離散最適化における未解決問題 藤重 悟
  あらまし 離散最適化における公開未解決問題の中から9つを選んで、コメントを加えて紹介する。
  キーワード 離散最適化、Hirsch予想、線形計画問題、マトロイド、数え上げ、列挙
     
連続最適化における未解決問題 村松正和
  あらまし 連続最適化の理論的研究における未解決問題を、特に、錐線形計画、錐線形計画、多項式計画、2次計画の各テーマに絞って紹介する。
  キーワード 連続最適化、線形計画、錐線形計画、多項式計画、2次計画、未解決問題
     
待ち行列分野のオープンプロブレム 高木英明、大野勝久、宮沢政清
町原文明、紀 一誠
  あらまし 現在、情報化は目覚しい勢いで進んでおり、待ち行列に関する研究も変化している。様々な分野で解決すべき新しい課題が多様な形で現れてきている。これらの課題についていろいろな角度から捉え、解決し豊かな研究成果をあげ社会に貢献していくことが望まれている。本稿では、待ち行列理論の無線通信網サービスおよび生産システムへの応用、待ち行列理論の研究課題、待ち行列理論の深奥とORの関係、参照局所性の数理的基礎付けについてオープンプロブレムを提起している。
  キーワード 待ち行列理論、GI/G/∞、参照局所性、サービス、生産システム、無線通信網
     
ゲーム理論
武藤滋夫
  あらまし 本稿においては、まずゲーム理論のこれまでの発展を振り返った後、次世代へ向けてのゲーム理論のオープンプロブレムのうち主なものを述べる。非協力ゲームにおいては、ナッシュ均衡がどのようにして達成されるか、情報不完備なゲームを真に情報不完備なゲーム、つまりプレイヤー間のゲーム的状況の把握に相違があるゲーム、として捉えるにはどうすればよいのか、協力ゲームにおいては、特性関数形ゲームにおいてプレイヤー間の提携形成はどのようにして行われるのか、戦略形ゲーム、展開形ゲームにおけるプレイヤー間の協力行動(協力しての戦略の変更)はどのように捉えればよいのか、などである。
  キーワード 非協力ゲーム、ナッシュ均衡、認識論理、進化論的ゲーム理論、情報不完備なゲーム、帰納的ゲーム理論、実験ゲーム理論、協力ゲーム理論、提携形成、安定集合、交渉プロセス
     
金融工学における今日的難問 木島正明、田中敬一
  あらまし ここ数年間における金融工学の進展は目覚しく、理論的側面だけでなく、その手法を適用する範囲も大きく拡がってきた。たとえば、経営学分野やミクロ経済学分野への進出である。このスピードで発展していくとすれば、将来の金融工学の姿を現時点で予測することは難しいので、本稿では、金融工学における今日的な難問をその分野の専門家に書いていただくことにした。今話題の証券化商品のリスク評価を始めとして、バーゼルU関連の問題や非完備市場における価格付け問題などである。
  キーワード 金融リスク管理、非完備市場、リアルオプション、ポートフォリオ問題
     
評価にあたってどのモデルを用いるべきか? 上田 徹
  あらまし 評価にあたってどの手法を用いるべきかは、得られているデータからある程度は決められるが、手法を決めてもその手法に関するモデル(アルゴリズム)が多数存在する場合がある。どのモデルを選択するかは、そのモデルを選択するさらに上位の基準がない限り困難であることを述べている。
  キーワード AHP、コンジョイント分析、包絡分析法