社団法人 日本オペレーションズ・リサーチ学会
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2019年度 研究部会・グループ 部会報告 (2019年3月~2020年2月)
常設部会

01. 待ち行列
02. 数理計画(RAMP)
03. 評価のOR
04. 意思決定法
05. サプライチェーン戦略

研究部会

01. エネルギーミックスの諸問題とOR
02. データサイエンスとマーケティング分析
03. 最適化とその応用
04. 食とその周辺
05. 不確実状況下における意思決定とその周辺
06. 危機管理と社会とOR
07. ヘルスケアのOR
08. インフラのOR的展望
09. 超スマート社会のシステムデザインのための理論と応用
10. 動的決定モデルとその応用
11. 信頼性とその応用

研究グループ

01. 地域課題解決のOR
02.数理的発想とその実践
03.量子コンピュータと次世代計算機活用

※問合せ先メールアドレスの◎は半角@に置き換えてください

  〔待ち行列〕

部会URL

http://www.orsj.or.jp/queue/

日本OR学会 4部会・グループ合同研究会~確率モデルの新展開~

日 時

2019年10月19日(土)13:05~18:45 詳細は こちらをご覧ください。

第283回

日 時

2019年7月20日(土)14:00~17:00

場 所

東京工業大学大岡山キャンパス西8号館(W)809号室

出席者

16名

テーマ
講 師
概 要
(1)「マルコフ連鎖における条件付き定常分布の線形不等式系による特徴づけ」
*木村雅俊(大阪大学)、滝根哲哉(大阪大学)
概要:本講演では自然数全体からなる状態空間上で定義されるマルコフ連鎖について、 状態が N 以下であるという条件付き定常分布が線形不等式系によって特徴づけられること,およびその不等式系の解空間(凸面体)の頂点が明示的に得られることが示された。さらに、推移率行列の北西角、ならびに、南西角に関する有限の情報が得られるという条件下において、条件付き定常分布を特徴づける理論上最小の凸多面体が明らかにされることも報告された。

(2)「移動体通信におけるTime-basedなハンドオーバスキップのモデルとその解析」
*徳山喜一(東京工業大学)、三好直人(東京工業大学)、木村達明(大阪大学)
概要:高密度化した無線通信セルラネットワークでは、移動体ユーザが通信先の基地局を変更するハンドオーバ処理の過剰発生という問題が発生する。本発表では、ハンドオーバの過剰発生への対策として、ハンドオーバを時間で制限する方式が提案され、空間点過程に基づく確率モデルによる性能評価法について紹介がなされた。

(3)「集団到着のある無限サーバ待ち行列の安定条件」
*矢島萌子(東京工業大学)、増山 博之(京都大学)
概要:本講演では、 集団到着サイズ、 到着時間間隔、 サービス時間がそれぞれ独立かつ同一の一般分布に従うGI^X/GI/∞待ち行列を対象に、 システム内にいる客数過程の安定条件(必要十分条件)とその証明について説明がなされた。

第282回

日 時

2019年5月11日(土)14:00~17:00

場 所

東京工業大学大岡山キャンパス西8号館(W)809号室

出席者

20名

テーマ
講 師
概 要

(1)「モード推定に基づくロバスト主成分分析」
日野英逸(統計数理研究所),三戸圭史(筑波大学)
本講演では,古典的な主成分分析における分散の推定量に起因する外れ値への脆弱性と,主成分分析のロバスト化に関するモード推定に基づく新規手法が紹介され,その理論的性質が議論された.

 

(2)「リスクとリターンが語るピタゴラスの定理と標準正規分布の累積確率」
中西真悟(大阪工業大学),大西匡光(大阪大学)
本講演では,リスクと正負のリターンの標準正規分布の特徴をばらつきと経過時間を関係づけながら考察された.具体的には,標準正規分布と逆ミルズ比による切片系方程式のグラフに対して,円と正方形を元にピタゴラスの定理を活用した評価方法が紹介され,幾何学的に興味深いいくつかの確率点が議論された.

第281回

日 時

2019年4月20日(土)14:00~17:00

場 所

東京工業大学大岡山キャンパス西8号館(W)809号室

出席者

18名

テーマ
講 師
概 要

(1)「M/G/1モデルを用いた光アクセスネットワークの平均遅延時間の解析」
宮田純子(芝浦工業大学)
本講演では,光アクセスネットワークのEPONやLong Reach PONにおいてパケットの平均遅延時間を減少する予約方式が紹介され,M/G/1を基にした解析モデルによる平均遅延解析と数値例によって提案手法の有効性が議論された.

 

(2)「乱択ベータ展開」
冨田祐作,来嶋秀治(九州大学)
本講演では,はじめに2進展開を実数基数に拡張したベータ展開について説明がなされ,次にベータ展開に出現するビット列の判定および生成に係る計算効率に焦点をあて,実効区間上の一様実数に対するベータ展開ビット列を表現する隠れマルコフモデルが紹介された.

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  〔評価のOR〕

部会URL

http://www.orsj.or.jp/hyoka/

第86回

日 時

2019年9月21日(土)11:00~15:30

場 所

筑波大学東京キャンパス5F556室

出席者

6名

テーマ
講 師
概 要
    • (1)”Cost efficiency of recycling and waste disposal in Japan”
    • 本間 聡(東海大学)
    • Using stochastic cost frontier models, this paper investigates recycling cost efficiency for 1,717 municipalities in Japan for the period 2011-2015. Our major findings are as follows: The cost-minimizing recycling rate is 7.9%, in more detail, 8.5% for organized and 6.9% for non-organized municipalities whereas the actual mean recycling rate is 22% and the policy target is 27%. The cost per waste ton can be reduced from 35,135 yen (approximately 439 USD) to 29,370 yen (367 USD), excluding the inefficiency. Furthermore, changing recycling rates from 22% to 7.9%, the cost would be reduced to 25,864 yen (323 dollar). From the viewpoint of financial cost, the policy implication of this study is that recycling rate in Japan is too high. Cooperation of adjacent municipalities and outsourcing private companies of waste collection reduce waste management cost. More segmentation of recyclables, e.g., from bin to colored and non-colored bins, contributes to cost saving. The collection frequency of glass is a cost-rising factors. Increases in the collection frequencies of paper, metal, and PET bottle reduce collection cost for non-organized municipalities.

    • (2)”Measuring the loan efficiency of Japanese regional banks and its strategic implication - Analysis of Kanto-region based consolidation”
    • 志村裕久(創価大学)
    • The slow lending growth and the zero interest policy have exerted an adverse impact on the profitability of the lending business in Japan. This paper utilizes a loan efficiency model and data of the deposits, loans, and net interest income in Kanto region, in Japan, to provide new insight on the current status of regional bank’s loan efficiency and profitability. While some researchers analyzed the lending efficiency and profitability separately, the uniqueness of the proposed framework which is based on two-stage data envelopment analysis, is to simultaneously incorporate these two criteria into one model and solve for the relative efficiency of individual banks. The proposed approach utilizes efficient frontiers and a set of benchmarks for both the bank’s ability to convert deposits into loans (loan efficiency) and its capacity to profit from the loans (loan profitability). Hence, the model allows measuring the relative inefficiency of the individual bank compared to its benchmark. Lending efficiency conveys the idea of how efficiently a bank grants a loan given its bank’s deposits, and profitability expresses how effectively a bank profits from the loans given the total amount of loans granted. For each factor, a score relative to the industry benchmark is calculated. This method allows to measure the loan efficiency for each bank relative to the banking industry as a whole and to investigate the corporate behavior in this domain. Based on the results from the Kanto region, the model provides insights regarding the opportunities to complement its weaknesses among observed consolidation cases.

第85回

日 時

2019年5月27日(月)18:30~20:30

場 所

青山学院大学総研ビル11階19会議室

出席者

30名

テーマ
講 師
概 要

発表者と演題 東京・大阪・名古屋等から学生が参加し、以下の順で発表した。
講演1 三宅伸 中央大学 「ゴルフポータルサイトの投稿レビューを用いた顧客の特徴分析」
講演2 廣田健人 中央大学 「ゴルフ用品ECサイトとゴルフ場予約サイトにおける相互送客に関する研究」
講演3 松山芳生 東海大学 「食品市場に普及するコカンド消費者要因分析」
講演4 浅井康喜 神奈川大学 「基底解の情報を利用したビンパッキング問題の辞書式列生成」
講演5 原健太 東海大学 「アソシエーション分析によるwebブラウジングの行動パターン」
講演6 石川廉 筑波大学 「ユーザーの生活パターンを考慮したスマートフォンユーザーの分類」
講演7 瀧本修斗 名古屋大学 「ハブ・スポーク配送計画問題に対する発見的解法」
講演8 松尾祥平 大阪大学 「ベイズ最適化におけるマルチサンプリングの有効性」
講演9 蘇悦 中央大学 「マーケティング・データ分析の理解を支援するウェブシステム開発」
講演10 川﨑香織 東海大学 「テレビドラマの視聴者特徴分析」
講演11 尾﨑玲央奈 中央大学 「ホームセンターのウェブサイトの購買履歴を利用したシーズン商品の分析」
表彰式にて、発表者には学生奨励賞が授与された.

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  〔サプライチェーン戦略〕

部会URL

http://scsr.jp/

第46回

日 時

2019年6月18日(火)18:30~20:30

場 所

青山学院大学総研ビル16会議室

出席者

35名

テーマ
講 師
概 要

(1)「日立のロジスティクスソリューションのご紹介―実務へ適用するための苦労話を添えて―」
宮下直子(株式会社日立製作所)
(報告待ち)

第45回

日 時

2019年5月18日(土)13:30~18:00

場 所

中央大学後楽園キャンパス3号館3階3300号室

出席者

62名

テーマ
講 師
概 要

(1)「アップルにおけるサプライチェーンの進化」
竹内一正(ノンフィクション作家。元パナソニック、アップル)
(報告待ち)

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  〔エネルギーミックスの諸問題とOR〕

第16回(中止)

日 時

2020年2月20日(木)

場 所

構造計画研究所
テーマ
講 師
概 要

新型コロナウイルス感染症が拡大している状況を受けて、参加者および関係者の健康・安全面を第一に考慮した結果、多数の参加者が集うことになるため研究会の開催を中止。


講師① 株式会社 豊田中央研究所 社会システム研究領域 エネルギーシステムデザインプログラム 片岡 良介 氏
 「電気自動車と電力システムの統合に向けた研究・技術開発の動向」
【予定内容】
低炭素社会実現に向け普及が進む電気自動車は、その車載電池を電力システムに活用すること(V2X: Vehicle to Everything)による走行目的以外の付加価値が期待されている。本報告はV2Xの研究・技術開発の国内外における動向を調査し、その展望を議論する。


講師② 国立大学法人東京大学 生産技術研究所 教授 荻本 和彦 氏
「電力・エネルギーシステムの変容と数理科学技術の貢献」
【予定内容】
電化、再エネと分散資源導入などにより変容する電力・エネルギーシステムを概観し、設備計画、運用、エネルギー市場などの制度設計・運営などへのシステムへの数理科学技術の貢献について考

第15回

日 時

2019年11月21日(土)13:30~18:00

場 所

構造計画研究所

出席者

26名

テーマ
講 師
概 要
講師① 株式会社Looop 電力事業本部 運用部 事業戦略課 渡邊 裕美子 氏
 「新電力LooopによるエネルギービジネスとORの活用」
本研究会では企業様からの講演は大企業が多かったが、現在の電力システムにおいては、新規電力小売り会社も多くなっている。そこで、2016年に電力小売事業に参入した新電力である株式会社Looop様に、新規電力小売り会社におけるORを活用した取り組みについてご紹介をいただいた。具体的には、電力需要予測、太陽光発電、風力発電からの電力を積極的に調達するための発電量予測、卸電力市場高騰時における原価抑制のための他社が提供する蓄電池サービス活用に向けた充放電パターンの最適化、各種調達電源と契約者の電力需要の紐づけ、太陽光発電の余剰電力を電気自動車や蓄電池、ヒートポンプ給湯器で有効活用するための電気料金プラン検討においてOR活用を進めていることが紹介された。

講師② 国立大学法人筑波大学 大学院 ビジネス科学研究科 教授 倉橋 節也 氏
「シミュレーション&ゲーミング手法によるエネルギー転換と電力先物市場の影響予測」
第14回研究会にて講演をいただいた筑波大学・山田先生と同じく科研費基盤研究(A)にて現在実施されている電力市場活性化のための重要予測型取引戦略とリアルタイム取引実験環境の構築プロジェクトにおける倉橋先生の担当箇所における取り組みと成果を紹介をいただいた。今までの本研究会ではエージェントベースでのシミュレーションに関する報告はなかったため、本講演の前半ではエージェントモデルを活用したエビデンスに基づく政策形成についてのレクチャーをいただいた。後半では、電力市場参加者の自由な意思決定を通じた、需給調整・安定供給・エネルギー転換等のイノベーション促進や、電力先物市場の影響を予測するシミュレーション&ゲーミング手法について紹介をいただいた。具体的には、エージェントベース電力市場ゲームを通じた検討が紹介された。ここでは、各プレイヤーは電力供給者、小売事業者、アグリゲータ、政府としてゲームに参加し、それぞれの利益を最大化するように振る舞うことになり、ゲーム初期では火力発電比率が高かったが、時間計画とともに再生可能エネルギー電源の比率が増加する結果となった。しかしながら、興味深い結果として、急増した再生可能エネルギー電源の増加に伴い停電率も増加したことにより、需要者の好みが変化し、最終的には火力発電や原子力発電に徐々に戻っていくこととなった。このような振る舞いは従来からの発電構成を最適化するモデルでは得られない結果であることから、アプローチを変えた視点のシミュレーションは政策形成にとっては必須とも感じられる結果が示された。

第14回

日 時

2019年7月12日(金)

場 所

構造計画研究所

出席者

29名

テーマ
講 師
概 要
本研究会は日本エネルギー学会「エネルギー学」部会 研究会と合同で開催した。

講師① 一般財団法人電力中央研究所 エネルギーイノベーション創発センター デジタルトランスフォーメーションユニット 上席研究員 所 健一 氏
 「経済性・信頼性・環境性に優れた電力供給を支える情報数理技術」
経済性、信頼性、環境性に優れた電力供給への寄与を目的に、IoT の進展により取得可能となった多種・多量のデータに、機械学習技術、データ解析技術、数理最適化技術などの基盤技術を適用した研究事例を紹介いただいた。その一例として、電力エリア需要予測があり、ここではLasso回帰に代表されるスパース推定手法を用いて予測に有効な変数の選択と予測式の生成を行った。その結果、短時間(3時間程度)先の需要予測では予測対象時刻の気象予測値よりも予測実施時点の気象実績値を用いた方が予測精度が高いことがわかった。従来では気象予測の更新に合わせて予測を見直ししていたが、現時点での実績値に基づき頻繁に予測を見直しした方がよいことを示している。

講師② 国立大学法人筑波大学 ビジネスサイエンス系 系長 教授 山田 雄二 氏
「ノンパラメトリック回帰を用いた卸電力市場ヘッジモデル」
科研費基盤研究(A)にて現在実施されている電力市場活性化のための重要予測型取引戦略とリアルタイム取引実験環境の構築プロジェクトについて紹介をいただいた。日本卸電力取引所(JEPX) における卸電力取引は、2018 年12月時点における約定量が総需要の34.2%に達するなど、近年その規模が拡大しつつあるが、電力市場には様々な不確実性が存在し、市場参加者にとって、ヘッジ手段の導入は必要不可欠である。従って本講演では、JEPX から電力を調達する小売事業者を想定し調達コストが事前に見積もった予測値を上回る際に生じる損失を、電力価格と気温を原資産とするデリバティブによって構成されるポートフォリオを用いてヘッジすることを考えている。新規小売り事業者を想定した場合、データ期間は限定されるため、数年の学習期間で推定可能なモデルを構築するため、ノンパラメトリック手法の一つである交差変数付き一般化加法モデル(GAM) に加えて周期性ダミーを適用した。分析データとしては、東京電力サービスエリアの電力需要、スポット価格として東京のエリアプライス、関東エリアの気温を用いることで、電力需要および価格に対する気温の影響が、夏場等気温の高い時期と冬場等気温の低い時期で逆方向になり、かつ周期性をもつという周期性相関を反映したヘッジ手法では気温先物へのヘッジ効果は概ね50-70%程度であった。

第13回

日 時

2019年4月18日(木)

場 所

構造計画研究所

出席者

22名

テーマ
講 師
概 要
講師① 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 広域エネルギー・プロジェクトチーム チーム長      早崎 宣之 氏 「風力発電のランプ予測技術と出力制御技術開発」
2014年度~2018年度にかけて実施されたNEDO電力系統出力変動対応技術研究開発事業についてその概要と成果を報告いただいた。再生可能エネルギー電源として期待される風力発電のさらなる導入と、安定的な電力系統運用においては、その出力が急変するランプ現象の予測が重要である。本事業内では東日本47か所の大規模ウィンドファームにおいてデータ観測網を整備し、各種センサーネットワークから1000か所以上における気象観測データを整備した。そのデータを活用してランプ現象の要因分析を実施し、その上で多様性のある7つの予測手法、それを統合する手法を開発し、風力発電の変動性・不確実性に対応した予測技術を実現した。その結果、海外プロジェクトにおけるランプ予測精度と比較して遜色なく世界最高水準を達成することができた。

講師② 国立大学法人電気通信大学 i-パワードエネルギーシステム研究センター             准教授 曽我部 東馬 氏
「深層学習・深層強化学習を応用したエネルギーシステムの組み合わせ最適化と予測」
本講演は近年注目されている機械学習と融合したヒューリスティック最適化計算手法の最新鋭である深層強化学習手法(ディープニューラルネットワークベースの強化学習)(DRL)について紹介をいただいた。代表的な組合せNP困難問題から自立分散型再生可能エネルギーシステムまでの様々な最適化問題において、厳密解析解と比較しながら学習済みDRLモデルの優れた予測機能を解説いただいた。その結果、古典的な数学の組合せ最適化問題として巡回セールスマン問題におけるDRL予測機能の有効性が確認できた。またこれらの技術をスマートグリッドにおける蓄電池充放電組合せ問題へ適用するため、DRLアルゴリズムをそれらに適合するように改良したアテンションマスキング拡張したディープQネットワーク(AME-DQN)強化学習アルゴリズムを開発した。このAME-DQNを用いて予測テストを実施、その予測機能の有効性が確認された。
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  〔最適化とその応用〕

部会URL

http://www.ism.ac.jp/~mirai/opta/index.html

第9回

日 時

2019年12月21日(土)13:30~18:00

場 所

中央大学後楽園キャンパス6号館7階6701号室

出席者

24名

テーマ
講 師
概 要
(1)「片側のみが選好順序を持つ多対一無羨望マッチング問題」
神山直之(九州大学)
Gan, Suksompong, and Voudouris (Mathematical Social Sciences 101 (2019), 104--106) は, 片側のみが選好順序を持つ一対一マッチング市場において, 無羨望マッチングの存在性を判定し, さらに存在するならば無羨望マッチングを求める問題が多項式時間で解けることを示した. 本発表では, この結果の多対一マッチング市場への拡張を考える. 具体的には以下の 2 つの拡張を考える. 1 つ目の拡張はマトロイド制約の導入である. 2 つ目の拡張は強い無羨望性の導入である. 本発表ではこれらの拡張に対する多項式時間可解性および計算困難性に関する成果を発表する.

(2)「構成的なモデルの視点からネットワーク科学を捉え直す」
高口太朗(LINE 株式会社 Data Lab)
現実に見られる事物のつながりの構造について考察するネットワーク科学は, 1990 年代末にその端緒が開かれ, 以後 20 年以上に渡り進展している. これまでにネットワークの構造を特徴づけるさまざまな指標や手法が考案され, 一見全く異なる対象 ---WWW, 航空網, 社会ネットワークなど--- の間に共通する構造的な特徴が見い出されてきた. ここで一歩視点を引いて, それらの様々な指標や手法自体の特徴を調べる上では, 構造を制御可能なネットワークのモデルが役立つ. 本講演では, そのようなモデルのうち指数ランダム・グラフと確率的ブロックモデルを中心にとりあげ, その性質についてレビューを行う. また, 発展的な話題として, 時間変化するネットワークデータに対する研究についても紹介したい.

第8回

日 時

2019年9月7日(土)13:30~18:00

場 所

中央大学後楽園キャンパス3号館3階3300号室

出席者

36名

テーマ
講 師
概 要
(1)「高次元ニューラルネットに対する勾配法の大域収束性と汎化性能解析」
二反田篤史(東京大学)
深層学習モデルを含む高次元ニューラルネットに対する最適化手法の大域収束性は機械学習における一つの大きな問題であるが, Neural Tangent Kernel (NTK) と呼ばれるニューラルネットが定めるカーネルの解析を通して近年部分的に解決され始めている. 本発表ではまず, NTK についての関連研究を概説する. 既存研究の多くは回帰問題を対象とし NTK の正定値性が重要な役割を担うが, 本研究では識別問題に対しては NTK によるデータの識別可能性がより本質的な仮定である事を示す. そして現実的なサイズの二層ニューラルネットの下, 勾配法の大域収束性と汎化誤差評価を与える.

(2)「ブラックホールシャドウの撮影とイメージング」
池田思朗(統計数理研究所,国立天文台,Kavli IPMU)
2019年4月10日に世界6箇所同時に記者会見が開かれ, Event Horizon Telescope (EHT) の最初の研究成果として, ブラックホールシャドウの画像が公開された. この画像は電波干渉計によって得られたものだが, 電波干渉計でイメージを得るためには, 計算機上での処理が必要となる. その最終段階ではイメージングと呼ばれる処理が行われる. 今回の観測は史上初となるものであったため, このイメージング法の更新も必須であった. 最終的に公開された画像には複数の方法が貢献しているが, 我々もスパースモデリングの手法を導入し, EHT のイメージングに貢献した. 本講演では電波干渉計の仕組みとスパースモデリングの概要を説明し, EHT イメージングにおいてどのように用いられたのかを解説する.

未来を担う若手研究者の集い

日 時

2019年6月29日(土)9:35~18:00,30日(日)9:20~15:40

場 所

筑波大学筑波キャンパス春日地区春日講堂

出席者

142名

テーマ
講 師
概 要

特別講演「不変性の普遍性と不変性」
室田一雄(首都大学東京)
最適化の分野には, 美しい定理とアルゴリズムがたくさんある. 個々の定理やアルゴリズムを勉強することは, もちろん大切であるが, それらの意義を別の立場から整理して理解することも同時に重要である. 「不変性」とは「本質的なものは, 変数の選び方や並べ方などの恣意的なものに影響されない (されてはいけない)」ことを意味し, 物理学などでは周知の考え方である. 最適化においても, モデル化, アルゴリズム設計, 理論構築など, いろいろな側面で「不変性」に着目すると面白い. 不変性を尊重することの意義, 不変性を敢えて破ることの御利益などを考えたい.

 

最優秀発表賞
(1)「ガウシアンホモトピー法に適した非凸最適化問題の特徴づけ」小倉 拳(東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻)
(2)「頂点容量型最小コスト自由多品種流問題に対するコストスケーリングアルゴリズム」池田基樹(東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻)

優秀発表賞
(1)「道路網における移動経路上の施設までの距離分布とその応用」丹野一輝(慶應義塾大学大学院理工学研究科開放環境科学専攻)
(2)「Linear Pseudo-Polynomial Factor Algorithm for Automaton Constrained Tree Knapsack Problem」
隈部 壮(東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻)
(3)「グラフへドニックゲームに対する総効用最大化 FPT アルゴリズム」
前井康秀(名古屋大学大学院情報学研究科数理情報学専攻)
(4) 「混合整数半正定値最適化問題に対する分枝切除法」
小林 健(東京工業大学工学院経営工学系,富士通研究所)
(5)「Improved Structural Methods for Nonlinear Differential-Algebraic Equations via Combinatorial Relaxation」
大城泰平(東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻)
(6)「弦グラフ関連クラスにおける2人プレイヤー拡散競争ゲームのナッシュ均衡について」
福薗菜央佳(名古屋大学大学院情報学研究科数理情報学専攻)
(7)「一般化最小マンハッタンネットワーク問題に対する動的計画アプローチ」
増村優哉(大阪大学大学院情報科学研究科情報数理学専攻)
(8)「Phase Transitions of Best-of-Two and Best-of-Three on Stochastic Block Models」
清水伸高(東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻)

第7回

日 時

2019年5月18日(土)13:30~18:00

場 所

中央大学後楽園キャンパス3号館3階3300号室

出席者

21名

テーマ
講 師
概 要

(1)「ロバスト組合せ最適化問題に対する行生成アルゴリズム」
呉 偉(成蹊大学)
ロバスト最適化とは,問題の入力に不確定さあるいは曖昧さが内在している場合にも,信頼できる結果を返すようなモデリング技法及びその解法を指す.本発表では,組合せ問題における様々なロバスト最適化モデルを紹介する.最大後悔最小化基準の問題に対して,Benders-like分解法と反復双対置換法の2種類の行生成アルゴリズムを説明する.また, 反復双対置換法において,ロバスト最適化特有な性質を利用する新たな行生成方法を紹介する.行生成アルゴリズムの汎用性を確かめるために,ナップサック問題,多次元ナップサック問題,一般化割当問題,集合被覆問題を用いて計算実験を行う.その結果も発表で報告する.

 

(2)「表データの最適セル秘匿処理に対するアルゴリズム・マッチング攻撃とその実証的評価」
南 和宏(統計数理研究所)
表データのセル秘匿問題は行計,列計の線形式を内包する表データに対し,与えられた1次秘匿セルの集合の値の保護を拘束条件として, 情報損失を最小化する2次秘匿セルの集合を決定する問題である.この問題は一般にNP困難であるため,多くの場合に効率的に最適解を算出するBenders分割の手法を用いたアルゴリズムが提案されている.しかし,この手法では安全性の拘束条件の中で秘匿すべきセル値を参照しているため,セキュリティ・パラメータの知識をもつ攻撃者に対する脆弱性を有する.本講演ではこのBenders分割のアルゴリズムを攻撃ツールとして用い,最適に秘匿された表データの機密セル値が復元できることを実証的に示す.

第6回

日 時

2019年3月16日(土)13:30~18:00

場 所

中央大学後楽園キャンパス3号館3階3300号室

出席者

36名

テーマ
講 師
概 要

(1)「固有値計算による大域最適化」
中務佑治(国立情報学研究所)
数値線形代数の分野では行列の線形方程式と固有値問題と,大きく分けて二つの問題が解かれる.どちらも,中規模問題ならば信頼性の高い汎用アルゴリズムが確立されている.(連続)最適化では線形方程式が頻繁に現れ,計算の大部分を占めることが多い.一方固有値問題は,最も「簡単」な対称固有値問題が非凸な最適化問題と等価であり,非凸な最適化問題で実用上解ける問題のクラスであると言える.更に,一般化固有値問題,多項式固有値問題,多変数固有値問題,などのより複雑な問題へも汎用アルゴリズムが存在する.この観察は,非凸な連続最適化問題で固有値計算によって解くことが可能なものがあることを示唆する.本発表では,多変数での信頼領域部分問題や二次制約付き二次最適化問題,三次正則化法など,実際に重要な最適化問題が固有値計算によって解けることを示す.また,変数が少ない場合は関数が複雑でも同様に固有値によって大域的に最適化できることを紹介する.

 

(2)「確率的組合せ最適化問題に対する適応的アルゴリズム」
福永拓郎(理化学研究所革新知能統合研究センター)
本講演では,確率的な要素を含む組合せ最適化問題に対する適応的アルゴリズムについて紹介する.一度にすべての選択を行う非適応的なアルゴリズムに対し,適応的アルゴリズムでは逐次的に選択を行う状況を想定し,途中で明らかになる情報を後の選択行動に反映させることで,より良い解を適応的に構築することを目指す.例えばインターネット広告では,広告を提示された直後のユーザーの行動によって効果をすぐに計ることができるため,提示する広告を適応的に選択するアルゴリズムの恩恵が期待できる.しかしながら,その複雑な構造のために,適応的アルゴリズムの性能解析は非適応的アルゴリズムよりも難しく,それほど多くのことが知られているわけではない.本講演では,適応的最適化アルゴリズムの近年の進展を,講演者による研究成果を中心に報告する.

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  〔食とその周辺〕

第3回

日 時

2019年12月14日(土)

場 所

広島工業大学

出席者

7名

テーマ
講 師
概 要
「不確実性を伴う防御配置問題」
宇野剛史 (徳島大学)
防御配置問題とは侵入者の防御対象に対する経路を予測して妨害するための意思決定として定義される.この問題には様々な不確実性が考えられるが,本講演では侵入者の初期位置およびエネルギーの不確実性に注目する.これらの要因を確率的に表すことで確率2レベル計画問題として定式化し,その解法アルゴリズムを構築する.
「大学定期試験における教室・監督割当の最適化」
小出武 (甲南大学)
講師の所属する大学では,各科目の定期試験を実施する教室と試験監督を教務部職員が決定している.教室割当も監督割当も一種の組合せ最適化問題となっており,教務部職員にとって負担の大きい作業である.本講演では,これらの割当を実行すべく開発したシステムについて紹介する.最適化問題としての定式化やシステムの実現方法に加え,実用する上での工夫や苦労についても報告する.

第2回

日 時

2019年11月23日(土)

場 所

ホテルマリンパレスさぬき

出席者

23名

テーマ
講 師
概 要
「地球温暖化問題における経済影響分析と数理計画モデル」
玉置哲也(香川大学)
数理モデルは社会において広く応用されており,地球温暖化問題も例外ではない.地球温暖化問題を分析するためには,長期の経済予測だけでなく,気候変動リスクとの相互関係を考慮する必要がある.このような分析を行うためのモデルはIntegrated Assessment Models(IAMs)と呼ばれ,様々な分析モデルが構築されてきた.その中でもDICEモデルは,Ramsayの最適成長モデルをベースに開発された分析モデルであり,多くの派生モデルが検討され分析に用いられている.本講演では,それらのモデルとともに,地球温暖化問題における数理計画モデルを用いた分析の必要性について紹介する.

第1回

日 時

2019年7月27日(土)

場 所

岡山寺

出席者

9名

テーマ
講 師
概 要
「製造業の新商品の研究開発におけるOR最適化手法の適用および有効性について」
粕谷博宣(株式会社ハンズオン代表取締役社長)
高知県では、製造系のいわゆる大手企業の数が他都道府県に比べ圧倒的に少ない。そのため、個々の中小企業の底基盤レベルの向上が県の産業発展に欠かせない。特に製造業(工業、食品)では大手企業の下請けに甘んじている企業が多いため、自社オリジナル商品の開発は昨今の大きな課題の一つである。新商品の開発においては、実験と検証の繰り返しとなるが、いかにコストをかけず短時間で効率的に最適解を見つけることができるかが鍵となる。データがそろっていないため定量的な評価はできていないが、ORの最適化手法の適用および有効性について、議論の種を提起する。

「最適化問題に対するソフトコンピューティング手法の応用」
宇野剛史 (徳島大学)
現実の問題におけるモデル化や求解において,ソフトコンピューティングは有効な技術の一つとして広く用いられている.本講演では,競合環境下における施設配置や多目的計画における意思決定など様々な状況下での最適化問題における研究成果を紹介する.
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  〔不確実状況下における意思決定とその周辺〕

第6回

日 

2020年2月22日(土)

場 所

サムティフェイム新大阪 4F-G室

出席者

17名

テーマ
講 師
概 要

1  不完全点検下における点検実施期間の設定

佐藤 毅 氏(神戸学院大学)

点検結果が真の状態を正しく反映することを保証できない不完全点検下における最適点検問題では ,保全費用最小化に代表される目的関数値の最小化(もしくは最大化)が主目的である場合が多い.今 回は,点検問題の視点をかえ,間違った意思決定を誘発する可能性のある点検を排除することを目的と した点検すべきか否かの境界をあらわす「しきい値」を導出し,不完全点検下における適切な点検実施 期間について考察する.

2  27パーセントルールが語る標準正規分布と逆ミルズ比の幾何学的対称性

中西 真悟 氏(大阪工業大学),大西 匡光 氏(大阪大学)

標準正規分布に従うときのリスクとリターンの均衡について,円と正方形を用いながら考察するとき, 重要な幾何学的視点が見つかる.今回は,逆ミルズ比との切片系方程式とその回転対称性の特徴を紹 介する.また,パラメトリック方程式による特徴も加えながら,勝者と敗者の比率と幾何学模様を考察す る.

第5回

日 

2019年12月21日(土)

場 所

サムティフェイム新大阪 4F-G室

出席者

19名

テーマ
講 師
概 要

1 数理最適化に基づく現場の様々な制約を考慮した学校給食の献立作成

片桐 英樹 氏(神奈川大学)

学校給食の献立作成においては,文部科学省が設定する栄養成分の摂取基準値,現場での調理時 間,予算,料理毎の相性,季節感など,様々な制約が考慮される.本講演では,現場調査と専門家から の助言を踏まえた,数理最適化による献立作成モデルが紹介された.実際の献立データを用いた数値 計算例とその評価についても言及された.


2 分類から生成へ:自然言語処理の過去とこれから

永田 亮 氏(甲南大学,JSTさきがけ,理研AIP)

本講演では,ここ数年で起こった(そして現在も続く)自然言語処理のブレークスルーについてORに関 連が深いと思われる事例を通じて紹介された.過去の話から始め,なぜどのように現在のブレークスル ーに至ったのかを解説された.特に,講演者の専門である英文の誤り訂正,自動採点,コメント生成に関 する話題が提供された.

第4回

 

台風19号のため中止

第3回

日 

2019年8月23日(金)

場 所

JEC日本研修センター 神戸元町 会議室B-1

出席者

20名

テーマ
講 師
概 要

国際数理科学協会「確率モデルと最適化」分科会研究会 共催

1 様々なWebデータ・Wifiログデータを活用した観光者行動解析

蓮池 隆 氏(早稲田大学) ,一藤 裕 氏(長崎大学)

ビッグデータ解析があらゆる分野で実施されている中,観光分野においてもその必要性は認められて いるが,まだ発展途上である.本講演において,Web上から取得可能なデータのみならず,Wifiやモバイ ル端末から得られるアクセスログデータを活用し,宿泊場所の予約から当日の観光行動までの解析手 法について紹介された.

2 警備ゲームに関する最近の話題

宝崎 隆祐 氏(防衛大学校)

2001年9.11に米国で発生した国際テロによる同国のHomeland Security政策はORの分野にも大きな 影響を与え,警備ゲームの研究が促進した観がある.警備ゲームの多くの研究では,情報取得における 侵入者側の警備側に対する優位性を理由として,シュタッケルベルグ・ゲームとして問題をモデル化する 傾向にある.本講演では,講演者の研究内容を紹介しつつ,このゲームに特徴的な解法等について解 説された.

第2回

日 

2019年6月29日(土)

場 所

JEC日本研修センター 十三小会議室D

出席者

17名

テーマ
講 師
概 要

1 売り出しのタイミングゲームとその解析

北條 仁志 氏(大阪府立大学)

2人非0和無限ゲームの一種である売り出しのタイミングゲームを概説した.シンプルなモデルにおけ る結果を説明した後.種々の売り出しのタイミングゲームとそれに類似するゲームにおけるナッシュ平衡 点の存在性について言及された.

2 契約電力を考慮した複数装置の最適管理政策

小柳 淳二 氏(鳥取大学)

電気料金の基本料金は契約電力に比例して増加し,契約電力は30分の間に消費する最大電力量に より決定される.本講演では,空調機器など電力消費の大きい装置の複数同時利用を避けるような集中 管理をすることで,契約電力を下げることを目的として,マルコフ決定過程による問題の定式化と数値計 算例を示された.

第1回

日 

2019年4月20日(土)

場 所

西宮市大学交流センター 講義室2

出席者

18名

テーマ
講 師
概 要

1 外国語テキストの個人の選好抽出と読み書きへの応用

円谷 友英 氏(兵庫県立大学大学院)

外国語作文では「間違いではないが,適切でもない」表現が頻出し,母語話者はよりよい表現へと添 削できるが,作文は自己表現の手段なので,表現者の嗜好も反映されるべきである.本講演では,こう いった読み書きを通した外国語テキストに対する個人の嗜好を導くことで,書籍推薦や外国語作文添削 の個別化を目標とし,そのために主観的観点からの検討だけでなく語学的見地からの客観的指標も考 慮することについて報告された.

2 楽天市場,楽天トラベルにおける評価データのテキストマイニング

三道 弘明 氏(関西学院大学)

テキストマイニングの背景には自然言語処理がある.本講演では,自然言語処理の歴史的背景を概 観した後,テキストマイニング技術の現状についても触れた.次いで,国立情報学研究所を通して楽天( 株)より提供された楽天市場の商品評価,楽天トラベルの宿泊施設評価データのテキストマイニングとそ の結果,さらにはビジネス視座からの考察を展開した.

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〔危機管理と社会とOR〕

第8回

日 時

2020年2月21日(金)15:00〜18:00

場 所

政策研究大学院大学・講義室5K

出席者

29名

テーマ
講 師
概 要
(1)「サービス能力に異なる予測をもった2種類の客を入力にもつ受付期間のある待ち行列ゲーム」
 佐久間 大(防衛大学校)
 到着客に対して受付期間がある待ち行列において,サービス能力に異なる予測をもった2種類(クラス)の客が存在するとき,各クラスの到着パターンに関する分析が紹介された.初めに,客が自身の経験に応じて到着時点を動的に選択するエージェント・ベース・モデルを用いて,サービス能力に対して客が異なる予測をもつ仕組みが説明され,クラスごとの到着パターンを示された.次に,エージェント・ベース・モデルから得られる到着時点分布について,待ち行列理論の枠組みでどのように導かれるのかを明らかにするために,対応する待ち行列ゲームとその均衡を求める手順について紹介された.

(2)「OR・捜索理論・ネットワーク損耗ゲーム・警備ゲーム」
宝崎 隆祐(防衛大学校)
講師がこれまでに研究してきた,一連の研究テーマについて講演がなされた.まず,無人搬送車のスケジューリングから始まり,何らかの対象物を効率よく発見するための理論である捜索理論が紹介された.その後,被害を発生させる意図を持ちネットワークに侵入する者とそれを阻止する者という2者のゲーム的状況をモデル化したネットワーク損耗ゲームについて,情報取得やその感知有無による均衡解の性質なども含めて紹介された.最後に,犯罪者に対する合理的な警備員の配置・体制を論じた警備ゲームが紹介された.

第7回

日 時

2019年12月19日(木)15:00〜18:00

場 所

政策研究大学院大学研究会室4B

出席者

27名

テーマ
講 師
概 要
  (1)「損害保険会社のERM取組(リスク計測手法概要等)」
奥田 晃平(三井住友海上火災保険)
保険会社は自然災害などの多様なリスクを総合的に把握し,必要資本の確保などを目的として,定量・定性の両面から社内全体でリスク管理を行っている.定量的なリスク管理としては,会社全体のリスク量を確率論的手法により軽量し,経営体力(資本)を対比することで,資本が十分に確保されているかを確認する.本講演では,リスクを定量的に把握するためのリスク量計測手法の概要について説明がなされた.

  (2)「JR西日本における鉄道線路メンテナンスのシステムチェンジ」
松本 麻美(JR西日本・鉄道総合技術研究所)
労働力不足や労働志向の変化に伴い,労働力の確保が重要な課題となりつつある.典型的な労働集約型産業といえる鉄道のメンテナンス部門では,急激なペースで事態が深刻化している.しかし,線路構造の強靭化や長寿命化などのハード対策はコストを考慮すると限界がある.そのため,現状の資源を有効活用したソフト対策としての技術開発が急務である.本講演では,保守用車の運用を適正化・効率化する手法を代表事例として,鉄道メンテンナスの将来像が述べられた.

第6回

日 時

2019年11月5日(火)15:00〜18:00

場 所

政策研究大学院大学研究会室4A

出席者

31名

テーマ
講 師
概 要
  (1)「消防活動におけるドローン活用に関する検証」
山越 靖之(東京消防庁)
消防技術安全所では,無人航空機(ドローン)の消防活動における活用可能性を検討するために,平成27年度に基礎能力に関する検証を行った.その後,ドローンによる物品投下,屋外(消防訓練演習等)及び屋内空間での情報収集等について,市販品を活用し検証してきた.本講演では,今後ORの研究対象となる可能性があるドローンを対象として,消防活動現場における活用方策の検討経過に関して発表がなされた.

  (2)「AI・IoT・画像認識技術を用いた社会におけるデジタルトランスフォーメーション」
山田 昭雄(日本電気(株))
ヒト・モノ・プロセスを統合し,付加価値を向上させるバリューチェーンの構築を,情報技術を活用することで促進させることができる.本講演では,これらの要素技術であるAIや画像認識などの開発状況が紹介された.具体的には,単に分類の結果を示すだけではなく,その判断根拠を提示する「ホワイトボックス型AI」や,顔認証技術の能力・精度といった技術の性能の紹介とともに,これらの技術の実際的な活用事例が報告された.同時に,これらの技術を利活用する上で,個人情報保護・プライバシー侵害などの問題点についても披露された.

第5回

日 時

2019年9月30日(月)15:00〜18:00

場 所

政策研究大学院大学研究会室4B

出席者

27名

テーマ
講 師
概 要
(1)「防災とOR」
廣井 悠(東京大学)
想定外の災害といわれた阪神・淡路大震災や東日本大震災以降,わが国の自然災害リスクを取り巻く議論は大きく変わった.本講演では防災研究を対象とし,ORを用いて都市防災政策を効果検証あるいは評価する研究が紹介された.具体的な内容として,(1)防災対策の政策評価に関する研究,(2)大都市の避難シミュレーション,(3)災害時疎開シミュレーション,(4)リアルタイムの被害情報推計手法,が紹介された.

(2)「シミュレーションと最適化による大阪市を対象とした避難計画支援技術」
瀧澤重志(大阪市立大学)
避難計画は,避難者を安全な場所に速やかに逃がすことを目的として計画される.都市スケールの避難計画では,考慮する空間規模が大きく,さらに大量の避難者を対象とするため,避難計画を支援する情報・数理技術が必要である.本講演では,近年講演者が取り組んでいる,南海トラフに起因する津波からの避難計画として,梅田地下街と大阪市全域を対象とした避難/帰宅行動シミュレーションと徒歩移動経路の最適化等が示された.

第4回

日 時

2019年7月17日(水)15:00〜18:00

場 所

政策研究大学院大学研究会室4B

出席者

12名

テーマ
講 師
概 要
(1)「需要密度・分布に着目した地域公共交通の適正化」
長谷川大輔((株)ディー・エヌ・エー)
自家用車利用前提の都市構造となっている地方都市において,近年定量的な根拠に基づく地域交通網再編が急務となっている.本講演では都市における交通需要の密度・分布に着目し,バス・相乗りタクシーといった短距離交通手段の運行効率における優位性を評価する手法が紹介された.連続近似モデルによって優位性が変化する条件を基礎的な特徴を明らかにした上で,幾つかの都市を対象に,人口・施設分布による需要推計結果を用いた路線網設計・配送計画問題によってバス・相乗りタクシーの最適な提供方法が示された.

(2)”Optimization of door-to-door transportation for people with disabilities”
Oliver Péton(IMT atlantique)
障害を持つ多くの人々が地方・地域の自治体によって提供されるドア・ツー・ドア輸送を利用している.これらのサービスは経路決定 (vehicle routing problem; VRP) や需要応答型交通に関する問題(dial-a-ride problem; DARP) の拡張となる特定の制約条件を満たす必要がある.この講演では,このような文脈において開発された VRP と DARP のいくつかの拡張が概説された.またいくつかの数理モデルの概要を示し,厳密解法と大規模な近傍探索の組み合わせを用いた解法の流れについて説明があった.これらのモデルはフランスのリヨンおよびナント地域での障害を持つ子供たちの輸送計画に対して実際に活用されている.

第3回

日 時

2019年6月20日(木)14:00~17:00

場 所

政策研究大学院大学研究会室4B

出席者

17名

テーマ
講 師
概 要

(1)「時間的圧迫状況下での意思決定過程に及ぼす要因の検討」
永岑光恵(東京工業大学),曽雌崇弘(京都大学)
意思決定過程に影響を与える要因の一つに時間的圧迫があり,高齢者を巻き込んだ特殊詐欺で想定される状況要因の一つと考えられている.本講演では,まず意思決定課題である「アイオワ・ギャンブリング課題」を用いた若年者研究で,時間的圧迫が意思決定に要する時間や個人特性との関係性に影響を及ぼすことが紹介された.さらに,対象群を高齢者に拡張した実験とその結果の概略が紹介された.

 

(2)「共同作業による連帯感の醸成と利他行動の関係」
福田恵美子(東京工業大学),竹内あい(立命館大学)
本講演では,独裁者と受領者がコミュニケーションを取りながら実労働を通じて報酬を獲得し,獲得した報酬を配分する独裁者ゲームについて,行動経済学的な実験の結果が紹介された.通常の独裁者ゲームでは,独裁者が配分する報酬は「天から降ってくる」設定で行われる.紹介された実験により,協力して課題を行うことで独裁者と受領者の心理的距離が縮まるかどうか,心理的距離が近づいた相手には利他的行動をとる傾向が高まるかどうかについての分析が紹介された.加えて,意思決定までの応答時間や個人のもつ不安傾向等の特性が,利他的行動に及ぼす影響などが議論された.

第2回

日 時

2019年5月17日(金)15:00~18:00

場 所

政策研究大学院大学研究会室4A

出席者

25 名

テーマ
講 師
概 要

(1)「交通管制とモデリング」
織田利彦(道路交通情報通信システムセンター)
都市街路交通を管理する交通管制センターでは,時々刻々と変動する交通流を把握しながら交通信号制御,ドライバーへの情報提供等を行っている.交通工学を機軸に,現場におけるモデリング,ORとの関わり等を紹介するとともに,社会インフラとしての交通管制が抱える課題などが紹介された.

 

(2)「LNG船貨物管理の最適化」
坂本淳子(商船三井システムズ(株))
LNG(液化天然ガス)の輸送には,貨物の特殊性から高度な技術力と複雑な設備の運用が求められる.本講演では,LNG船の積み地となる港までの移動であるバラスト航海時において,タンク内の温度が上昇しすぎないようにするためのクールダウンについて,実際のオペレーションやデータの一部の紹介がなされ,その計画への数理最適化手法をはじめとするOR手法の適用が議論された.

第1回

日 時

2019年4月12日(金)15:00~18:00

場 所

政策研究大学院大学研究会室4A

出席者

18名

テーマ
講 師
概 要

(1)「コミットメント問題としての自滅的反乱:人道的介入の逆説への合理主義的説明」
澤田寛人(防衛研究所)
武力紛争に対する人道的介入の「意図せざる効果」に関する報告がなされた.具体的には、ある紛争国における反政府勢力が,自らに利するような人道的介入を惹起するために,あえて政府軍に対して挑発的な暴力行使に訴えるという「自滅的反乱(suicidal rebellion)」に対して合理主義的説明がなされた.「人道的介入が現地政府と反政府勢力との勢力バランスに与える影響の (1) 大きさと (2) 一過性がコミットメント問題を生み,反政府勢力に自滅的反乱を実行する誘因を与える」という論理を提示し,2011年のリビアにおける軍事介入がその例として紹介された.

 

(2)「多国籍軍・PKO派遣の政策効果―政策効果論なき政策論争を超えて―」
中村長史(東京大学)
国家間紛争や国内紛争が生じた際に,事態の激化や再発防止のために多国籍軍やPKOが派遣されることがある.日本国内でも自衛隊海外派遣の是非という文脈で議論されることの多いテーマであるが,そうした部隊派遣の効果について論じられる機会は意外なほどに乏しい.一方,こうした派遣をどのような形で終息させていくかという,出口戦略の重要性が強調されるようになってきた国際社会においては,部隊派遣の効果を分析する必要性が増している.本報告では,部隊派遣の効果はどれほどあるのか,そもそも効果をどのように定義するべきか,といった点についての議論が紹介された.

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〔ヘルスケアのOR〕

第5回(中止)

日 時

2020年2月22日(土)13:00~15:00(中止)

場 所

神奈川県立がんセンター 管理研究棟3階 総合診断室
テーマ
講 師
概 要
  - 13:00-14:00
   Society5.0時代の普遍的課題:医療福祉.病院の最適化
George Radescu(Aquila Systems Corporation)
ある研究調査によると,現在、医療従事者の12.7%が一ヶ月当たり80時間を超える残業を行っており、手術数も2045年まで減少しない.
そのような状態において,限られたリソースの中で,効率的,遅延最小化して,無駄無く,生産性上げられるのかと言う課題を機械学習とオペレーションズリサーチを使って解決することを考えている.当該プロジェクトは二段階で行う.一段階では、過去のデータから学習して,滞在時間を予測する.二段階では,この一段階の結果を基盤として,最適化モデルに組み込み,残業時間短縮する目的ファンクションに落とし込んでいく.
  - 14:00-15:00
患者の状態管理数理モデル問題
阪口昌彦(神奈川県立がんセンター 臨床研究所)
状態管理が難しい疾患を制御するための多段階治療選択において, 医療の専門家が判断の難しい局面で推奨治療を推奨度別で提示しているものに診療ガイドラインがある. 多段治療選択に関しては2019年1月にNature Medicineにヘルスケアにおける強化学習の使い方が掲載された.
本講演では, 強化学習を行う上でのマルコフ決定過程でのモデル化で重要な仮定の推移確率のマルコフ性に着目する. マルコフ性を成立するための手法である過去累積値利用と有用な疾患についていくつかの事例を提案する.

新型コロナウィルスの感染拡大の中,病院関連施設にて研究会を実施することとなるため,主査と幹事による協議の結果,研究会は中止とした.2020/2/20に,当研究会にて管理している関係者メーリングリスト及び,OR学会メーリングリストの両方にて研究会中止の連絡を実施.
ここでは実施予定であったプログラムの概要を実施報告書の代わりとして記載する.

第4回

日 時

2020年2月1日(土)13:20~16:30

場 所

南山大学S棟研究棟1階 会議室1

出席者

26名

テーマ
講 師
概 要
(1)病院における診療予約枠の人数の組み合わせの設定と患者の診察待ち時間の関係について
 市原寛之(群馬大学)
 近年, 外来患者の診察待ち時間の長期化が日本の多くの病院で問題となっている中,本報告では,この問題を解決するために, 事前に予約し来院する患者と予約せずに来院する患者を共に受け入れる, 日本の病院の診察待ち時間の確率モデルが報告された.このモデルにおける患者の診察待ち時間の分布関数を導出したことで,診療予約枠の人数の組合せの設定と患者の診察待ち時間が一定時間以内である確率を比較した例が示された.

(2)カスタマージャーニー from Hospital for IoT and SaaS
 加藤公彦(医療法人香徳会)
 医療法人「香徳会」は10年以上前より5S,カイゼン,QCといった品質管理の基本的手法を学び実践してきていた.本報告では,近年のリハビリテーションや医療従事者の負担軽減に繋がるディバイスの開発,医療現場でのAIの導入等の医療と情報工学の融合を紹介しつつ,香徳会にて実践してきたQCなど品質管理・質向上のための問題解決型手法による取り組みが報告された.

(3)研修医の当直シフトスケジューリングシステムの開発:
愛知医科大学病院における事例研究
 伊藤真理(東京理科大学)
 近年,スケジューリング問題を解くための最適化手法に関する理論的な研究が進み,現場への応用範囲が広がりつつあるが,本講演では,講演者が携わってきた事例研究の1つである,愛知医科大学病院における研修医の当直シフトスケジューリングについて紹介された.本病院の研修医の当直シフトスケジューリング問題の概要から,問題解決に用いた最適化手法,現場へのスケジューリングシステム導入に向けた取組み等が説明された.

(4)遺伝的アルゴリズムを用いた救急外来当番医スケジュールの作成
 岸 真司(名古屋第二赤十字病院)
 救命救急センターの救急外来で勤務する医師チームのうち,A勤務2名(卒後3~11年目)と管理当直1名(12~25年目)のスケジュールを遺伝的アルゴリズムを用いて月単位で作成している運用事例が報告された.対象医師の回数比率は所属診療科と卒後年次で決まるが,運用内容は,各医師の当番不可日との重なり,診療科や経験年数の組み合わせ,同一医師の間隔,平日休日の偏り等を入力変数とする評価関数で探索した候補の中から,最終的には目視で最終的なシフトが選択されるものであることが説明された.

第3回

日 時

2019年11月2日(土)14:00~16:50

場 所

東京工業大学田町キャンパスCIC5階501ABリエゾンコーナー

出席者

12名

テーマ
講 師
概 要
(1)強度変調放射線治療におけるビーム強度計算への
逐次線形計画最適化手法の構築
山下 真(東京工業大学)
岸本 祥吾((株)NTTデータ数理システム)
本報告では,がん治療における強度変調放射線治療のビーム強度を線形計画問題によって求める問題を扱い,C-VaR を用いる線形計画問題を逐次的に複数回解くことによって,放射線が極端に集中する領域を特定し,この情報を用いてRomeijn らの手法より広い領域でビーム強度を探索する
最適化手法とその数値的性質が報告された.

(2)要介護高齢者の自立支援型介護の効果と
介護サービス事業者へのインセンティブメカニズム設計に関する研究
海野 大(大阪成蹊大学)
要介護高齢者に対する自立支援型介護の要介護度改善に対する有効性について検証と,介護事業者に自立支援型介護に積極的に取り組ませるためのインセンティブ型介護報酬制度の検討が行われた.
具体的には,介護レセプトデータ等を用いた機能訓練等の頻度や継続期間等と要介護度改善との因果関係についての定量的分析と,その結果を用いて要介護度改善の程度に応じた介護報酬の設計
が示された.

第2回

日 時

2019年7月13日(土)14 : 00~17 : 20

場 所

弘前大学医学部臨床講義棟医学部臨床小講義室

出席者

8名

テーマ
講 師
概 要
(1)「救急自動車システムにおける適正配備の効果について」
稲川敬介(秋田県立大学)
救急自動車の配備場所に注目した救急システムの運用効率性が紹介された.はじめに,混合 整数計画法を用いた古典的な施設配置問題について紹介され,更に,混雑を考慮した待ち行列シミュレーションによる救急システムの評価と配備場所が救急システムに与える影響を事例によって示された.

(2)「地域資源へのアクセシビリティとヘルスケア」
相馬優樹(岩手県立大学)
地理情報システムが健康科学分野で応用されるようになってから,walkabilityやaccessibilityといった,個々人を取り巻く近隣環境と健康指標との関連が報告されるようになってきた.ここでは茨城県笠間市で実施された,地理情報システムを利用した高齢者の近隣環境と健康との関連についての研究事例が紹介され,研究成果の今後の活用法についての提案も合わせて行われた,

(3)「医療機関における課題―需要と供給のアンバランスー」
松坂方士(弘前大学医学部附属病院)
弘前大学医学部附属病院で診療したがん症例数は毎年増加しており,その原因として近隣の二次医療圏でのがん診療状況が影響している可能性があることが示された.本講演では地域・院内がん登録の集計で明らかになったことが述べられ,今後,がん医療における需要と供給のアンバランスをORで最適化する取り組みにつながることの可能性と期待について議論が行われた.

第1回

日 時

2019年5月18日(土)14:00~17:00

場 所

首都大学東京 秋葉原サテライトキャンパスB会議室

出席者

22名

テーマ
講 師
概 要

(1)「DEAから見た横浜市の胃がん・大腸がん検診受診率の効率性」
小笠原 悠(首都大学東京)
ヘルスケア分野での包絡分析法(DEA)の実証研究が紹介された.さらに,がん検診とその受診率について説明があり,横浜市の胃がんと大腸がん検診の区別の受診率データを用いて得られる結果として,X線検査に比べて内視鏡検査の効率性が低いことが示された.

 

(2)「がん検診における費用対効果数理モデルの紹介」
阪口昌彦(神奈川県立がんセンター臨床研究所)
日本のがん検診には, 対策型と任意型がある.対策型は市区町村が行う住民検診であり, がん死亡減少及び安全であると判断された検診が選択される. 対象年齢や検診間隔の変更が課題として認識されてきた.本発表では,検討資料としての既存の数理モデルと提案モデルが紹介された(マイクロシミュレーションやマルコフ決定過程).

 

(3)「病院内における新生児患者の病棟間移動のMarkov連鎖モデル」
高木英明(筑波大学),家内祐太(筑波総研)
病院において新生児入院患者が入院から退院までICUを含むいくつかの病棟を移動する過程を表現する理論モデルを、Markov連鎖とM/G/∞ 待ち行列モデルを組み合わせて提案し,この理論から計算された毎日の各病棟在院患者数の度数分布が実測データとよく一致することが示された.モデルのパラメタ値には筑波大学附属病院のデータが用いられた.

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  〔超スマート社会のシステムデザインのための理論と応用〕

第7回

日 時

2020年1月13日 (土) ~ 1月14日 (火)

場 所

京都大学数理解析研究所 (RIMS) 4階420室

出席者

45名

部会Webpage

http://imi.kyushu-u.ac.jp/~kamiyama/iwcoagt.html
テーマ
講 師
プログラム
(1/13)
10:30~11:40  Haris Aziz (UNSW Sydney)
               "Fair and efficient allocation of indivisible goods and chores"
13:30~14:40  Naoyuki Kamiyama (Kyushu University)
               "Matching problems under preferences with ties and matroid constraints"
14:50~16:00  Kristóf Bérczi (Eötvös Loránd University)
               "Supermodularity in unweighted graph optimization"
16:20~17:30  Chandra Chekuri (University of Illinois, Urbana-Champaign)
               "Parallel algorithms for submodular function maximization"
(1/14)
 9:30~10:40  Telikepalli Kavitha (Tata Institute of Fundamental Research)
               "Popular matchings: Good, bad, and mixed"
10:50~12:00  Endre Boros (Rutgers University)
               "Two-person zero-sum stochastic mean payoff games"
14:00~15:10  Yusuke Kobayashi (Kyoto University)
               "Restricted 2-matching problems"
15:30~16:40  Euiwoong Lee (New York University)
               "The number of minimum k-cuts: Improving the Karger-Stein bound"

部会Website

https://sites.google.com/site/supersmartsocietysystem/

第6回

日 時

2019年12月4日 (土) 16:00~18:00

場 所

京都大学数理解析研究所 (RIMS) 2階204室

出席者

18名

テーマ
講 師
概 要

 (1)「Building optimal solutions to prize-collecting Steiner tree problems on supercomputers

Yuji Shinano(Zuse Institute Berlin)

SCIP-Jack is a customized, branch-and-cut based solver for Steiner tree and related problems. ug[SCIP-Jack, MPI] extends SCIP-Jack to a massively parallel solver by using the Ubiquity Generator (UG) framework. ug[SCIP-Jack, MPI] was the only solver that could run on a distributed environment at the (latest) 11th DIMACS Challenge in 2014. Furthermore, it could solve three well-known open instances and updated 14 best known solutions to well-known instances from the benchmark libary SteinLib. After the DIMACS Challenge, SCIP-Jack has been considerably improved. However, the improvements were not reflected on ug[SCIP-Jack, MPI]. An updated version of ug[SCIP-Jack, MPI] enabled us to use branching on constrains and a customized racing ramp-up, among others. The new features brought us the capability to use up to 43,000 cores to solve two more open instances from the SteinLib. SCIP-Jack solves not only the classic Steiner tree problem, but also a number of related problems. This presentation showed for the first time results of using ug[SCIP-Jack, MPI] on a problem class other than the classic Steiner tree problem, namely for prize-collecting Steiner trees. The prize-collecting Steiner tree problem is a well-known generalization of the Steiner tree problem and entails many real-world applications.


(2)Experiments with a general Benders' decomposition framework in SCIP」

Stephen J Maher (University of Exeter)

Benders' decomposition is a popular mathematical programming technique for solving large scale optimisation problems. While Benders' decomposition is historically viewed as requiring a problem specific implementation, general frameworks can provide an ideal platform for the investigation of general algorithm enhancement techniques. Such a broad investigation was not possible until only recently when Benders' decomposition frameworks have been implemented in general purpose constraint integer programming solvers. This talk will give an overview of the current features within the Benders' decomposition framework available with SCIP and GCG. In addition, current work on cut enhancement techniques and the handling of integer subproblems will be discussed. This talk demonstrated the value of a general framework for the development and investigation of enhanced algorithms for Benders' decomposition.

第5回

日 時

2019年11月2日 (土) 10:00~17:30

場 所

京都大学数理解析研究所 (RIMS) 4階420室

出席者

51名

テーマ
講 師
概 要

ワークショップ「離散凸解析と最適化」

平井広志(東京大学)

藤重 悟 氏(京都大学) 「基本分割の理論の歴史的発展について」
岩政 勇仁 氏(国立情報学研究所) 「2x2型分割行列のランクを求める組合せ的多項式時間アルゴリズム」
平井 広志 氏(東京大学) 「離散凸解析 beyond Z^n」
塩浦 昭義 氏(東京工業大学) 「M凸関数の最小化アルゴリズム」
田村 明久 氏(慶應義塾大学) 「離散中点凸性とその周辺」
岩田 覚 氏(東京大学)「整数自由多品種流問題の組合せ的アルゴリズム」
室田 一雄 氏(首都大学東京)「離散凸関数の最大最小定理:その具体例と使い方」

第4回

日 時

2019年9月9日 (月) 16:45~18:00

場 所

京都大学数理解析研究所 (RIMS) 1階110室

出席者

16名

テーマ
講 師
概 要

"Combinatorial and algorithmic aspects of CAT(0) complexes"

平井広志(東京大学)

A CAT(0) space is a geodesic metric space having globally nonpositive curvature. In this talk, combinatorial and algorithmic aspects of CAT(0) spacesassociated with combinatorial objects (graphs, posets, etc), were discussed from applied mathematics points of view. Topics included:
(1) The space of phylogenetic trees (Billera, Holmes, Vogtmann 2001), and Owen-Provan algorithm (Owen, Provan 2011)  computing the geodesic between two phylogenetic trees, via parametric network flow.
(2) Orthoscheme complexes associated with posets (Brady-McCammond 2010), classes of lattices/semilattices having CAT(0) orthoscheme complexes, and their application to submodular optimization.

(共催)RIMS総合研究セミナー「組合せ最適化セミナー」

日 時

2019年8月6日(火)15:00~9日(金)

場 所

京都大学数理解析研究所(RIMS)4階420室

出席者

92名

テーマ
講 師
概 要

(1)"Uniquely realizable graphs”
Tibor Jordán (Eötvös Loránd University)
(2)”Unique realizations of unit ball graphs”

Tibor Jordán (Eötvös Loránd University)


(3)「代数的組合せ最適化―Edmonds問題の最近の発展について―」

平井広志(東京大学)


(4)「変分不等式問題と相補性問題の理論とその周辺」
林 俊介(東北大学)


(5)「グラフ理論における偶奇性に関連する現象」
加納幹雄(茨城大学)

第3回

日 時

2019年7月9日(火)15:00~17:00

場 所

京都大学数理解析研究所(RIMS)2階204室

出席者

18 名

テーマ
講 師
概 要

“Locally Accelerated Conditional Gradients”
Sebastian Pokutta (Georgia Institute of Technology)
Conditional gradient methods form a class of projection-free first-order algorithms for solving smooth convex optimization problems. Apart from eschewing projections, these methods are attractive because of their simplicity, numerical performance, and the sparsity of the solutions outputted. However, they do not achieve optimal convergence rates. In this talk, the Locally Accelerated Conditional Gradients algorithm was presented, which relaxes the projection-freeness requirement to only require projection onto (typically low-dimensional) simplices and mixes accelerated steps with conditional gradient steps to achieve local acceleration. In theory, asymptotically optimal convergence rates for this algorithm were shown. The experimental results demonstrated the practicality of this approach; in particular, the speedup was achieved both in wall-clock time and per-iteration progress compared to standard conditional gradient methods and a Catalyst-accelerated Away-Step Frank-Wolfe algorithm.

第2回

日 時

2019年4月26日(金)14:00~18:00

場 所

京都大学数理解析研究所(RIMS)1階110室

出席者

15 名

テーマ
講 師
概 要

(1)「動的ゲームと社会システムデザイン」
吉良知文(群馬大学 社会情報学部/九州大学 マス・フォア・インダストリ研究所)
前半では、野球のマルコフゲームとしての定式化(645万状態)が紹介された。試合中の最適戦略、さらに、ルールの公平性(後攻の優位性)に触れられた。後半では、きょうだいを考慮した保育所の利用調整(matching with couples)について述べられた。社会実装が進んでいる共同研究の成果(展開形ゲームの解に基づく公平性の追求)が紹介された。

 

(2)「混合丸めカットにおける集約/変数置換及び切除平面の選択」
藤井浩一((株) NTTデータ 数理システム)
混合丸めカットは、もっとも重要な切除平面のクラスである。その生成方法は発見的で、集約、変数置換、および丸めの三つのフェーズで構成されている。本講演では集約と変数置換に関するルールを変更することにより、起動停止問題などある特定のクラスの問題が高速化されることが示された。 切除平面の選択/スコアリングは、切除平面の実装において重要なトピックであり、例えば切除平面と緩和解との距離、実行可能解の利用などが知られている。本講演では単体法を用いた新しいスコアリングの手法が紹介され、その計算結果について報告された。

第1回

日 時

2019年3月5日(火)16:00~17:30

場 所

京都大学数理解析研究所(RIMS)2階204室

出席者

15名

テーマ
講 師
概 要

“Games played on finite graphs”
Prof. Bakh Khoussainov (University of Auckland)
This talk is an introduction to games played on finite graphs. The games we consider are two player full information games of infinite duration. We consider various classes of games: McNaughton games, reachability games, Büchi games, and parity games, and some of their relatives. We provide various complexity-theoretic results related to finding the winners of these games and pose a couple of open questions.

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〔動的決定モデルとその応用〕

第5回

日 時


2020年1月17日(金)16:30~18:00

場 所


上智大学四谷キャンパス 2号館11階1111室

出席者


5名

テーマ
講 師
概 要

Data Ethics
Wendy Martinez (President, the American Statistical Association, Director, the Mathematical Statistics Research Center, The Bureau of Labor Statistics, USA)
統計学、データサイエンスにとって非常に重要なデータ倫理について自動車の自動運転プログラム など実例を交えて紹介、議論した。実用でバイアスのあるデータやデータの所有権、 ブラックボックスモデルなどの問題に直面するが、ガイドラインを策定し、 それに基づいて倫理的な利用が必要不可欠である。

第4回

日 時


2019年12月26日(木)15:30~17:30

場 所


上智大学四谷キャンパス 2号館11階1130a室

出席者


5名

テーマ
講 師
概 要

多段決定モデリングとその時系列解析について
堀口正之(神奈川大学 理学部)
マルコフ決定過程による解析の応用事例として、健康管理や臨床医療の研究が挙げられる。 本講演では、マルコフモデルによる決定解析とシミュレーションの手法を研究事例を交えて紹介した。

日本OR学会 4部会・グループ合同研究会~確率モデルの新展開~

日 時


2019年10月19日(土)13:05~18:45

場 所


上智大学四谷キャンパス 2号館4階2-402会議室

出席者


37名

主催



共催
テーマ
講 師
概 要

・「信頼性とその応用」研究部会
・「動的決定モデルとその応用」研究部会
・「待ち行列」研究部会
・「量子コンピュータと次世代計算機活用」研究グループ

・上智大学経済学部経済学科

(1)空港事業の資金調達に用いるレベニュー債の価格評価
石井昌宏 上智大学
民営化された空港に代表される交通系公的企業がその投資資金調達のために発行するレ ベニュー債の価格を評価する枠組み(モデル)を構築した.そして、その交通(空港)サービス への需要が不確実に変動するという仮定の下において社会的余剰の最大化を意図する公的 企業の投資行動等をその価格評価モデルを用いて分析した.


(2)シャドウイングの空間相関を考慮した無線干渉の時空間相関解析

木村達明 大阪大学

本講演では,確率幾何アプローチを使って,モバイルアドホックネットワークにおける通信基地局やモバイル端末の配置をモデル化し,伝送路上の障害物等に起因するシャドウイング環境の下での干渉電力の時空間相関特性を表現する式を導出するとともに,シャドウイングの空間相関特性が通信品質に与える影響を明らかにした.


(3)多様な分類器を用いた機械学習応用システムの信頼性

町田文雄 筑波大学
機械学習の産業応用が広がるにつれ,機械学習機能を搭載した製品やサービスの品質保証に新たな課題が生じている.本講演では,画像認識等で利用される分類器を用いた機械学習応用システムを対象に,分類器の多様性をシステムの信頼性設計に活かすマルチバージョン機械学習のモデルについて近年の研究を紹介した.

(4)イジングマシン概観

大輪拓也 九州工業大学

イジングマシンと呼ばれる,組合せ最適化問題を解くことを目的とした専用計算機の研究開発について概観し,どのようにして組合せ最適化問題を解くかを解説した.


(5)確率的セルオートマタを用いたイジング目的関数の基底状態探索に対する数学的解析

半田悟 株式会社富士通研究所

イジング模型のエネルギー基底状態を捕まえる際には,メトロポリス法や熱浴法などのギブスサンプラーがよく用いられる.

しかし,これらは一度のスピン更新で高々1つのスピンしかフリップできず,収束が遅いという問題がある.今回,Dai PraらのStochastic Cellular Automataに着目し,より高速に基底状態を捕まえ得るかの数学的な考察を紹介した.

第2回

日 時


2019年7月27日(土)14:00~16:30

場 所


上智大学四谷キャンパス 2号館11階1130a室 経済学部会議室B

出席者


8名

テーマ
講 師
概 要

(1)A construction of Bayesian Markov decision processes
影山 正幸(名古屋市立大学), 布和 額尓敦(内モンゴル工業大学)
マルコフ決定過程(MDP)の解析において推移確率の推定は重要かつ難しい課題である.本講演では,あるギャンブルゲームを例に,状態空間は自然数全体とし,推移確率があるパラメータに従っていると仮定したベイズ推定の枠組みの中で,MDPが議論された.また,統計学の誤った解釈の例が紹介され,参加者と理解を深めた.


(2)野球マルコフゲームして定式化(再考)

吉良 知文(群馬大学)

野球をマルコフゲームして定式化する際,引き分けがある/なしによって,ゲームが定和/非定和,長さが無限確率1で有限)/有限いった差が生じる.しかし,前者場合も均衡勝率を実際に計算する段階では有限で近似する必要がある(点近似).講演では,これら差異共通点が整理され,数値例も紹介された.

第1回

日 時


2019年3月16日(土)14:30~16:30

場 所


上智大学四谷キャンパス 2号館11階1130a室

出席者


8名

テーマ
講 師
概 要

“Updating Subjective Probability: The Essence of Data Science”
Dr. Nozer D. Singpurwalla (Hiroshima University, City University of Hong Kong, The George Washington University)
本講演は、個人確率の更新に関するBayesian conditionalizationについてその哲学的原理の解説を行った。観測データに基づくベイズ則とその情報更新とは別の手続きとしての確率解釈などが示された。参加者による質疑応答も行われた。

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〔信頼性とその応用〕

第5回

日 時

2020年2月1日(土)15:00~17:00

場 所

国立情報学研究所 20F meeting room 2010-2009

出席者

4名

テーマ
講 師
概 要

(1)「信頼性解析におけるコピュラを用いたモデリング・推定・シミュレーション」
太田修平 (神奈川大学)
コピュラは多変量確率分布のクラスであり,信頼性解析の研究では複数のサブシステムの相互依存的な故障が,システム全体の信頼度に与える影響を評価するために盛んに用いられている.本講演では,コピュラを用いたシステムのモデリング手法について紹介し,さらに応用のために,コピュラのパラメータ推定およびシミュレーション方法が報告された.

(2)「待ち行列ゲームとエージェントベースモデル」
佐久間 大(防衛大学校)
待ち行列ゲームは,待ち行列理論にゲーム理論の考えを取り入れることで,均衡を実現する客の戦略プロファイルを求めることを目的としている.本講演では,受付期間のある単一窓口待ち行列モデルにおいて,均衡を実現する客の到着パターンが示された.また,客が経験に応じて到着時点を決めるエージェントベースモデルを紹介し,そこから得られる到着パターンが待ち行列ゲームから得られるそれと類似することが報告された.

第4回

日 時

2020年1月21日(火)15:00~17:00

場 所

神奈川大学横浜キャンパス23号館526室

出席者

テーマ
講 師
概 要

(1) 「From Software Fault Localization Towards Hazard Assessment of Cyber-physical Systems 」 Zhang Xiao-Yi (国立情報学研究所) フォールト位置特定とは障害を原因を特定する手法であり,この技術 に基づいた様々な自動化が提案されている.一方で,Cyber-Physical System (CPS) とはソフトウェアモジュールで物理的な現象を計測・制 御するシステムであり,自動運転をはじめてとして近年 CPS が大規模 ・複雑化している.CPS の開発ではこれまでのソフトウェア開発の手法 が直接利用できないケースが存在する.講演では,フォールト位置特 定の代表的な手法である SBFL (Spectra-Based Fault Localization) のCPSへの適用手法が紹介され,この技術により障害を引き起こす最 も影響度の高いソフトウェアモジュールや要因の特定が行えることが 示された. (2) 「パーフェクトサンプリングアルゴリズムの実装と課題」 岡村 寛之 (広島大学) マルコフ連鎖の定常分布に厳密に従うサンプルを生成する手法はパ ーフェクトサンプリングと呼ばれ,CFTP (Coupling From The Past) が 知られている.パーフェクトサンプリングは定常分布に厳密に従うサン プルが生成できるものの,適応できるクラスの狭さや計算時間面など から応用において様々な課題がある.講演では,パーフェクトサンプリ ングの導入から始まり,適用対象クラスを広げる汎用アルゴリズムの 紹介,ならびに現状の課題とモデル検証など将来的な応用可能性に ついて解説された.

第3回

日 時

2019年12月21日(土)15:00~17:00

場 所

立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC) クリエーションコア1階102室

出席者

テーマ
講 師
概 要

(1)「ソフトウェアリファクタリング再考」
丸山勝久 氏(立命館大学)
ソフトウェアリファクタリングという用語が誕生してから25年以上が経過し,その概念は広く普及している.その一方で,リファクタリングの活用は未だ限られている.本講演では,ソフトウェア設計に対する考え方やリファクタリング研究の現状を踏まえて,リファクタリングの活用場面を再考し,今後の研究の可能性を述べた.

(2)「ソフトウェア・ディペンダビリティ:概観と展望」
土肥 正 氏(広島大学)
コンピュータシステムの高信頼化を達成するためにはシステム上で動作するソフトウェア自体の信頼性を向上させることが必要であり,バグのないソフトウェアを開発すること自体はソフトウェアサイエンス及びソフトウェア工学全般の遠大な課題にもなっている.一方で,テスト環境ではほとんど見つけることの出来ないバグの存在が認識されており,環境分散技術と呼ばれる耐故障技術の考え方をソフトウェアシステムの安全な運用に用いる試みが欧米を中心になされている.本講演では,テスト段階におけるバグ検出情報からソフトウェア信頼度を定量的に評価するソフトウェア信頼度成長モデルや設計分散技術と呼ばれるソフトウェアの冗長技術といった古典的な技術を体系的に概観した後,ソフトウェアの老化象に着目した「ソフトウェア若化」と呼ばれる環境分散技術について解説した.

日本OR学会 4部会・グループ合同研究会~確率モデルの新展開~

日 時

2019年10月19日(土)13:05~18:45 詳細は こちらをご覧ください。

第1回

日 時

2019年5月25日(土)9:00~10:50

場 所

愛知工業大学本山キャンパス

出席者

16名

テーマ
講 師
概 要

(1)「製品リコール実施の意思決定における信頼性工学手法についての検討」
銭 存華(南京工業大学)
消費生活用製品安全法においては,製造事業者にとって,消費者に安全な製品を供給することが基本的な責務として規定されている.最新の技術進歩を踏まえた周到な製品安全管理態勢を構築し,その運用を行っていても,製品事故等の発生を完全に防止することは困難である.このため,製品事故等の発生又は兆候を発見した段階で,迅速かつ的確なリコールを自主的に実施することが必要不可欠になる.本講演では,確率過程を用いたリコールモデルが紹介された.また,リコールするリスクとしないリスクの比較によってリコールを実施するか否かの意思決定問題が紹介された.

 

(2)“Maintenance modeling with non-replacement intervals”
Xufeng Zhao(Nanjing University of Aeronautics and Astronautics)
本講演では,ホットスタンバイシステムにおけるユニットの年齢取り替えについて紹介された.特に,あるミッション期間中における信頼性を考慮した上で,ユニットの取り替え機械がランダムに発生する環境下における最適な取り替え方策についての議論が行われた.

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〔量子コンピュータと次世代計算機活用〕

第5回

日 時

2020年1月29日(水)

場 所

豊洲センタービル

出席者

58名

テーマ
講 師

(1)製造業における量子アニーリング活用に向けた研究の紹介
門脇 正史 氏 (株式会社デンソー)

(2)アニーリングマシンの活用とソフトウェアツールの紹介
棚橋 耕太郎 氏 (株式会社リクルートコミュニケーションズ)

(3)量子コンピュータを利用した最適化の事例
イーグル 亜沙 氏 (MDR株式会社)

(4)組合せ最適化による問題解決の実践的なアプローチ
梅谷 俊治 氏 (大阪大学)

第4回

日 時

2019年12月20日(金)

場 所

豊洲センタービルアネックス

出席者

30名

テーマ
講 師

(1)実利用が進む量子コンピュータ
英裕 氏 (株式会社グルーヴノーツ)

(2)モメンタム・アニーリングの理論的背景および性能評価の紹介
奥山 拓哉 氏 (株式会社日立製作所)

日本OR学会 4部会・グループ合同研究会~確率モデルの新展開~

日 時

2019年10月19日(土)13:05~18:45 詳細は こちらをご覧ください。

第2回

日 時

2019年7月11日(木)

場 所

豊洲センタービルアネックス

出席者

35名

テーマ
講 師

(1)時空間ネットワーク上の首都圏電車利用者均衡配分
田口 東 氏 (中央大学)

(2)シミュレーテッド分岐アルゴリズム
後藤 隼人 氏 (株式会社 東芝)

第1回

日 時

2019年5月23日(木)

場 所

豊洲センタービル

出席者

38名

テーマ
講 師

(1)実務の現場で現れる最適化
中田 和秀 氏 (東京工業大学)

(2)産学連携プログラミングコンテストを活用したCMOS アニーリングマシン向け前処理アルゴリズムの開発
竹本 享史 氏 (株式会社日立製作所)

(3)クラウドソーシングサイトTopcoder でのデジタルアニーラの求解手法開発コンテストの実施
松岡 英俊 氏 (株式会社富士通研究所)

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イベントカレンダー
『本会主催イベ ントにおける新型コロナウイルス感染症への対策につ いて』
 新型コロナウイルス感染予防のため、以下について、予め御了承いただけますよう、よろしくお願い申し上げま す。

〇新型コロナウイルス感染拡大の状況に よっては、イベントの開催を中止させていただく 場合がございます。
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〇 参加者の皆様へのお願い事項
・発熱、強い倦怠感等の症状がある方は御来場を御遠慮下さい。
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シンポジウム
2020年春季シンポジウム
-開催中止に伴う対応掲載-
日程:
2020/3/11(水)
場所:
奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~
テーマ:
データサイエンス教育の潮流
2020年秋季シンポジウム
-特設サイト開設し ました-
日程:
2020/8/26(水)
場所:
北海道情報大学
テーマ:人工知能とOR
研究発表会
2020年春季研究発表会
-開催中止に伴う対応掲載-
日程:
2020/3/12(木)~13(金)
場所:
奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~
テーマ:
万葉とOR
2020年秋季研究発表会
-特設サイト開設し ました-
日程:2020/8/27(木)~28(金)
場所:北海道情報大学
テーマ:スポーツとOR