平成19年度北海道支部活動報告

ORチュートリアル・セミナー

日時: 平成19年7月3日(火)13時30分〜17時30分
会場: 北海道電力(株) 北二条クラブ 会議室 (住所:札幌市中央区北二条西21丁目,電話:011-643-1141, 会場へのアクセス方法)
主催:日本オペレーションズ・リサーチ学会 北海道支部

【プログラム】
13:30−13:35 開会の挨拶(行方常幸支部長)
13:35 - 14:45 「サプライチェーン・マネジメント −ORとの接点−」 
         毛利峻治氏 (北海道大学) 講演概要
14:55 - 16:05 「メタ・ヒューリスティック」 
         加地太一氏 (小樽商科大学) 講演概要
16:15 - 17:25 「ファイナンス」 
         鈴木輝好氏 (北海道大学) 講演概要
17:25 - 17:30 閉会の挨拶 (加地太一副支部長)


【講演概要】
1. 「サプライチェーン・マネジメント −ORとの接点−」 毛利峻治氏
 SCM(Supply Chain Management)とは、メーカのサプライヤのサプライヤから、ユーザのユーザまでの諸ビジネスアクティビティを、互いに重なったチェーンのつながり(供給連鎖)とみなして、チェーン全体を改革し、顧客満足度を上げ、収益を向上するという経営思想を実現する管理手法である。
 しかし、実際は全体を見た効率化は難しく、従来よりは少し広い範囲の「準全 体最適化問題」に置き換えてOR手法で処理をしているのが実情である。
 セミナでは、まずSCMの概要や歴史を述べ、ついで管理の基本対象としての 「在庫」と諸生産方式との関係とその得失について述べる。 ORとの接点として、SCMの階層型設計論の論理的手法と改革の実現可能性評価手法、 改革着手順序の決定法(タグチメソッドの感度解析)、改革構想を明確化するス テップの効果のオプション理論による評価法等について述べる。
 サプライチェーンのスケジューリング問題は重要ではあるが、論文や解説書籍 は多いので、省略する。

2. 「メタ・ヒューリスティック」 加地太一氏
 限られた時間や財産を最大限有効に利用して、なるべく大きな満足を得たいと は誰しもが常に望んでいることであろう。このような問題を最適化問題といい、 そのバリエーションは広い。特に、対象が組合せ的条件のもとであつかわれる問 題を組合せ最適化問題といい、多くの分野で広範囲に利用されている利用価値の 高い問題でもある。しかし、組合せ最適化問題の多くは厳密解を求めようとする と非常に厄介な代物でもある。すなわち、実用的な時間内で厳密な解を求めるこ とが困難であり、計算の理論からもNP困難性が示されてきた。それに対して通常、 近似的な値をもつ解によって代替する戦略がとられる。その方法論としてメタ ヒューリスティクスと呼ばれる一群の有効なアルゴリズムが近年多くの成果を挙 げている。
 そこで、今回はいくつかの組合せ最適化問題を紹介した後、メタヒューリス ティクスの代表的な手法であるローカルサーチ、タブーサーチ、シミュレー ティッド・アニーリング、遺伝アルゴリズムなどのアルゴリズムのフレーム ワークを紹介する。そして、メタヒューリスティクス開発のポイントを述べてい きたい。最後に提案された多くのアルゴリズムを評価するために行なわれる実験 的解析についての注意点を具体例をもって紹介する。

3. 「ファイナンス」 鈴木輝好氏
 Mertonの問題についてサーベイを行う.Mertonの問題とは,手元にある富につ いて,現時点でいくらを消費しいくらを投資し,またその時のポートフォリオは どのように選択すべきかを扱う確率制御問題のことである.初期の研究における 最適ポートフォリオはCAPMの結論に一致した.したがって個人の資産選択は皆等 しくマーケットポートフォリオであると結論された.その後,投資機会に不確実 性がある場合,最適ポートフォリオはマーケット・ポートフォリオから乖離する ことが分かった.以降,投資機会の不確実性について様々なケースが考えられた. 例えば,金利,インフレ,労働収入,定年,余命,借入制約,習慣形成などであ る.本チュートリアルでは,これらの研究を概観する.

第一回講演会

日時: 平成19年10月29日(月)15時45分〜17時15分
会場: 小樽商科大学 札幌サテライト 中講義室 (住所:札幌市中央区北5条西5丁目7番地 sapporo55ビル3F, 会場へのアクセス方法)
主催:日本オペレーションズ・リサーチ学会 北海道支部

講演題目: 無向グラフにおける節点と節点集合間の辺連結度を増大させる問題について
講演者:石井利昌氏
所 属:小樽商科大学
講演概要:  グラフ理論における連結度の概念は, 種々のネットワークの制御・設計において,耐故障性に関する基本的な評価尺度として用いられる. 古典的な連結度は,2節点間の互いに素なパスの本数により定義されるが,近年のコンピュータネットワークなどの通信網の発達・多様化により様々な形の連結度が定義され,研究されてきている.本研究では,ミラーサーバが複数配置されたネットワークの信頼性を測る概念の一つである,節点と特定の節点集合(領域)間の連結度を取り上げる.特に,最小本数の辺を加えて連結度を増大させる問題を解くアルゴリズムを中心に,関連研究を紹介する.



第二回講演会

日時: 平成19年12月4日(火)16時00分〜17時30分
会場: 北海道電力(株) 北二条クラブ 会議室 (住所:札幌市中央区北二条西21丁目,電話:011-643-1141, 会場へのアクセス方法)
主催:日本オペレーションズ・リサーチ学会 北海道支部

講演題目: 離散凸関数のお話
講演者:藤重悟氏
所 属:京都大学数理解析研究所
講演概要:  整数格子点上の関数が自然な意味で凸であるのは, どのような場合か. その微分に対応する劣勾配の持つべき性質, 凸関数と凹関数の分離定理などを分 かりやすく説明し, 室田一雄氏の「離散凸解析」の「はやわかり入門」のお話をす る (講演資料についてはコチラをご覧下さい).

ホーム