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2004年 部会報告
21世紀モノ造りマネジメント
AHPの世界
OR/MSとシステムマネジメント
意思決定とOR
食料・環境問題とOR
評価のOR
不確実性下のモデル分析とその応用

不確実性理論の経営科学への応用

待ち行列


21世紀モノ造りマネジメント

・第7回
日  時: 2004年12月17日(金) 18:00〜20:00
出席者: 26名
場  所: 青山学院大学 青山キャンパス 総研ビル 3階第10会議室

テーマと講師: 「SCORモデルをベースにしたSCMシミュレータの開発事例紹介」 高田真好 (三菱化学(株))

概 要:米SCCが提唱するSCOR(Supply Chain Operations Reference-model)に基づき、制約論理プログラミングで実装されたSCMシミュレータの開発、および石油化学製品の供給チェーンに対する適用事例について報告があった。線形計画法では対応できない品種切り替えまでを最適化問題として定義し、条件を変えながら解くことで利益改善の方策を導く。



・ 第6回
日  時: 11月26日(金) 18:00〜20:30
出席者: 21名
場  所: 青山学院大学 青山キャンパス 総研ビル 9階第16会議室

テーマと講師: 「シミュレーション技術を活用したAPS運用システムの開発」 石黒達己 ((株)デンソー)

概 要: セルモータ等の自動車部品製造ラインにおいて、移動ロボットを活用して生産量の変動に対応するAdaptive Production System(APS)の構築事例について紹介があった。順送り工程のラインで、ロボットが状況に応じて前後の工程位置へ移動可能にすることにより、ロボットの台数を調整してライン能力を調整できる。


・第5回
日  時: 10月15日(金) 18:00〜20:00
出席者: 23名
場  所: 青山学院大学青山キャンパス総研ビル 9階第16会議室

テーマと講師: 「進化するデジタル屋台〜DVEが日本のものづくりを変えている」
           関 伸一(ローランドディー.ジー.株式会社)

概 要: デジタル技術でものづくりのプロセスを改革するしくみとしての「デジタル屋台」
について紹介があった。3D−CAD、情報技術を駆使し、部品の出庫から組立、梱包までを一人一台生産で効率的に行う。作業者の注意力に依存せず高品質な組立を行うしくみや作業者の育成方法などについて詳しい説明があった。


・第4回

日  時: 7月23日(金)18:00〜20:00
出席者: 35名
場  所: 青山学院大学青山キャンパス総研ビル9階第16会議室

テーマと講師: 「最適化技術のスケジューリング問題への応用」  今泉 淳 (東洋大学経営学部)

概 要: 数理計画問題に対するラグランジュ緩和法および列生成法の適用方法とその特徴についての解説の後、同一並列機械ロットスケジューリング問題への列生成法の適用についての具体例と計算結果について詳しい紹介があった.


・第3回
日  時: 6月24日(木) 18:00〜20:00
出席者: 28名
場  所: 青山学院大学青山キャンパス総研ビル9階第16会議室

テーマと講師: 「リアルオプションアプローチによる適正発注量計画」 中島 睦,石井信明 (日揮 株式会社)

概 要: リアルオプションにおける原資に生産計画のキャッシュフローを対応させ、製品の需要の増減や価格の推移などの可能性を考慮しながら各時点での発注量オプションを考慮して現時点での各発注量の現在価値を算出する方法について紹介があった。


・第2回
日  時: 5月28日(金) 18:00〜20:00
出席者: 23名
場  所: 青山学院大学青山キャンパス総研ビル9階第16会議室

テーマと講師: 「<物造り・日本>再生への道」
           山本哲也(鞄月ナ常任顧問,日本インダストリアル・エンジニアリング協会会長)

概 要: モノ造り大国・日本の復活へ向け,講師の豊富な経験と事例を踏まえ,広義の生産”Production”から組立製造”Manufacturing”を除いた部分に注力する「<P-M>マネジメント」を中心に,「経営イノベーション」,「間接部門の生産性の飛躍的向上」他7つの提案と解説があった.


・第1回
日  時: 4月23日(金) 18:00〜20:00
出席者: 14名
場  所: 青山学院大学青山キャンパス総研ビル9階第16会議室

テーマと講師: 「適正在庫管理を支えるRFMクラシファイおよびAPS」  佐藤敏彦 (日立金属株式会社)

概 要: 金属製品の生産における業務改善について,在庫生産品と受注生産品の仕分けでよく使われる売上構成を中心とするABC分析ではなく,頻度を中心に考えたRFM分析を利用することによって効果的に在庫を削減した事例を中心に,APSの利用法等を交えて詳しく紹介があった.

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AHPの世界

・第4回
日  時: 2004年11月28日(火) 14:00 〜 17:00
出席者: 10名
場 所: (財)電力中央研究所 会議室10

テーマと講師:
(1) 「修正ANPの提案」  岸 善徳 ( 愛知学院大学)

概 要: ANPにおいて、相互の評価基準行列を列の最大値を1にすることにより、先生と生徒の相互評価の例等において出ていた異常を回避できる修正ANP法を提案した。さらに、いくつかのタイプの例で修正ANP法で合理的な結果が得られることを示した。

(2) 「不確定な要因を考慮したAHPの提案」  大屋隆生 ((財)電力中央研究所)

概 要:パッケージソフトの選択問題を例として、不確定な要因をシナリオとして展開し、そのシナリオの生起確率を一対比較で評価する方法を提案した。不確実な要因を考慮するためには、各評価項目のシナリオ間での評価値の相対的な大きさを評価する必要があり、それにも一対比較法を用いた。


・第3回
日  時: 9月28日(火) 14:00 〜 17:00
出席者: 13名
場 所: (財)電力中央研究所 会議室10

テーマと講師:
(1) 「AHPにおける整合度C.I.値の意味と解釈」 小沢正典 (慶応大学)

概 要: サーティの整合度についての特徴を,特殊な行列における値の性質について解説しさらにサーティの整合度と統計的な係数との関係について言及した.その際には,一対比較行列の整合性の尺度に多面性を持ったものが必要との指摘もなされた.また,特殊な行列の議論する意義や使用した手法に対する議論もなされた.

(2)「AHPを用いた医薬品開発課題の優先順位決定方法」 野澤直充 (第一製薬(株))

概 要: 製薬産業においては、益々グローバルな研究開発競争が激化し、研究開発費が増高しており、当社規模の研究開発費でグローバルに生き残るためには、プロジェクトの「選択と集中」が喫緊の課題である。AHPは、選択基準の透明性が高く、プロジェクト選択の合意を導く手法として非常に有用である事例が発表された。



・第2回
日  時: 7月27日(火) 14:00 〜 17:00
出席者: 16名
場 所: (財)電力中央研究所 大手町第1会議室

テーマと講師:
(1) 「不完全情報AHPに関する検討」 西沢一友 (日本大学)

概 要: 不完全情報AHPの解法として、直接ウエイトを推定する方法と欠落した一対比較を推定する方法がある。前者はハーカー法が、後者はTwo-Stage法が代表的である。本発表では、欠落数が多くなると不安定になるTwo-Stage法を改良した方法を提案した。さらに推定した結果よりも実際の一対比較結果を重視するように補正を加える方法も提案した。

(2) 「東北地方の地域特性を鑑みた道路施設の機能評価に関する検討」 山本浩司 (日本道路公団)

概 要: 高速道路では、現在、道路施設の効果・役割を利用者にわかりやすく示すこと、効果・便益や費用等の観点からJHの施設事業を適正に選択・評価すること等が求められている。
このような背景をうけ、 JH東北支社では、施設事業を適正に選択・評価する手法として、AHPを適用した。


・第1回
日  時: 5月25日(火) 14:00 〜 17:00
出席者: 30名
場  所: (財)電力中央研究所 大手町第1会議室

テーマと講師:
(1) 「集団AHP」 中西昌武 (名古屋経済大学)

概 要:異なる利害関係をもつ集団がひとつの代表案を作ろうとするときには、利害衝突が不可避的に生じる。集団AHPは、協議に参加する利害関係者間の見解の差異や類似性を明確にしつつ、参加者が受け入れやすい代表案を探る手法である。

(2) 「合意を導く「決め方」の条件」 藤井 聡 (東京工業大学)

概 要: 社会問題をゲームの理論の立場で記述すれば、そこに社会的ジレンマという構造が潜んでいることが見て取れる。そこから必然的に、人々の倫理、道徳、あるいは公共心に働きかけることが、唯一の問題解決方法であることが浮かび上がる。人々の公共心に働きかける方法の一つが、人々の公共心に訴えかける決め方を採用することである。


OR/MSとシステムマネジメント


・第6回
日  時:
2004年12月25日(土)15:00〜17:00
出席者: 12名
場  所: 東京工業大学百年記念館2階第1会議室

テーマと講師: 「組織部門間の情報フローと組織知能」 住田友文 (秋田県立大学)

概 要:組織伝達を組織部門間の情報フローとして捉え、組織伝達のモデルをSECIモデル的解釈からSEC・CIS連結モデルへ、更には、multiple layers SEC・CISモデルへと発展、これによる組織事故の事例における組織伝達の不全の解析の試みの説明があり、松田武彦の提唱した組織知能パラダイムからの視点から活発な議論がなされた。


・第5回
日  時: 11月27日(土)15:00〜17:00
出席者: 15名
場  所: 東京工業大学百年記念館2階第1会議室

テーマと講師: 「ロジスティクス・インテリジェンスと組織知能」 高井英造 (フレームワークス/和光大学)

概 要: ロジスティクス改善の経営的意味は、企業の収益性の向上と競争優位の獲得である。そして、ロジスティクスにおけるインテリジェンスとは、環境へのアクセスビリティーを高める知的活動が求められるとの説明がなされ、松田武彦の提唱した組織知能の概念との関連が議論された。


・第4回
日  時: 10月23日(土)1 5:00〜17:00
出席者: 8名
場  所: 東京工業大学百年記念館2階第1会議室

テーマと講師: 「情報システム学と組織知能」  渡邊慶和 (岩手県立大学)

概 要: 組織情報システム研究は組織技術と情報技術研究からなっている。特に、学部の2003年度のJABEE審査CS/IS両プログラム同時合格及びCS/IS教育プログラムの説明がなされ、松田武彦の提唱した
「機械知能と人間知能の交絡」という組織知能の概念と情報システムの側面についての議論がなされた。


・第3回
日  時: 9月11日(土) 15:00〜17:00
出席者: 12名
場  所: 東京工業大学百年記念館2階第1会議室

テーマと講師: 「技術経営と組織知能」 丹羽 清(東京大学大学院)

概 要: 技術経営は技術と経営を融合させるものとして、技術戦略、技術提携、研究開発、技術移転など、従来の生産管理と公共政策の中間に位置する分野を対象とする。これらの対象分野の分析アプローチには人間の想像力と計算機の論理能力の融合を基盤とすることから、「組織知能アプローチ」が有効となる。



・第2回
日  時: 6月26日(土) 15:00〜17:00
出席者: 10名
場  所: 東京工業大学百年記念館2階第1会議室

テーマと講師: 「システム・マネジメントと組織知能 ―原点に立ち返った理解と研究の方向― 」
          佐口 功(新潟産業大学)

概 要: システム・マネジメントによると、機能展開できる可能性を作れば、投資効果を最大に発揮させる方法として、組織にではなく機能に投資するという考え方ができる。また、要領の良い、有効な経営機能の遂行には、情報システムの人的側面と機械的側面の交絡による高い組織知能の貢献がものを言うのだという説明がなされた。


・第1回
日  時: 5月29日(土) 15:00〜17:00
出席者: 16名
場  所: 東京工業大学百年記念館2階第1会議室

テーマと講師: 「情報システムによる括り出し効果と組織知能 ―ハーネシングのうまみ― 」 
          太田敏澄 (電気通信大学大学院)

概 要: 情報技術は,インフラ技術であり,急速なコモディティ化を招いているという議論は適切なのであろうかという問題意識のもと,情報システムは,企業における括り出し効果をもたらし,産業におけるハーネシングのうまみが得られるという仮説を検討した.組織間構造の進化と情報技術のインパクトの関係を生産流通構造の進化過程として説明がなされた.

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意思決定とOR

・第8回 (中部支部第2回研究会と合同開催)
日  時: 2004年11月20日(土) 14:00〜17:30,21日(日) 9:00〜11:45
出席者: 35名
場 所:福井工業大学 F.U.T.タワー15階 多目的会議室

テーマと講師:
(1) パネルディスカッション「ORの未来と新しい応用を求めて」 司 会: 中田 友一 (中京大学)
パネリスト(順不同): 今野 浩 (中央大学), 大野 勝久 (愛知工業大学), 小谷 重徳 (トヨタ自動車),
             澤木 勝茂 (南山大学), 石井 博昭 (大阪大学)

概 要: パネリストそれぞれの立場からORの未来あるいは新たな応用分野の可能性が述べられた後,ORの将来像について意見交換,討議を行った.

(2) 「効率性分析とその周辺」 森田 浩 (大阪大学大学院情報科学研究科)

概 要: 効率性を評価する手法である確率的フロンティア法やデータ包絡分析法とそれらにおける不確実性の考え方について述べた。さらに確率的DEA、階層型DEA、範囲の経済などの話題や回帰分析などの統計的手法との関連を紹介した。

(3) 「三角型ノルムを用いたファジィ配置問題」 金 正道 (弘前大学理工学部)

概 要: ファジィmax-T 型配置問題を考えた。そして,ファジィmax-T型配置問題の最適解が存在するための条件およびファジィmax-T型配置問題の最適解とファジィ多目的配置問題の有効解の間の関係を与えた。さらに、ファジィmax-T型配置問題の最適解を求めるためのアルゴリズムを与えた。

(4) 「防災のソフト面の重要性についての社会的な説明責任について」
    葉 光毅(国立成功大学[台湾], 大阪大学客員研究員)

概 要: まず、問題背景として、科学技術巨大化の問題と科学的予測の困難さについて述べた。その後、分析から構成の問題及び社会科学と自然科学の関係について私見を述べ、ソフト防災対策が自然科学に越えた側面をもつことを強調し、最後にその実例をあげた。


・第7回
日  時: 7月24日(土)14:30〜17:00
出席者: 14名
場 所: 金沢大学サテライトプラザ講義室

テーマと講師:
(1) 「AHPの応用に関する考察― 一対比較の回数の削減について ―」
   黒澤竜哉 (富山大学大学院), 中島信之 (富山大学経済学部)

概 要: T.L.サーティによって発案されたAHPは,まだまだ問題点が多い.例えば一対比較の回数の問題がある.項目(基準または代替案)の数が多くなれば,一対比較の回数も増える.回数が増えすぎれば,結果の信頼性が落ちる.本発表では,高精度を保持しながら一対比較回数を減らす方法を,数値実験を通じて探った.

(2) 「あいまいさvaguenessの系譜を尋ねて ― ギリシア時代から現代まで ―」
   中島信之 (富山大学経済学部)

概 要: われわれにとって普通「あいまいさ」とはファジイネスfuzzinessのことである.だが,哲学の世界では,ヴェイグネスvaguenessのことを指す.本発表では,vaguenessのあいまいさに絞って,その起源を尋ね,その系譜を明らかにすることを試みた.


・第6回
日  時: 5月22日(土) 14:30〜17:00
出席者: 12名
場  所: 金沢大学サテライトプラザ講義室

テーマと講師:
(1) 「独占的競争下における動学的へクシャー=オリーン・モデル」 池下研一郎( 金沢大学経済学部)

概 要: 生産要素として未熟練労働と人的資本が存在し,中間財市場が独占的競争にある小国開放成長モデルは,低開発水準と高開発水準に対応する2つの定常解が存在し,経済の収束が一意でないことが示される。また比較定常状態分析を行うことで,パラメータの変化が各定常解に対して相反する効果をもたらすことが示される.

(2) 「ラフ集合における決定表縮約とそのシステム開発について」  高木昇, 韓基良 (富山県立大学工学部)

概 要: ラフ集合は,あいまいな情報システム表からの分類規則を導出するための基本概念として近年注目されている.我々は,論理簡単化技術を応用した情報システム表の縮約を検討しており,そのプロトタイプ・システムをWindowsOS上で開発した.ラフ集合の縮約,論理簡単化による縮約,および開発したシステムの詳細が紹介された.

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食料・環境問題とOR

・ 第5回
日  時: 2004年12月6日(神戸学院大学)

テーマと講師: 「環境と食から健康を考える−WHO(世界保健機関)栄養疫学研究から、健康的で安全な食環境の提案−」 野口 孝則(神戸学院大学)


・ 第4回
日  時: 11月5日(小樽商科大学)

テーマと講師:
(1)
「プラスチック可塑剤DEHPを分解する微生物の分離と諸特性の解析」 陳 志銘 (大阪大学大学院)
(2) 「食糧問題へのOR研究者のかかわり方」 石井 博昭 (大阪大学大学院)


・ 第3回
日  時: 9月25日 (松本大学)

テーマと講師:
(1) 「信州・安曇野における滞在型グリーンツーリズムの探求」 住吉 広行 (松本大学)
(2) 「農薬散布量を考慮した作付け計画問題」 豊永 亮 (大阪大学大学院)
(3) 「Lifecycle Management for style goods inventory」 能勢 豊一 (大阪工業大学)


・ 第2回
日  時: 6月7日 (大分大学地域共同研究センター)

テーマと講師: 「大学での環境教育について〜パソコン再生の事例を中心にして」
        見市 晃(追手門学院大学)


・ 第1回
日  時: 5月14日 (つくばリサーチギャラリー)

テーマと講師:
(1)
「木質バイオマスと林業・山村再生の可能性:地域資源の利用・評価モデル分析」
    松下 秀介(中央農業総合研究センター)

(2) 「意思決定分析の普及事業での利用可能性−東北地域における野菜専門技術員の取組みを事例として−」 林 清忠(中央農業総合研究センター)

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評価のOR


・第9回
日  時: 2004年12月18日(土) 12:00〜17:30
出席者: 19名
場  所: 政策研究大学院大学 

テーマと講師:
(1) 「DEAに基づく事業法人合併に関する効率性分析」  小久保 秀俊 (電気通信大学)

概 要: 出力は「売上とFCF」、入力「労働者数と経費」と「労働者数と有形固定資産」を考えた2種類の2入力2出力DEAにより、事業法人の合併後の効率性を時系列で評価した。CCRモデルならびにBCCモデルを考慮した。

(2) 「数理計画法を用いた双対尺度法」 上田 徹 (成蹊大学)

概 要: 双対尺度法に対して、回答者間分散最大化、回答者間分散と評価対象間分散の和最大化、等の数理計画定式化を与え、西里法と比較した。さらに、複数評価者による一対比較データに適用する方法を考案した.

(3) 「 米国短期留学報告・・・・AHPとDEAの発祥地と人を訪ねて−AHPとDEAの共通視点とその発展−」 
篠原 正明 (日本大学)

概 要: 代替案の便益データベクトル、費用データベクトル、各評価ベクトルの中でどの変数が与えられるか(どれが自由変数か)、目的関数の形状などに注目して、AHPとDEAの枠組を整理し、マインド遷移モデルに基づきその発展方向を考察した。

(4) 「Scale, Scope and Capacity Utilization in DEA」  
    Biresh K. Sahoo  (Amrita School of Business, Amrita Vishwa Vidyapeetham, India)

概 要: 多段生産プロセスにおいては、中間段での加工時間の不揃いにより生産能力の空き(idle capacity)が生じる。生産能力の空き、生産稼働率(capacity utilization)、単一製品に対する規模の経済性効果、多種製品に対する範囲の経済性効果、の間の仮説を各種DEAモデルを用いて実証的に検証した


・第8回
日  時: 10月16日(土) 13:30〜16:00
出席者: 9名
場  所: 政策研究大学院大学 

テーマ と講師:
(1) 「データマイニングを用いたIDSログ情報のネットワーク監視業務への適用」
   山中啓之、矢野順子 ((株)NTTデータ)

概 要: 情報システムに配備された複数のIDSログを一元管理し分析することにより、監視業務を支援するフレームワークを提案した。提案方式では、不正検出(ミスユース)型IDSログに対して、データマイニング手法を用いることで、定常状態のモデル化を行い、モデルからの外れ値検出を行う。定常状態に関して、プロセス系は「アソシエーションルール分析」、状態系は「混合分布」を用いてモデル化を行った。

(2)「AHPを利用したマレーシア農村開発プロジェクトの参加型意思決定」
   松村みか ((株)コーエイ総合研究所)

概 要: マレーシア国サバ州農村女性地位向上計画調査において、総当りの評価基準採点シートを配布して、関係者による一対比較を実施し、「農村女性の活動強化」、「波及効果・持続性」、「実施可能性・効率性」、「実施機関の能力・熱意」の評価基準の重み付けを行った。この重み付けに従い、パイロットプロジェクトの優先順位を決定した。

(3) 「North American Productivity Workshop 2004 報告」  中林 健 (政策研究大学院大学)

概 要: カナダ・トロントにて2004年6月22-25日に開催された効率性及び生産性の分析・評価に関する国際会議の概略について報告があった。


・第7回
日  時: 5月15日(土) 13:30〜16:00
出席者: 13名
場  所: 政策研究大学院大学 

テーマ と講師:
(1) 「Local evaluation of separate evaluators in AHP」  高橋磐郎 (筑波大学名誉教授)

概 要: 複数評価者が複数評価対象を一対比較する大規模AHPにおいて、対数最小二乗法に基づき評価対象ウェイトならびに評価者パラメータを推定する方法を提案した。測定値に指数パラメータが付与された乗法モデルに対し、対数線形モデルによる最小二乗推定を行い、各評価者がどの評価対象の一対比較を行えば効果的であるかのデザインを考察した。

(2) 「Dealing with undesirable outputs in DEA」   刀根 薫 (政策研究大学院大学)

概 要: 好ましくない(undesirable)出力項目が含まれる場合のスラックを考慮した効率測度(SBM)を提案し、双対問題にもとづく経済学的解釈を与えた。出力項目の好悪が分離不可能な場合における、スラック考慮測度
(SBM)を拡張した。好ましくない出力項目に対する既存対処法と比較し、提案する非ラジアル非指向の効率測度の優越性を主張した。


・第6回
日  時: 2月14日(土) 13:30〜16:00
出席者: 23名
場  所: 政策研究大学院大学 

テーマと講師:
(1) 「各種精神物理実験によるウエイト推定法の比較評価」  草野友進 (日本大学)

概 要: 平面上の図形の面積推定ならびに特定点からの距離推定に関して一対比較に基づく推定法(算術平均法,幾何平均法,固有ベクトル法等)と一対比較を用いない同時推定法の真値推定能力を比較評価した.

(2) 「離散評点相対効率モデル」  岩楯健寛 (日本大学)

概 要: 絶対効率の比率として相対効率を定義し,この相対効率にもとづく効率性評価モデル「相 対効率モデル」を提案し,評価ベクトルが離散値に限定される場合を考察した.

(3) 「ネットワーク型区間AHP」  荒井良太 (静岡大学 工学部)

概 要: 評価値を区間として与え,基準化不満関数の概念を導入し,各評価者の不満度を測定できる「ネットワーク型区間AHPモデル」を提案した.

(4) 「AHPソフトウェアの開発(2)」  上陰健幸 (静岡大学 システム工学専攻)

概 要: 複数評価者が評価する大規模AHPにおいて,評価者別整合度尺度,全体の整合度尺度,評価者別の分散,全体の分布を計算するAHPツールを説明し,携帯機種選定での適用例を紹介した.

(5) 「PFIにおける事業者決定方式の一提案」  荒神元之 (政策研究大学院大学)

概 要: 従来の落札者決定方式に比較して,公平性,透明性,効率性の面で優れていると考えられるAHPを用いる方式を提案した.バランスのとれた明確な評価,評価に際して思考の整理,便益項目と費用項目のトレードオフなどが可能となる.



日  時: 平成15年12月20日(土) 14:00〜17:00
出席者: 21名
場  所: 政策研究大学院大学 

テーマと講師:
(1)
「資産運用会社のDEA評価」  山田善靖 (東京理科大学)

概 要: 国内で営業する61社の資産運用会社に関して,人件費,営業費,その他販売管理費を入力項目とし,運用報酬,営業利益を出力項目とした3入力2出力DEAの入力指向型CCR
モデルにもとづく効率性分析を行った.運用タイプ,規模,国内外資本,商品ラインなどのカテゴリー別に分析を行い,計算された参照集合の妥当性ならびにDEAとInverted DEAを併用した分析結果について考察した.

(2) 「野球チームの最適なラインナップ選定のための数理的一手法について:長嶋日本代表監督への一提言」   廣津信義 (国立スポーツ科学センター)

概 要: 1イニング当りのアウト数と走者位置で24状態を考え,野球ゲームの1試合9イニング全体を216(=24×9)の状態を持つ報酬を伴う吸収マルコフ連鎖でモデル化し,報酬方程式を解くことにより,チームの1試合での得点期待値を計算した.2002年の日本人プロ野球選手データを用いて,最適ラインナップを構成すると共に,2003年データを基にアテネ五輪アジア予選選抜選手(長嶋ジャパン)の最適打順を求め,理論上の期待得点値と得点実績値と比較した。

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不確実性下のモデル分析とその応用

・ 第16回 

日  時: 2004年12月11日(土)14:00〜17:00
出席者: 10名
場  所: 九州大学経済学部5階510A演習室

テーマと講師
(1) 「ティックデータを用いた混合分布推定の手法について」 譚 康融 (久留米大学・商学部) 

概 要: 公開されているIBM株価のティックデータ(秒単位の取引データ)を用いてその統計的性質を調べた。自己相関関数など日単位の取引データと類似した側面があると同時に短時間のサンプル間隔データでは既知の分布関数では近似できないケースがある。そこで多数の正規分布関数で近似するGA手法を提案した。

(2) 「遺伝的プログラミングと遅延とモグラフィ手法によるネットワーク遅延分布の推定とその応用」
  池田 欽一(信州大学・経済学部)

概 要: 情報ネットワークにおけるマルチキャストパケットの終端ノードにおける遅延時間から内部の中間ノードにおける遅延を推定する方法を示した。特に、ネットワーク構造が不明であるケースについて遺伝的プログラミング手法で推定する方法を与えた。


・ 第15回 

日時:11月6日(土) 14:00〜17:00
出席者:14名
場所:九州大学経済学部5階510A演習室

テーマと講師
(1) 「ある種の2次計画問題の多様な解法について」 植野 貴之 (長崎県立大学・経済学部) 

概 要: 3つの変数を含む正規化された2次計画問題を動的計画法を中心として消去法、幾何学法、Kuhn-Tucker法、不等式法などのいくつかの解析手法により解く事例を示し、比較分析を行った。

(2) 「時系列予測システムの構築:Box-Jenkins手法の適用」 小島 平夫 (西南学院大学・商学部)

概 要: 時系列解析パッケージであるRatsにより時系列の一般的なモデリングを行う手法をまとめ、これを紹介した。その基本は時系列に含まれる各種の非定常性を同定し分離し最終的に定常な時系列をうる方法であり逆方向への再構成を実施するものである。


・ 第14回 

日時:7月10日(土)14:00〜17:00
出席者:15名
場所:九州大学経済学部5階510A演習室

テーマと講師:
(1) 「A heuristic approach to discover the most effective measure in one-to-many relationship」
   伊藤孝夫 (宇部高専経営情報学科) 

概 要: テキストなどにおけるキーワードの同時生起から,いくつかの評価指標を作成してその関連性を分析する方法が示されている。本報告では,この指標作成におけるパラメータの調整方法,具体的には指数の大きさを変化させて,最もふさわしい数値を探索する方法を提案した。応用例として,新聞記事に見られる都市の名前の関連性分析を示した。

(2) 「在庫管理と情報共有の効果について」   大久保 幸夫 (鹿児島国際大学経済学部)

概 要: 在庫管理における情報共有モデルの基本として示されているLS(TLee,SO,Tang)モデルを拡張した。具体的には,費用最小化の原則から補充目標値の決定へ変更し,毎期の発注をr期間ごとの発注に変更して,この間の需要生起も考慮することである。結果としてLSTモデルの一般化可能性を確認し,その性質の詳細な分析が可能となった。

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不確実性理論の経営科学への応用


・ 第5回 日本工業大学シンポジューム

日  時: 2004年12月17(金) 19:30 〜 21:30, 18日(土) 9:00 〜 15:00
出席者: 11名
場  所: 日本工業大学学友会館

テーマと講師:
(1) 「Choquet integral with respect to regular non-additive measures」 成川康男 (桐朋学園)

概 要: 可測空間上の非加法的測度に関するいろいろな正則性の概念及びそれらの相互関係を述べ、さらにChoquet積分に関連して正則ファジイ測度の性質及び表現定理、近似定理について論じた。

(2) 「Further properties of null-additive fuzzy measures on metric spaces」 李軍 (中国東南大)、宋 金杰 ((株)サイドウェブ)、安田正實 (千葉大)

概 要: 距離空間上の非加法的ファジイ測度が正則性という構造を持つための十分条件を考察している。特に、2重集合列に対するファジイ測度による選択定理を与えて、零加法性のもとで有限ファジイ測度の強正則性を証明した。

(3) 「停止セミマルコフ決定過程と数理計画問題」 堀口正之 (東京電機大)

概 要: 停止(stop)が可能なセミ・マルコフ決定過程の総期待利得の制約条件付き最大化問題を占有測度(occupation measure)を導入して、非線形の数理計画問題に帰着して解くことができることを示した。数値例(Foreman’s Dilemma)を与えている。

(4) 「ベイズ的逐次バッチサイズ決定問題について」 濱田年男 (兵庫県立大)

概 要 :n個のジョブを複数個のバッチに分割して、個々のバッチごとに1台の機会で処理する。バッチ処理には準備時間(確率変数)が必要で、その分布には未知のパラメータが含まれている。すべてのジョブに対する完了時間の総和の期待値を最小にするためのバッチサイズの決定問題について、ベイズ流の事前事後分析による最適再帰方程式を導き、最適バッチサイズの特徴付けを与えた。

(5) 「 Fuzzy perceptive values for stopping models and MDPs」 蔵野正美、安田正實、中神潤一 (千葉大)、吉田祐治 (北九州市立大)

概 要: 最適停止問題の各期の利得及びマルコフ決定過程の推移確率に対して、知覚的な情報(perception-based information)が存在する場合をファジイ集合を用いてモデル化(perceptive model)して、最適値に関する予測値を計算するための再帰方程式を導出した。

(6) 「Benchmark Data Set with Service Programs to Approximately Solve the Set Covering Problem」 岩村覚三 (城西大)、堀池真琴 (帝京大)、松澤匡弘 (城西大学)

概 要: 集合被覆問題を解くためのアルゴリズム研究に役立つ入力データの発生法(C言語で書いたソースプログラムは著者のホームページで公開している)についてその特徴や有効性について解説した。

(7) 国際会議報告 「The Fifth Asia-Pacific Industrial Engineering and Management Systems Conference, hosted by Queensland University of Technology ,Australia, Dec.12-15,2004」   正道寺勉 (日本工大)

概 要: 上記会議の様子や発表論文等について一般的な報告があり、特に分科会 「optimization and search algorithm」 で発表された論文”Dynamic assignment of parameter values in particle swarm optimization”について詳しい説明が行われた。

(8) 国際会議報告 「The 6 th International Conference on Optimization:Techniques and Applications, hosted by the University of Ballarat , Australia, Dec.9-11,2004」 安田正實 (千葉大)

概 要: 上記国際会議での研究発表状況について報告があり、分科会「Dynamic programming」での発表論文”Dynamic Programming creates the Golden Ratio, too”について具体的な内容紹介が行われた。


・ 第4回
日  時: 10月23日(土)13:30〜16:30
出席者: 14名
場  所: 千葉大学理学系総合研究棟1階105室

テーマと講師:
(1) 「 A note on properties for a complementary graph and its tree graph 」
   阿不力米提.伊明 (Abulimiti.Yiming) (中国新彊師範大学数理情報学院数学系)
概 要: 連結グラフが2個の全域木に分かれるとき、これを補木グラフという。 個の全域木に拡張した -補木グラフについて、辺連結度、階数、零度を求め、その縮約グラフも -補木グラフとなることを証明した。 個の頂点をもつ完全グラフは -補木グラフであり、 のときは 個の互いに素な全域木を含むことや、応用について研究成果が示された。

(2) 「 海上パトロールにおける様々な任務の最適化について 」 小宮 享 (防衛大学校)

概 要: 海上のパトロール機による移動する対象物の発見に関する「2段階捜索する際の広域捜査、精密捜査時間の最適配分問題」、「最適投入ブイ数の決定問題」、「搭載ブイ数の決定問題」について、そのモデル及び計算アルゴリズム、数値実験を示しながら論及し、最近の研究成果を紹介した。これらのモデルや研究成果は一般の捜索者と逃避者との探索問題に応用可能なことが強調された。


・ 第3回
日  時: 7月17日(土)13:30〜16:30
出席者: 10名
場  所: 千葉大学理学系総合研究棟1階105室

テーマと講師:
(1) 「ファジイ理論の応用-最適プロジェクトマネジメント 」 宋金傑 (株式会社サイドウェブ)

概 要: 日本の低コスト戦略を受けた中国のソフト生産現場の現状や中国でのファジイ理論の応用例を紹介した。さらに、ファジイ測度によるファジイ積分、特に、Choquet積分とWeber積分を取上げ、理論研究の成果とともに、これらをプロジェクトマネジメントにおける総合評価値として利用する応用例を示し、その利点や限界について論究した。

(2) 「セミマルコフ決定過程の一般効用最適化 」 門田良信 (和歌山大学)

概 要: 可算状態空間をもつセミマルコフ決定過程において、システムが吸収集合に到達するまでに生じる期待リグレット効用の最小化問題を考察した。リグレット効用は目標値と実利得の2変数の関数によって表される。リグレット最適政策を特徴付ける最適方程式を導出し、その解の一意性を示した。応用例として、指数形のリグレット効用について言及した。

(3) 「情報と経営科学に関する第3回国際会議 (The Third International Conference on
Information and Management Sciences) に参加して」 岩村覚三 (城西大学)、 堀池真琴 (帝京大学)

概 要: 上記国際会議が6月5日-10日の日程で中国敦煌で開催された。参加者約80人で”Economics and Management”,“Optimization and Applications”, “Computer Science”の3分野の研究発表がなされた。ProceedingsはISSN 1539-2023,Volume3,Series of Information and Management Sciences として、図書館相互文献検索サービスが可能である。


・ 第2回
日  時: 5月22日(土)13:00〜16:00
出席者: 10名
場  所: 千葉大学理学系総合研究棟1階105室

テーマと講師:
(1) 「Regularity of fuzzy measure and Lusin’s theorem」  Jun Li (李軍)  (中国 東南大学)

概 要: 距離空間におけるボレル集合体上のファジイ測度の正則性を弱零加法性 (weakly null-additivity)の仮定の下で証明し,Lusinの定理をファジイ測度空間へと一般化している.また,ボレル関数のSugeno積分やChoquet積分の連続関数による積分近似可能性 及びEgoroffの定理についても論及した.

(2) 「ファジイ距離によるクラスター分析とDPプログラムの計算状況 」  岩村覚三,宮下亮介 (城西大学) 
    堀池真琴(帝京大学),堀口正之(東京電気大学),   蔵野正美(千葉大学)

概 要: ファジイ距離によるクラスターリング問題をDPアルゴリズムによって解くC言語プログラムの概要の説明がなされた.さらに,実際の食品嗜好調査に関するファジイデータを上記の開発プログラムで解析した経験を基にDPアルゴリズムの計算量の問題点やα-レベルによる非ファジイ化への変換に関する容易性等について報告がなされた.


・第1回
日  時: 3月29日(月) 18:00〜20:00
出席者: 7名
場  所: 日本科学技術連盟 (千駄ヶ谷)3-3-C室

テーマと講師: 「Topics from the Game of Score Showdown 」 坂口 実 (大阪大学名誉教授)

概 要: "keep or exchange”カードゲームについて発表した.区間[0,1]から無作為に選ばれた数字を記したカードを裏返しにして2枚ずつn人のplayersに配布する.n人のplayersは順番に2枚のカードの1枚を表にして書かれた数字を大声(他のplayersに分かるように)で読み上げて開いたカードを”keep”するか他のカードに”exchange”するかを決め,この決定を他のplayersに公開する.keep又はexchangeしたカードの数字がそのplayerのスコアとする.全員のplayが終了したとき,カードをshowdownしてスコアの最大なplayerが勝ちとする.各playerが勝つ確率を最大にするように行動するこの逐次ゲームにはDP手法が使えなく,解析は一般に難しい.ここでは,2人および3人ゲームに対して均衡解を求めている.問題設定及び情報構造が“toetjes”ゲーム(T.Feder (1990), Amer.Math.Monthly, 97 (785-794))に似かよっており大変興味深い.

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待ち行列

・第182回
日  時: 2004年12月18日(土) 14:00〜16:30
出席者: 23名
場  所: 東京工業大学西8号館(W)809号室 

テーマと講師:(*は講演者)
(1) 「Wiener-Hopf分解と反射型マルコフ加法過程:待ち行列への応用」 *宮沢政清 (東京理科大学)

概 要: 待ち行列解析の手法としてよく知られた行列解析法において、基本定理と同等の結果がWiener-Hopf分解によって表現できることから、この手法を線形作用素に拡張できることを示した。また、待ち行列を反射壁のあるマルコフ加法過程と見なした場合の、背後状態がより一般的な場合への拡張を行った。結果を連続時間型の待ち行列モデルに拡張する際の理論的困難さ等について議論がなされた。

(2) 「超高速ネットワークにおけるトラヒック測定分析技術」
   *川原亮一、森達哉、石橋圭介、阿部威郎 (NTT)

概 要: 超高速回線において、サンプリングによるフロー情報推定の例として、回線帯域の占有率の大きいフローを特定する手法が示された。別の例として、抽出されたフローのみの挙動を把握して、元のフロー全体の品質劣化を検出する方法が紹介された。いずれのケースでも、実測データの分析を通じて各方式の有効性が示された。

 


・第181回
日  時: 11月20日(土) 14:00〜16:30
出席者: 21名
場  所: 東京工業大学西8号館(W)809号室 

テーマと講師:(*は講演者)
(1) 「複数のマルコフ型集団到着流を持つ割り込み型 LCFS 単一サーバ待ち行列に対する行列積形式解」
  *増山 博之 (京都大学)、滝根哲哉 (大阪大学)

概 要: 複数のマルコフ型集団到着流を持つ割り込み型 LCFS 待ち行列において、割り込まれたサービスの再開方式として3種類をとりあげ、それぞれに対して、客のクラス、人数、残余サービス時間などの結合分布に対する行列積形式解を導出した。モデルの応用面や、安定性条件に関わる実効利用率の定義などについて質疑応答がなされた。

(2) 「ハンドボールの試合のマルコフ解析」
  佐藤啓(成蹊大学)、廣津信義(国立スポーツ科学センター)、*上田徹(成蹊大学)

概 要: ハンドボールの試合をマルコフモデルとみなして2種類のモデルを作成し、HC東京の戦績とシミュレーション結果とを比較することで簡易なモデルでも有効な結果が得られることが示された。また、このモデルの感度分析に関するいくつかの考察もなされた。


・第180回
日  時: 10月16日(土) 14:00〜16:30
出席者: 26名
場  所: 東京工業大学西8号館(W)809号室 

テーマと講師:(*は講演者)
(1) 「スペクトル法による非割り込み優先BMAP/G/1待ち行列」 *西村彰一(東京理科大学)

概 要: 2クラスの客がBMAPに従ってサービス窓口に到着し、クラス1の客が非割り込みで 優先的にサービスされる待ち行列モデルについて、平衡状態における各クラスの客 の系内人数同時確率分布が、スペクトル法を用いて導かれた。このアルゴリズムで 同時分布が効果的に計算でき、また現実のトラヒック解析へも応用可能であること が示された。3つ以上のクラスに拡張可能かどうかなど、活発な質疑が行われた。

(2) 「センサネットワークの性能評価尺度と稼働率評価法について」 *土屋利明、斎藤洋、南裕也(NTT)

概 要: ユビキタスサービスを実現するための有力な技術であるセンサネットワークの概 要が説明された。また、センサネットワークの稼働率について、直列型およびリン グ型のトポロジーを仮定した場合の解析結果が報告された。今後実際に導入が予想 される様々なセンサ事例との整合性に関するコメントなど、多くの質疑がなされた。


・第179回
日  時: 7月17日(土) 14:00〜16:30
出席者: 20名

場  所: 東京工業大学西8号館(W)809号室 

テーマと講師:(*は講演者)
(1) 「多重クラス待ち行列システムの実現可能性判定問題に対する高速解法」
  *井床利生 (日本IBM東京基礎研究所)、岩田覚 (東京大学)

概 要: 多重クラスM/M/1待ち行列システムを例にとり、クラスごとの平均サービス要求時間をパフォーマンス変量としたときに、その領域が特殊な形の多面体で表わされることが示された。また、この分離問題をnの2乗オーダーで解けることが証明された。

(2) 「M/G/1変形モデルと再生サイクル法」 *中塚利直 (東京都立大学)

概 要: M/G/1変形モデルの新たな解析手法として、再生サイクル法が提案された。この手法で、簡単な再生サイクルを種々組み合わせて多くのモデルを表現し、その系内客数や待ち時間の分布を導出できることが示された。


・ワークショップ開催報告
日 時: 6月17日(木) 13:00〜17:45、6月18日(金) 9:00〜12:05
出席者: 43名
場 所: サンシップとやま(富山県総合福祉会館)
テーマ: 「新しいネットワークのモデル化と性能評価」
共 催: 電子情報通信学会 情報ネットワーク (IN) 研究会

概 要: 一般発表(14件)では主にエンドツーエンドの品質保証やバックボーンにおける各種の性能評価、および移動体通信に関する研究成果が報告された。招待講演(2件)では、待ち行列部会から無線LAN、IN研究会からセルラー網を題材として、それぞれ移動体通信の性能評価に関わる発表が行われた。


・第178回
日  時: 5月15日(土) 14:00〜16:30
出席者: 20名
場  所: 東京工業大学西8号館(W)809号室 

テーマと講師:
(1) 「多次元空間上の定常なコックス・ショットノイズの上下界と単調性について」 三好 直人 (東京工業大学)

概 要: 多次元空間上の定常なコックス過程(二重に確率的なポワソン過程)によって与えられるショットノイズ過程とマックス・ショットノイズ過程と呼ばれる二つの確率場に対して,ある確率順序の意味での上下界が導かれた.また,コックス過程の強度確率場にある種の正則性を仮定すると,ショットノイズの単調性が示された.

(2) 「マルコフ変調される到着とサービス速度をもつ単一サーバ待ち行列」  滝根 哲哉 (京都大学)

概 要: 時間スケールを変更することで対応する一定サービス速度の待ち行列が構築できることを利用して,元の可変サービス待ち行列の時間平均量が,一定サービス速度の待ち行列の時間平均量を用いて表現できることを示した.さらに,可変サービス待ち行列における各クラスの客の定常実待ち時間分布のラプラス・スティルチェス変換形などが導かれた.


・第177回
日  時: 4月17日(土) 14:00〜16:30
出席者: 21名

場  所: 東京工業大学 西8号館(W)809号室 

テーマ と講師:
(1) 「Analysis of GI/M/1 queue with multiple working vacations」  馬場 裕 (横浜国立大学)

概 要: サーバのバケーション期間中は通常とは違う率でサービスが行われる (Working Vacation) 待ち行列モデルについて,既存研究等が紹介された.次に,GI/M/1待ち行列にWorking Vacationを導入したモデルに対して,定常状態における系内長分布(到着時点および任意時点),およびFCFSサービス規律における待ち時間分布を求めるための解法が示された.質疑応答では,解法で現れる方程式の根の性質等について,活発な議論がなされた.

(2) 「光バースト交換技術の動向と待ち行列モデル」  笠原正治 (奈良先端科学技術大学院大学)

概 要: はじめに近年のフォトニックネットワーキングの研究動向,および最近注目を集めている光バースト交換技術と関連する性能評価研究が紹介された.また性能解析の例として,光バースト生成機構を考慮した待ち行列モデルとその解析法が示された.さらに,モデルとシミュレーション結果の比較によって,モデルの有効性および実装との差が現れる部分が示された.

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