社団法人 日本オペレーションズ・リサーチ学会
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2019年度 研究部会・グループ 部会報告 (2019年3月~2020年2月)
常設部会

01. 待ち行列
02. 数理計画(RAMP)
03. 評価のOR
04. 意思決定法
05. サプライチェーン戦略

研究部会

01. エネルギーミックスの諸問題とOR
02. データサイエンスとマーケティング分析
03. 最適化とその応用
04. 食とその周辺
05. 不確実状況下における意思決定とその周辺
06. 危機管理と社会とOR
07. ヘルスケアのOR
08. インフラのOR的展望
09. 超スマート社会のシステムデザインのための理論と応用
10. 動的決定モデルとその応用
11. 信頼性とその応用

研究グループ

01. 地域課題解決のOR
02.数理的発想とその実践
03.量子コンピュータと次世代計算機活用

※問合せ先メールアドレスの◎は半角@に置き換えてください

  〔待ち行列〕

部会URL

http://www.orsj.or.jp/queue/

第282回

日 時

2019年5月11日(土)14:00~17:00

場 所

東京工業大学大岡山キャンパス西8号館(W)809号室

出席者

20名

テーマ
講 師
概 要

(1)「モード推定に基づくロバスト主成分分析」
日野英逸(統計数理研究所),三戸圭史(筑波大学)
本講演では,古典的な主成分分析における分散の推定量に起因する外れ値への脆弱性と,主成分分析のロバスト化に関するモード推定に基づく新規手法が紹介され,その理論的性質が議論された.

 

(2)「リスクとリターンが語るピタゴラスの定理と標準正規分布の累積確率」
中西真悟(大阪工業大学),大西匡光(大阪大学)
本講演では,リスクと正負のリターンの標準正規分布の特徴をばらつきと経過時間を関係づけながら考察された.具体的には,標準正規分布と逆ミルズ比による切片系方程式のグラフに対して,円と正方形を元にピタゴラスの定理を活用した評価方法が紹介され,幾何学的に興味深いいくつかの確率点が議論された.

第281回

日 時

2019年4月20日(土)14:00~17:00

場 所

東京工業大学大岡山キャンパス西8号館(W)809号室

出席者

18名

テーマ
講 師
概 要

(1)「M/G/1モデルを用いた光アクセスネットワークの平均遅延時間の解析」
宮田純子(芝浦工業大学)
本講演では,光アクセスネットワークのEPONやLong Reach PONにおいてパケットの平均遅延時間を減少する予約方式が紹介され,M/G/1を基にした解析モデルによる平均遅延解析と数値例によって提案手法の有効性が議論された.

 

(2)「乱択ベータ展開」
冨田祐作,来嶋秀治(九州大学)
本講演では,はじめに2進展開を実数基数に拡張したベータ展開について説明がなされ,次にベータ展開に出現するビット列の判定および生成に係る計算効率に焦点をあて,実効区間上の一様実数に対するベータ展開ビット列を表現する隠れマルコフモデルが紹介された.

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  〔評価のOR〕

部会URL

http://www.orsj.or.jp/hyoka/

第86回

日 時

2019年9月21日(土)11:00~15:30

場 所

筑波大学東京キャンパス5F556室

出席者

6名

テーマ
講 師
概 要
    • (1)”Cost efficiency of recycling and waste disposal in Japan”
    • 本間 聡(東海大学)
    • Using stochastic cost frontier models, this paper investigates recycling cost efficiency for 1,717 municipalities in Japan for the period 2011-2015. Our major findings are as follows: The cost-minimizing recycling rate is 7.9%, in more detail, 8.5% for organized and 6.9% for non-organized municipalities whereas the actual mean recycling rate is 22% and the policy target is 27%. The cost per waste ton can be reduced from 35,135 yen (approximately 439 USD) to 29,370 yen (367 USD), excluding the inefficiency. Furthermore, changing recycling rates from 22% to 7.9%, the cost would be reduced to 25,864 yen (323 dollar). From the viewpoint of financial cost, the policy implication of this study is that recycling rate in Japan is too high. Cooperation of adjacent municipalities and outsourcing private companies of waste collection reduce waste management cost. More segmentation of recyclables, e.g., from bin to colored and non-colored bins, contributes to cost saving. The collection frequency of glass is a cost-rising factors. Increases in the collection frequencies of paper, metal, and PET bottle reduce collection cost for non-organized municipalities.

    • (2)”Measuring the loan efficiency of Japanese regional banks and its strategic implication - Analysis of Kanto-region based consolidation”
    • 志村裕久(創価大学)
    • The slow lending growth and the zero interest policy have exerted an adverse impact on the profitability of the lending business in Japan. This paper utilizes a loan efficiency model and data of the deposits, loans, and net interest income in Kanto region, in Japan, to provide new insight on the current status of regional bank’s loan efficiency and profitability. While some researchers analyzed the lending efficiency and profitability separately, the uniqueness of the proposed framework which is based on two-stage data envelopment analysis, is to simultaneously incorporate these two criteria into one model and solve for the relative efficiency of individual banks. The proposed approach utilizes efficient frontiers and a set of benchmarks for both the bank’s ability to convert deposits into loans (loan efficiency) and its capacity to profit from the loans (loan profitability). Hence, the model allows measuring the relative inefficiency of the individual bank compared to its benchmark. Lending efficiency conveys the idea of how efficiently a bank grants a loan given its bank’s deposits, and profitability expresses how effectively a bank profits from the loans given the total amount of loans granted. For each factor, a score relative to the industry benchmark is calculated. This method allows to measure the loan efficiency for each bank relative to the banking industry as a whole and to investigate the corporate behavior in this domain. Based on the results from the Kanto region, the model provides insights regarding the opportunities to complement its weaknesses among observed consolidation cases.

第85回

日 時

2019年5月27日(月)18:30~20:30

場 所

青山学院大学総研ビル11階19会議室

出席者

30名

テーマ
講 師
概 要

発表者と演題 東京・大阪・名古屋等から学生が参加し、以下の順で発表した。
講演1 三宅伸 中央大学 「ゴルフポータルサイトの投稿レビューを用いた顧客の特徴分析」
講演2 廣田健人 中央大学 「ゴルフ用品ECサイトとゴルフ場予約サイトにおける相互送客に関する研究」
講演3 松山芳生 東海大学 「食品市場に普及するコカンド消費者要因分析」
講演4 浅井康喜 神奈川大学 「基底解の情報を利用したビンパッキング問題の辞書式列生成」
講演5 原健太 東海大学 「アソシエーション分析によるwebブラウジングの行動パターン」
講演6 石川廉 筑波大学 「ユーザーの生活パターンを考慮したスマートフォンユーザーの分類」
講演7 瀧本修斗 名古屋大学 「ハブ・スポーク配送計画問題に対する発見的解法」
講演8 松尾祥平 大阪大学 「ベイズ最適化におけるマルチサンプリングの有効性」
講演9 蘇悦 中央大学 「マーケティング・データ分析の理解を支援するウェブシステム開発」
講演10 川﨑香織 東海大学 「テレビドラマの視聴者特徴分析」
講演11 尾﨑玲央奈 中央大学 「ホームセンターのウェブサイトの購買履歴を利用したシーズン商品の分析」
表彰式にて、発表者には学生奨励賞が授与された.

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  〔サプライチェーン戦略〕

部会URL

http://scsr.jp/

第46回

日 時

2019年6月18日(火)18:30~20:30

場 所

青山学院大学総研ビル16会議室

出席者

35名

テーマ
講 師
概 要

(1)「日立のロジスティクスソリューションのご紹介―実務へ適用するための苦労話を添えて―」
宮下直子(株式会社日立製作所)
(報告待ち)

第45回

日 時

2019年5月18日(土)13:30~18:00

場 所

中央大学後楽園キャンパス3号館3階3300号室

出席者

62名

テーマ
講 師
概 要

(1)「アップルにおけるサプライチェーンの進化」
竹内一正(ノンフィクション作家。元パナソニック、アップル)
(報告待ち)

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  〔最適化とその応用〕

部会URL

http://www.ism.ac.jp/~mirai/opta/index.html

第8回

日 時

2019年9月7日(土)13:30~18:00

場 所

中央大学後楽園キャンパス3号館3階3300号室

出席者

36名

テーマ
講 師
概 要
(1)「高次元ニューラルネットに対する勾配法の大域収束性と汎化性能解析」
二反田篤史(東京大学)
深層学習モデルを含む高次元ニューラルネットに対する最適化手法の大域収束性は機械学習における一つの大きな問題であるが, Neural Tangent Kernel (NTK) と呼ばれるニューラルネットが定めるカーネルの解析を通して近年部分的に解決され始めている. 本発表ではまず, NTK についての関連研究を概説する. 既存研究の多くは回帰問題を対象とし NTK の正定値性が重要な役割を担うが, 本研究では識別問題に対しては NTK によるデータの識別可能性がより本質的な仮定である事を示す. そして現実的なサイズの二層ニューラルネットの下, 勾配法の大域収束性と汎化誤差評価を与える.

(2)「ブラックホールシャドウの撮影とイメージング」
池田思朗(統計数理研究所,国立天文台,Kavli IPMU)
2019年4月10日に世界6箇所同時に記者会見が開かれ, Event Horizon Telescope (EHT) の最初の研究成果として, ブラックホールシャドウの画像が公開された. この画像は電波干渉計によって得られたものだが, 電波干渉計でイメージを得るためには, 計算機上での処理が必要となる. その最終段階ではイメージングと呼ばれる処理が行われる. 今回の観測は史上初となるものであったため, このイメージング法の更新も必須であった. 最終的に公開された画像には複数の方法が貢献しているが, 我々もスパースモデリングの手法を導入し, EHT のイメージングに貢献した. 本講演では電波干渉計の仕組みとスパースモデリングの概要を説明し, EHT イメージングにおいてどのように用いられたのかを解説する.

未来を担う若手研究者の集い

日 時

2019年6月29日(土)9:35~18:00,30日(日)9:20~15:40

場 所

筑波大学筑波キャンパス春日地区春日講堂

出席者

142名

テーマ
講 師
概 要

特別講演「不変性の普遍性と不変性」
室田一雄(首都大学東京)
最適化の分野には, 美しい定理とアルゴリズムがたくさんある. 個々の定理やアルゴリズムを勉強することは, もちろん大切であるが, それらの意義を別の立場から整理して理解することも同時に重要である. 「不変性」とは「本質的なものは, 変数の選び方や並べ方などの恣意的なものに影響されない (されてはいけない)」ことを意味し, 物理学などでは周知の考え方である. 最適化においても, モデル化, アルゴリズム設計, 理論構築など, いろいろな側面で「不変性」に着目すると面白い. 不変性を尊重することの意義, 不変性を敢えて破ることの御利益などを考えたい.

 

最優秀発表賞
(1)「ガウシアンホモトピー法に適した非凸最適化問題の特徴づけ」小倉 拳(東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻)
(2)「頂点容量型最小コスト自由多品種流問題に対するコストスケーリングアルゴリズム」池田基樹(東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻)

優秀発表賞
(1)「道路網における移動経路上の施設までの距離分布とその応用」丹野一輝(慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻)
(2)「Linear Pseudo-Polynomial Factor Algorithm for Automaton Constrained Tree Knapsack Problem」
隈部 壮(東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻)
(3)「グラフへドニックゲームに対する総効用最大化 FPT アルゴリズム」
前井康秀(名古屋大学大学院情報学研究科数理情報学専攻)
(4) 「混合整数半正定値最適化問題に対する分枝切除法」
小林 健(東京工業大学工学院経営工学系,富士通研究所)
(5)「Improved Structural Methods for Nonlinear Differential-Algebraic Equations via Combinatorial Relaxation」
大城泰平(東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻)
(6)「弦グラフ関連クラスにおける2人プレイヤー拡散競争ゲームのナッシュ均衡について」
福薗菜央佳(名古屋大学大学院情報学研究科数理情報学専攻)
(7)「一般化最小マンハッタンネットワーク問題に対する動的計画アプローチ」
増村優哉(大阪大学大学院情報科学研究科情報数理学専攻)
(8)「Phase Transitions of Best-of-Two and Best-of-Three on Stochastic Block Models」
清水伸高(東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻)

第7回

日 時

2019年5月18日(土)13:30~18:00

場 所

中央大学後楽園キャンパス3号館3階3300号室

出席者

21名

テーマ
講 師
概 要

(1)「ロバスト組合せ最適化問題に対する行生成アルゴリズム」
呉 偉(成蹊大学)
ロバスト最適化とは,問題の入力に不確定さあるいは曖昧さが内在している場合にも,信頼できる結果を返すようなモデリング技法及びその解法を指す.本発表では,組合せ問題における様々なロバスト最適化モデルを紹介する.最大後悔最小化基準の問題に対して,Benders-like分解法と反復双対置換法の2種類の行生成アルゴリズムを説明する.また, 反復双対置換法において,ロバスト最適化特有な性質を利用する新たな行生成方法を紹介する.行生成アルゴリズムの汎用性を確かめるために,ナップサック問題,多次元ナップサック問題,一般化割当問題,集合被覆問題を用いて計算実験を行う.その結果も発表で報告する.

 

(2)「表データの最適セル秘匿処理に対するアルゴリズム・マッチング攻撃とその実証的評価」
南 和宏(統計数理研究所)
表データのセル秘匿問題は行計,列計の線形式を内包する表データに対し,与えられた1次秘匿セルの集合の値の保護を拘束条件として, 情報損失を最小化する2次秘匿セルの集合を決定する問題である.この問題は一般にNP困難であるため,多くの場合に効率的に最適解を算出するBenders分割の手法を用いたアルゴリズムが提案されている.しかし,この手法では安全性の拘束条件の中で秘匿すべきセル値を参照しているため,セキュリティ・パラメータの知識をもつ攻撃者に対する脆弱性を有する.本講演ではこのBenders分割のアルゴリズムを攻撃ツールとして用い,最適に秘匿された表データの機密セル値が復元できることを実証的に示す.

第6回

日 時

2019年3月16日(土)13:30~18:00

場 所

中央大学後楽園キャンパス3号館3階3300号室

出席者

36名

テーマ
講 師
概 要

(1)「固有値計算による大域最適化」
中務佑治(国立情報学研究所)
数値線形代数の分野では行列の線形方程式と固有値問題と,大きく分けて二つの問題が解かれる.どちらも,中規模問題ならば信頼性の高い汎用アルゴリズムが確立されている.(連続)最適化では線形方程式が頻繁に現れ,計算の大部分を占めることが多い.一方固有値問題は,最も「簡単」な対称固有値問題が非凸な最適化問題と等価であり,非凸な最適化問題で実用上解ける問題のクラスであると言える.更に,一般化固有値問題,多項式固有値問題,多変数固有値問題,などのより複雑な問題へも汎用アルゴリズムが存在する.この観察は,非凸な連続最適化問題で固有値計算によって解くことが可能なものがあることを示唆する.本発表では,多変数での信頼領域部分問題や二次制約付き二次最適化問題,三次正則化法など,実際に重要な最適化問題が固有値計算によって解けることを示す.また,変数が少ない場合は関数が複雑でも同様に固有値によって大域的に最適化できることを紹介する.

 

(2)「確率的組合せ最適化問題に対する適応的アルゴリズム」
福永拓郎(理化学研究所革新知能統合研究センター)
本講演では,確率的な要素を含む組合せ最適化問題に対する適応的アルゴリズムについて紹介する.一度にすべての選択を行う非適応的なアルゴリズムに対し,適応的アルゴリズムでは逐次的に選択を行う状況を想定し,途中で明らかになる情報を後の選択行動に反映させることで,より良い解を適応的に構築することを目指す.例えばインターネット広告では,広告を提示された直後のユーザーの行動によって効果をすぐに計ることができるため,提示する広告を適応的に選択するアルゴリズムの恩恵が期待できる.しかしながら,その複雑な構造のために,適応的アルゴリズムの性能解析は非適応的アルゴリズムよりも難しく,それほど多くのことが知られているわけではない.本講演では,適応的最適化アルゴリズムの近年の進展を,講演者による研究成果を中心に報告する.

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〔危機管理と社会とOR〕

第5回

日 時

2019年9月30日(月)15:00〜18:00

場 所

政策研究大学院大学研究会室4B

出席者

27名

テーマ
講 師
概 要
(1)「防災とOR」
廣井 悠(東京大学)
想定外の災害といわれた阪神・淡路大震災や東日本大震災以降,わが国の自然災害リスクを取り巻く議論は大きく変わった.本講演では防災研究を対象とし,ORを用いて都市防災政策を効果検証あるいは評価する研究が紹介された.具体的な内容として,(1)防災対策の政策評価に関する研究,(2)大都市の避難シミュレーション,(3)災害時疎開シミュレーション,(4)リアルタイムの被害情報推計手法,が紹介された.

(2)「シミュレーションと最適化による大阪市を対象とした避難計画支援技術」
瀧澤重志(大阪市立大学)
避難計画は,避難者を安全な場所に速やかに逃がすことを目的として計画される.都市スケールの避難計画では,考慮する空間規模が大きく,さらに大量の避難者を対象とするため,避難計画を支援する情報・数理技術が必要である.本講演では,近年講演者が取り組んでいる,南海トラフに起因する津波からの避難計画として,梅田地下街と大阪市全域を対象とした避難/帰宅行動シミュレーションと徒歩移動経路の最適化等が示された.

第4回

日 時

2019年7月17日(水)15:00〜18:00

場 所

政策研究大学院大学研究会室4B

出席者

12名

テーマ
講 師
概 要
(1)「需要密度・分布に着目した地域公共交通の適正化」
長谷川大輔((株)ディー・エヌ・エー)
自家用車利用前提の都市構造となっている地方都市において,近年定量的な根拠に基づく地域交通網再編が急務となっている.本講演では都市における交通需要の密度・分布に着目し,バス・相乗りタクシーといった短距離交通手段の運行効率における優位性を評価する手法が紹介された.連続近似モデルによって優位性が変化する条件を基礎的な特徴を明らかにした上で,幾つかの都市を対象に,人口・施設分布による需要推計結果を用いた路線網設計・配送計画問題によってバス・相乗りタクシーの最適な提供方法が示された.

(2)”Optimization of door-to-door transportation for people with disabilities”
Oliver Péton(IMT atlantique)
障害を持つ多くの人々が地方・地域の自治体によって提供されるドア・ツー・ドア輸送を利用している.これらのサービスは経路決定 (vehicle routing problem; VRP) や需要応答型交通に関する問題(dial-a-ride problem; DARP) の拡張となる特定の制約条件を満たす必要がある.この講演では,このような文脈において開発された VRP と DARP のいくつかの拡張が概説された.またいくつかの数理モデルの概要を示し,厳密解法と大規模な近傍探索の組み合わせを用いた解法の流れについて説明があった.これらのモデルはフランスのリヨンおよびナント地域での障害を持つ子供たちの輸送計画に対して実際に活用されている.

第3回

日 時

2019年6月20日(木)14:00~17:00

場 所

政策研究大学院大学研究会室4B

出席者

17名

テーマ
講 師
概 要

(1)「時間的圧迫状況下での意思決定過程に及ぼす要因の検討」
永岑光恵(東京工業大学),曽雌崇弘(京都大学)
意思決定過程に影響を与える要因の一つに時間的圧迫があり,高齢者を巻き込んだ特殊詐欺で想定される状況要因の一つと考えられている.本講演では,まず意思決定課題である「アイオワ・ギャンブリング課題」を用いた若年者研究で,時間的圧迫が意思決定に要する時間や個人特性との関係性に影響を及ぼすことが紹介された.さらに,対象群を高齢者に拡張した実験とその結果の概略が紹介された.

 

(2)「共同作業による連帯感の醸成と利他行動の関係」
福田恵美子(東京工業大学),竹内あい(立命館大学)
本講演では,独裁者と受領者がコミュニケーションを取りながら実労働を通じて報酬を獲得し,獲得した報酬を配分する独裁者ゲームについて,行動経済学的な実験の結果が紹介された.通常の独裁者ゲームでは,独裁者が配分する報酬は「天から降ってくる」設定で行われる.紹介された実験により,協力して課題を行うことで独裁者と受領者の心理的距離が縮まるかどうか,心理的距離が近づいた相手には利他的行動をとる傾向が高まるかどうかについての分析が紹介された.加えて,意思決定までの応答時間や個人のもつ不安傾向等の特性が,利他的行動に及ぼす影響などが議論された.

第2回

日 時

2019年5月17日(金)15:00~18:00

場 所

政策研究大学院大学研究会室4A

出席者

25 名

テーマ
講 師
概 要

(1)「交通管制とモデリング」
織田利彦(道路交通情報通信システムセンター)
都市街路交通を管理する交通管制センターでは,時々刻々と変動する交通流を把握しながら交通信号制御,ドライバーへの情報提供等を行っている.交通工学を機軸に,現場におけるモデリング,ORとの関わり等を紹介するとともに,社会インフラとしての交通管制が抱える課題などが紹介された.

 

(2)「LNG船貨物管理の最適化」
坂本淳子(商船三井システムズ(株))
LNG(液化天然ガス)の輸送には,貨物の特殊性から高度な技術力と複雑な設備の運用が求められる.本講演では,LNG船の積み地となる港までの移動であるバラスト航海時において,タンク内の温度が上昇しすぎないようにするためのクールダウンについて,実際のオペレーションやデータの一部の紹介がなされ,その計画への数理最適化手法をはじめとするOR手法の適用が議論された.

第1回

日 時

2019年4月12日(金)15:00~18:00

場 所

政策研究大学院大学研究会室4A

出席者

18名

テーマ
講 師
概 要

(1)「コミットメント問題としての自滅的反乱:人道的介入の逆説への合理主義的説明」
澤田寛人(防衛研究所)
武力紛争に対する人道的介入の「意図せざる効果」に関する報告がなされた.具体的には、ある紛争国における反政府勢力が,自らに利するような人道的介入を惹起するために,あえて政府軍に対して挑発的な暴力行使に訴えるという「自滅的反乱(suicidal rebellion)」に対して合理主義的説明がなされた.「人道的介入が現地政府と反政府勢力との勢力バランスに与える影響の (1) 大きさと (2) 一過性がコミットメント問題を生み,反政府勢力に自滅的反乱を実行する誘因を与える」という論理を提示し,2011年のリビアにおける軍事介入がその例として紹介された.

 

(2)「多国籍軍・PKO派遣の政策効果―政策効果論なき政策論争を超えて―」
中村長史(東京大学)
国家間紛争や国内紛争が生じた際に,事態の激化や再発防止のために多国籍軍やPKOが派遣されることがある.日本国内でも自衛隊海外派遣の是非という文脈で議論されることの多いテーマであるが,そうした部隊派遣の効果について論じられる機会は意外なほどに乏しい.一方,こうした派遣をどのような形で終息させていくかという,出口戦略の重要性が強調されるようになってきた国際社会においては,部隊派遣の効果を分析する必要性が増している.本報告では,部隊派遣の効果はどれほどあるのか,そもそも効果をどのように定義するべきか,といった点についての議論が紹介された.

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〔ヘルスケアのOR〕

第2回

日 時

2019年7月13日(土)14 : 00~17 : 20

場 所

弘前大学医学部臨床講義棟医学部臨床小講義室

出席者

8名

テーマ
講 師
概 要
(1)「救急自動車システムにおける適正配備の効果について」
稲川敬介(秋田県立大学)
救急自動車の配備場所に注目した救急システムの運用効率性が紹介された.はじめに,混合 整数計画法を用いた古典的な施設配置問題について紹介され,更に,混雑を考慮した待ち行列シミュレーションによる救急システムの評価と配備場所が救急シスムに与える影響を事例によって示された.

(2)「地域資源へのアクセシビリティとヘルスケア」
相馬優樹(岩手県立大学)
地理情報システムが健康科学分野で応用されるようになってから,walkabilityやaccessibilityといった,個々人を取り巻く近隣環境と健康指標との関連が報告されるようになってきた.ここでは茨城県笠間市で実施された,地理情報システムを利用した高齢者の近隣環境と健康との関連についての研究事例が紹介され,研究成果の今後の活用法についての提案も合わせて行われた,

(3)「医療機関における課題―需要と供給のアンバランスー」
松坂方士(弘前大学医学部附属病院)
弘前大学医学部附属病院で診療したがん症例数は毎年増加しており,その原因として近隣の二次医療圏でのがん診療状況が影響している可能性があることが示された.本講演では地域・院内がん登録の集計で明らかになったことが述べられ,今後,がん医療における需要と供給のアンバランスをORで最適化る取り組みにつながることの可能性と期待について議論が行われた

第1回

日 時

2019年5月18日(土)14:00~17:00

場 所

首都大学東京 秋葉原サテライトキャンパスB会議室

出席者

22名

テーマ
講 師
概 要

(1)「DEAから見た横浜市の胃がん・大腸がん検診受診率の効率性」
小笠原 悠(首都大学東京)
ヘルスケア分野での包絡分析法(DEA)の実証研究が紹介された.さらに,がん検診とその受診率について説明があり,横浜市の胃がんと大腸がん検診の区別の受診率データを用いて得られる結果として,X線検査に比べて内視鏡検査の効率性が低いことが示された.

 

(2)「がん検診における費用対効果数理モデルの紹介」
阪口昌彦(神奈川県立がんセンター臨床研究所)
日本のがん検診には, 対策型と任意型がある.対策型は市区町村が行う住民検診であり, がん死亡減少及び安全であると判断された検診が選択される. 対象年齢や検診間隔の変更が課題として認識されてきた.本発表では,検討資料としての既存の数理モデルと提案モデルが紹介された(マイクロシミュレーションやマルコフ決定過程).

 

(3)「病院内における新生児患者の病棟間移動のMarkov連鎖モデル」
高木英明(筑波大学),家内祐太(筑波総研)
病院において新生児入院患者が入院から退院までICUを含むいくつかの病棟を移動する過程を表現する理論モデルを、Markov連鎖とM/G/∞ 待ち行列モデルを組み合わせて提案し,この理論から計算された毎日の各病棟在院患者数の度数分布が実測データとよく一致することが示された.モデルのパラメタ値には筑波大学附属病院のデータが用いられた.

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  〔超スマート社会のシステムデザインのための理論と応用〕

第4回

日 時

2019年9月9日 (月) 16:45~18:00

場 所

京都大学数理解析研究所 (RIMS) 1階110室

出席者

16名

テーマ
講 師
概 要

"Combinatorial and algorithmic aspects of CAT(0) complexes"

平井広志(東京大学)

A CAT(0) space is a geodesic metric space having globally nonpositive curvature. In this talk, combinatorial and algorithmic aspects of CAT(0) spacesassociated with combinatorial objects (graphs, posets, etc), were discussed from applied mathematics points of view. Topics included:
(1) The space of phylogenetic trees (Billera, Holmes, Vogtmann 2001), and Owen-Provan algorithm (Owen, Provan 2011)  computing the geodesic between two phylogenetic trees, via parametric network flow.
(2) Orthoscheme complexes associated with posets (Brady-McCammond 2010), classes of lattices/semilattices having CAT(0) orthoscheme complexes, and their application to submodular optimization.

(共催)RIMS総合研究セミナー「組合せ最適化セミナー」

日 時

2019年8月6日(火)15:00~9日(金)

場 所

京都大学数理解析研究所(RIMS)4階420室

出席者

92名

テーマ
講 師
概 要

(1)"Uniquely realizable graphs”
Tibor Jordán (Eötvös Loránd University)
(2)”Unique realizations of unit ball graphs”

Tibor Jordán (Eötvös Loránd University)


(3)「代数的組合せ最適化―Edmonds問題の最近の発展について―」

平井広志(東京大学)


(4)「変分不等式問題と相補性問題の理論とその周辺」
林 俊介(東北大学)


(5)「グラフ理論における偶奇性に関連する現象」
加納幹雄(茨城大学)

第3回

日 時

2019年7月9日(火)15:00~17:00

場 所

京都大学数理解析研究所(RIMS)2階204室

出席者

18 名

テーマ
講 師
概 要

“Locally Accelerated Conditional Gradients”
Sebastian Pokutta (Georgia Institute of Technology)
Conditional gradient methods form a class of projection-free first-order algorithms for solving smooth convex optimization problems. Apart from eschewing projections, these methods are attractive because of their simplicity, numerical performance, and the sparsity of the solutions outputted. However, they do not achieve optimal convergence rates. In this talk, the Locally Accelerated Conditional Gradients algorithm was presented, which relaxes the projection-freeness requirement to only require projection onto (typically low-dimensional) simplices and mixes accelerated steps with conditional gradient steps to achieve local acceleration. In theory, asymptotically optimal convergence rates for this algorithm were shown. The experimental results demonstrated the practicality of this approach; in particular, the speedup was achieved both in wall-clock time and per-iteration progress compared to standard conditional gradient methods and a Catalyst-accelerated Away-Step Frank-Wolfe algorithm.

第2回

日 時

2019年4月26日(金)14:00~18:00

場 所

京都大学数理解析研究所(RIMS)1階110室

出席者

15 名

テーマ
講 師
概 要

(1)「動的ゲームと社会システムデザイン」
吉良知文(群馬大学 社会情報学部/九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所)
前半では、野球のマルコフゲームとしての定式化(645万状態)が紹介された。試合中の最適戦略、さらに、ルールの公平性(後攻の優位性)に触れられた。後半では、きょうだいを考慮した保育所の利用調整(matching with couples)について述べられた。社会実装が進んでいる共同研究の成果(展開形ゲームの解に基づく公平性の追求)が紹介された。

 

(2)「混合丸めカットにおける集約/変数置換及び切除平面の選択」
藤井浩一((株) NTTデータ 数理システム)
混合丸めカットは、もっとも重要な切除平面のクラスである。その生成方法は発見的で、集約、変数置換、および丸めの三つのフェーズで構成されている。本講演では集約と変数置換に関するルールを変更することにより、起動停止問題などある特定のクラスの問題が高速化されることが示された。 切除平面の選択/スコアリングは、切除平面の実装において重要なトピックであり、例えば切除平面と緩和解との距離、実行可能解の利用などが知られている。本講演では単体法を用いた新しいスコアリングの手法が紹介され、その計算結果について報告された。

第1回

日 時

2019年3月5日(火)16:00~17:30

場 所

京都大学数理解析研究所(RIMS)2階204室

出席者

15名

テーマ
講 師
概 要

“Games played on finite graphs”
Prof. Bakh Khoussainov (University of Auckland)
This talk is an introduction to games played on finite graphs. The games we consider are two player full information games of infinite duration. We consider various classes of games: McNaughton games, reachability games, Büchi games, and parity games, and some of their relatives. We provide various complexity-theoretic results related to finding the winners of these games and pose a couple of open questions.

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〔動的決定モデルとその応用〕

第1回

日 時

2019年3月16日(土)14:30~16:30

場 所

上智大学四谷キャンパス 2号館11階1130a室

出席者

8名

テーマ
講 師
概 要

“Updating Subjective Probability: The Essence of Data Science”
Dr. Nozer D. Singpurwalla (Hiroshima University, City University of Hong Kong, The George Washington University)
本講演は、個人確率の更新に関するBayesian conditionalizationについてその哲学的原理の解説を行った。観測データに基づくベイズ則とその情報更新とは別の手続きとしての確率解釈などが示された。参加者による質疑応答も行われた。

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〔信頼性とその応用〕

第1回

日 時

2019年5月25日(土)9:00~10:50

場 所

愛知工業大学本山キャンパス

出席者

16名

テーマ
講 師
概 要

(1)「製品リコール実施の意思決定における信頼性工学手法についての検討」
銭 存華(南京工業大学)
消費生活用製品安全法においては,製造事業者にとって,消費者に安全な製品を供給することが基本的な責務として規定されている.最新の技術進歩を踏まえた周到な製品安全管理態勢を構築し,その運用を行っていても,製品事故等の発生を完全に防止することは困難である.このため,製品事故等の発生又は兆候を発見した段階で,迅速かつ的確なリコールを自主的に実施することが必要不可欠になる.本講演では,確率過程を用いたリコールモデルが紹介された.また,リコールするリスクとしないリスクの比較によってリコールを実施するか否かの意思決定問題が紹介された.

 

(2)“Maintenance modeling with non-replacement intervals”
Xufeng Zhao(Nanjing University of Aeronautics and Astronautics)
本講演では,ホットスタンバイシステムにおけるユニットの年齢取り替えについて紹介された.特に,あるミッション期間中における信頼性を考慮した上で,ユニットの取り替え機械がランダムに発生する環境下における最適な取り替え方策についての議論が行われた.

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イベントカレンダー
2019年度第2回ORセミナー
『データ分析最新事情~主な応用先をマーケ ティングとして~』
日程:
2019/11/16(土)
場所:
(株)NTTデータ数理システム セミナールーム
シンポジウム
2019年秋季シンポジウム
日程:
2019/9/11(水)
場所:
東広島芸術文化ホールくらら
テーマ:
ORの原点:理論と産業応用
研究発表会
2019年秋季研究発表会
日程:
2019/9/12(木)-13(金)
場所:
東広島芸術文化ホールくらら
テーマ:
地方創生とOR