社団法人 日本オペレーションズ・リサーチ学会
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会長就任の挨拶

ORをイノベーション実現の実学へ
OR学会会長:ファナック株式会社 副社長 齊藤 裕

このたび,1957年の創立以来,数々の学界,産業界の著名な方々が務められた伝統と名誉あるOR学会の会長としてご推挙いただき,重責に身の引き締まる 思いです.会長就任にあたり,本学会に対する私の思いを述べさせていただきます.


 ORは,社会や産業の多様な分野での複雑系の問題・ 課題に対し,合理的で最適な意思決定をするための実 学として発展してきました.私自身も,日立製作所で制御システムのエンジニアとして,解析,モデリング,最適化の手法を駆使し,鉄鋼,上下水,交通,電力などの様々な製造現場やインフラシステムにORを実学として活用し,効率向上,品質向上など様々な課題解決・改善を実現してきた経験があります.


 さて,昨今のITの飛躍的な技術進歩に伴い,インフラから個人の生活に至るまで,IoT,AIなどをキーワードとするデジタルイノベーションが世界で進行しています.基本的手法は,それぞれの現場要素(ヒト,モノ,カネなど)のリアルデータを活用し,様々な課題解決や新たな価値創出を実現していくやり方です.現在,あらゆるモノがネットワークにつながり,機械,人のデータに限らず,様々なリアルデータを取り込み,蓄積されている情報と合わせて,現実世界を再現するモデルをサイバー空間上に構築し,ORの手法を用いて分析,最適化すること,加えて,イノベーションを生み出すことが可能になっています.実際に,新たな付加価値の高い様々なサービスが創出されています.例えば,爆発的に増加するインターネットなどから得られる個人,ソーシャルデータなどを活用して,プラットフォーマと呼ばれるGoogle,Apple,Facebook,Amazonなどの新興IT企業は,新たな価値をもつサービスを創出していますし,ファナックなどの機械メーカでも,世界中で稼働中の機器の膨大なリアルデータの分析による異常診断や故障予知など,ダウンタイムのミニマムを実現するサービスを提供しています.これは,まさに複雑な問題の高度なモデル化や,膨大なデータを用いた解析・分析,最適化など,ORの手法を大いに活用できる領域が,様々なサービスに拡大している例です.


今後,個々のユーザに最適なモノとコト( 経験価値)を提供するマスカスタマイゼーションに向かう製造業,小売業,サービス業などでは,膨大な情報の収集・分析・活用によるサプライチェーン・バリューチェーンの最適化への取り組みなど,ORを駆使する能力が企業の競争力の源泉となっていきます.そして,モノからコトへと価値が急激にシフトしていく中で,ORの活用が日本の思想的伝統で重視している場やコンテクストを中心とした領域へ広がり,これまでの欧米に代わり,日本が実学としての体系化をリードする時代を迎えるのでは,と考えています.


 これからのコトの時代,人と地球に優しい社会の実現には,学界での知の統合に加え,産学連携による多様な視点,価値観,技術の融合が必要です.OR学会は,様々な学界分野の研究者,そして,様々な業種の企業が参加・連携し,最適な体制,環境にあります.今こそ,OR学会の総力を結集し,日本,そして世界の課題解決や新たな価値創出といったイノベーションに貢献していこうではありませんか.


 以上が私のOR学会に対する思いです.会員の皆様とともに,ほかの学会,産業界との連携を進め,新たな進化したOR学会に変貌させていきたいと考えています.成果を広く社会へ発信していくことを含め,今後,OR学会としての活動をさらに活発に進めるよう努めますので,皆様のご支援,ご協力をお願いいたします.

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イベントカレンダー
第30回RAMPシンポジウム
日程:
2018年10月10日(水)-11日(木)
場所:
広島国際会議場

2018年度第2回ORセミナー
『量子コンピュータ・次世代アーキテクチャの活用』
日程:
2018年11月9日(金)
場所:
(株)NTTデータ 豊洲センタービル21階
シンポジウム
2019年春季シンポジウム
日程:
2019年3月13日(水)
場所:
千葉工業大学
津田沼キャンパス
研究発表会
2019年春季研究発表会
日程:
2019年3月14日(木)-15日(金)
場所:
千葉工業大学
津田沼キャンパス