「OR普及のため のモティベーション教育」と「複雑系とOR」第8回合同研究部会

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「OR普及のため のモティベーション教育」と「複雑系とOR」第8回合同研究部会
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日時:11月8日 (土)16:00-18:00
場所:北海道科学大学
テーマ:大学における医工連携と保健医療分野でのOR活用
講演1:医工連携のこれまでの取り組み事例と今後の展望
講演者:大柳俊夫(札幌医科大学)
概要:近年、医工連携による研究や製品開発が注目を集めており、日本国内の多くの大学で医工連携の体制作りが進められ活動が推進されつつある。本講演では、2000年から2008年にかけてカナダアルバータ大学リハビリテーション医学部、セイコーインスツル株式会社と行った国際医工連携プロジェクトを説明し、国際医工連携の難しさ、楽しさ、そしてプロジェクトを継続/成功させるためのいくつかの要因を紹介する。また、現在も継続している作業療法における患者評価システムの共同研究開発について現状と今後の展望を説明し、作業療法における医工連携とOR活用について考える。

講演2:高齢者・障害者の安全・安心を見守る取り組みとOR活用の可能性
講演者:宮坂智哉(北海道科学大学)
概要:高齢者や障害者の特性に配慮した日常生活の安全・安心を見守るシステムについて開発を進めている。これらのうち熱画像センサを用いたトイレや入浴時の正常動作と転倒転落姿勢などの異常状態を判別する見守りシステム、高齢者施設の火災発生時の避難のあり方、認知症高齢者の屋外への徘徊を早期に保護するシステムなど、現在取り組んでいる現状を報告し、それらのOR活用の可能性について考えてみたい。

講演3:看護における情報化とOR活用の可能性
講演者:福良薫(北海道科学大学)
概要:看護記録の電子化、看護支援システムの導入により臨床現場における医療情報の共有化や看護業務の組織化が図られてきた。看護記録を電子化し、一定の質の看護ケアをするためには、「看護診断」の導入が必須であった。しかし、その一方で看護基礎教育においてアセスメント(患者の健康問題の査定)や看護計画の個別性を学んで国家資格を取得したはずの看護師が、電子カルテ内の選択肢である診断ラベルを推測で選択するに過ぎず、個々の患者へのケアが希薄になってきているのが現状である。その背景としてシステム上安易に「看護診断」をつけることが可能であることや、基礎教育で徴候や関連因子が必須であることを充分学習していないことがあげられる。また、システムを導入する医療機関においても、安易なラベル選択が看護の質を低下させているという認識がないのかも知れない。そこで、現状の看護記録システムの問題と看護師のアセスメント力と患者ケアの質の向上を狙ったORの活用の課題について考えてみたい。