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2005年 部会報告
21世紀モノ造りマネジメント
AHPの世界
意思決定とOR
経営・教育とOR
OR/MSとシステムマネジメント
食料・環境問題とOR
食料・環境問題における数理的手法
評価のOR
不確実性下のモデル分析とその応用
不確実性理論の経営科学への応用

待ち行列



21世紀モノ造りマネジメント

・ 第16回
日  時: 11月11日(金) 18:00〜20:00
出席者: 14 名
場 所: 青山学院大学 青山キャンパス 総研ビル 9階 第16会議室

テーマと講師:
「新ループ・リレー生産方式の開発と実施」  志田 敬介,松本俊之(青山学院大学)
概 要:ライン生産方式の問題点であるラインバランスロス,セル生産方式の問題点である多能工の育成(作業者の習熟)を解決する新しい生産方式の報告がなされた.この方式は, 一連の組立作業を複数の作業者で分担するが,ラインバランスロスをなくすために,各作業者の分担範囲は予め定められたものではなく作業の進捗状況によって変化する.


・ 第15回
日  時: 10月7日(金) 18:00〜20:30
出席者: 12 名
場  所: 青山学院大学 青山キャンパス 総研ビル 9階 第16会議室

テーマと講師:
「脱カンバンの生産革新:経営成果に直結する一気通貫生産方式」 岩室 宏(潟Aステックコンサルティング)
概 要:カンバンに代表されるプル型生産システムの問題点の紹介と,この問題点を克服するための,材料を初工程に投入したら最後の出荷まで一気に停滞することなく物を流していく一気通貫生産方式の提案があった.リードタイムの短縮と仕掛かり在庫量の極小化が可能となる.


・ 第14回
日  時: 9月28日(水) 9:00〜12:00
出席者: 11名
場 所: 新日本製鐵株式会社 八幡製鐵所

テーマと講師:
「鉄鋼業の生産管理、生産スケジューリングの考え方の歴史的変遷」  塩田 光重(日鐵運輸梶j
概 要:高炉から転炉,連続鋳造,圧延,コイル整形までの,一連の流れに沿った工場見学と,生産計画のしくみの変遷についての紹介があった.工場見学では,非常にダイナミックな転炉への溶銑の挿入場面のほか,世界最大のIH溶融炉や可動軸によるスケジュールフリーの圧延機などを見学した.


・ 第13回
日  時: 7月22日(金) 18:00〜20:00
出席者: 25 名
場  所: 青山学院大学 青山キャンパス 総研ビル 9階 第16会議室

テーマと講師:
 「セル生産方式とCellular Manufacturingの類似点・相違点に関する比較研究」 坂爪 裕 (慶應義塾大学)
概 要: セル生産方式とCellular Manufacturingの類似点・相違点について,1)導入時の変化内容,2)導入セルの特徴,3)導入の効果・副作用,4)効果・副作用の発生メカニズムという4点から,文献研究・事例研究を通して得られた結果の説明があった.


・ 第12回
日  時: 7月1日(金) 18:00〜20:30
出席者: 30名(大学9,企業21)
場  所: 青山学院大学青山キャンパス総研ビル9階第16会議室

テーマと講師: 「米国のAPSと日本のAPS」  西岡 靖之 (法政大学)
概 要: 米国での大学において研究活動およびスケジューリング技術の標準化の活動を行った経験から,米国におけるAPSの状況と,日本におけるAPSの違いについて報告があっ た.質疑では,日本発のAPSの標準化がどこに向かうのか,米国と日本のユーザ環境の違いなどについて議論があった。


・ 第11回
日  時: 5月27日(金) 13:00〜16:00
出席者: 27 名
場  所: ローランドディー.ジー.株式会社(静岡県浜松市)

テーマと講師:
「ITを組立現場にフル活用した革新的生産方式「デジタル屋台」の紹介とその効果」
 関 伸一(ローランドディー.ジー.株式会社)
概 要: 「デジタル屋台」のポイントは,3D-CADデータをはじめとした各種デジタルデータを活用し,初心者にも作業可能なわかりやすい生産指示をパソコン画面から与えること,また作業者の注意力に依存せずに各工程で高品質を造りこむこと等である.現地にて大型カラープリンタ等の生産現場の見学と,詳しい紹介があった.


・ 第10回
日  時: 4月23日(土) 15:00〜17:30
出席者: 41 名
場  所: 青山学院大学 青山キャンパス 総研ビル 9階 第16会議室

テーマと講師: 「APSの納期見積りにおいてスケジューリングを用いる意味と妥当性について」
 黒田 充 (元青山学院大学教授)
概 要: スケジューリングを用いた納期見積に関して,納期バッファを用いた納期見積アルゴリズムの提案とその頑健性について紹介があった.ジョブショップ率が低い方が納期バッファの効果が顕著に現れるなど納期バッファの効果分析についても紹介があった.


・ 第9回
日  時: 3月24日(木)18:00〜20:30
出席者: 23名
場  所: 青山学院大学 青山キャンパス 総研ビル9階 第16会議室

テーマと講師: 「最強のモノづくり」  柿内 幸夫 (改善コンサルタンツ(株))
概 要: 個別改善から全体の流れの改善まで,改善のレベルについての考え方と,付箋紙を利用した現場の整理の仕方や,プラスチックコンテナを利用しITを使わない製造現場シミュレーションなどの,現場の担当者が肌で感じるよう工夫された改善の事例が紹介された.


・ 第8回
日  時: 1月21日(金) 18:00〜20:30
出席者: 29名
場  所: 青山学院大学 青山キャンパス 総研ビル9階 第16会議室

テーマと講師: 「半導体製造向け高効率生産制御手法」 岡崎 司 (日立 東日本ソリューションズ)
概 要: 半導体製造工程における製造進捗のコントロール方法として,階層的分散制御方法の紹介があった.GAにより品種別工程別の目標在庫量を設定する上位部と,工程別に品種別の目標在庫量と現在の在庫量を比較してルール決めを行う下位部の組合せにより制御する.


AHPの世界

・ 第9回
日  時: 12月13日(火)14:00〜17:00
出席者: 24名
場  所: (財)電力中央研究所 大手町第2会議室

テーマと講師:
(1) 「海外における行政マネジメントへのAHPの活用事例」  河邊隆英(パシフィックコンサルタンツ株式会社)  村松恵子(国際開発救援財団)   杉田布美子(パシフィックコンサルタンツ株式会社)
概 要: 欧州、米国、アジアなど、海外におけるAHPの行政運営への活用事例を紹介した。特に活用事例の多い米国を取り上げ、個別事業の検討や予算配分の際に、AHPにより導かれる代替案の優先順位を意思決定に用いる事例や、AHPを検討する過程を通じ、住民の合意形成等に活用した事例を紹介した。

(2)「市民意識調査とAHP」   山本辰久(日本総研)
概 要: 市民意識調査にAHPを活用した事例として、大阪府下の2市において、総合計画策定に先立ち、政策分野の重要度評価を行ったケースを報告した。いずれも、一定の成果は得たものの、総合計画策定の過程では必ずしも十分に活用されたとは言えなかったため、 今後自治体によるAHPの利用を広げるための課題についても議論した。

(3) 「AHPにおける評価値一斉法と総合評価値一斉法について」   杉浦 伸 (名城大学大学院)
概 要: AHPの発展モデルにおいては評価基準の重みが不安定である場合に意思決定をするモデルとして、SaatyのANPやKinoshita・Nakanishiによる手法がある。本発表では評価値一斉法と総合評価値一斉法について説明し、評価値の修正や、総合評価の一斉法の解説を行い、一斉法の体系を説明した。


・ 第8回
日  時: 10月4日(木)14:00〜17:00
出席者: 15名
場  所: 名城大学 都市情報学部

テーマと講師:
(1) 「行政評価とAHPについて」 佐藤祐司 (三重中京大学)
概 要 :三重県における行政監査・評価の実態と、その評価プロセスに対するAHPの導入事例を紹介した。具体的には、基本事業の施策に対する寄与度の決定に際して、その透明性と説明能力を高めるために、AHPがどのように応用されているのかについて、その概要を述べた。

(2) 「なぜ今効用関数のかわりにAHP/ANPが必要なのか?」   木下栄蔵 (名城大学)
概 要: 効用関数は理論としては完璧であるが、実際問題において効用関数を推計することは、ほとんどの場合は不可能である。実際問題においては、一対比較を繰り返すことにより評価可能なAHPが有効である。ただし、代替案の評価値は合計を1に規格化せずに、最大値を1に規格化しないと順位逆転等がおこり、奇異な結果になる。

(3) 「AHPとロジットモデルの関係とその応用例」   尾崎都司正 (名古屋学院大学)
概 要: バーナード、サイモン、サーティの考え方を発展させ、情報化投資の評価項目を組織の発展目標とらえ、情報化投資が利用者へのサービスの計量化を行うため,効用関数理論の視点からAHPとLogit-modelを結合して、費用便益分析を試みた。その結果、定性的効果が大きいことを実例で示し、情報化投資の新たな費用便益分析方法を提案した。



・ 第7回

日  時: 8月4日(木)14:00〜17:00
出席者: 11名
場  所: (財)電力中央研究所 大手町第1会議室

テーマと講師:
(1) 「文科省技術予測調査における集団AHPによる市民ニーズ把握の試み」 鈴木 潤(芝浦工業大学)
概 要: 一般市民が抱く様々なニーズとその重みを把握する試みの紹介。一般市民を対象として、ツリー状に構造化したニーズ項目の重要性をペア比較してもらうWEBアンケートを実施し、得られた4310人の回答をAHP法によって集計した。また、集計結果にはクラスターサイズの違いを反映するために補正を加えた。

(2) 「金融工学におけるAHPの利用例」   宮崎浩一(電気通信大学)
概 要: 証券投資における既存モデルの問題点が提起され、AHPを利用することにより問題点に関するある程度の解決が可能であるとの説明があった。AHPを利用したポートフォリオは、僅かながら期待リターンが平均分散モデルの最適ポートフォリオに劣るものの、十分に分散化されたポートフォリオの構築が可能であることが具体例を通じて示された。



・ 第6回
日  時: 5月31日(火)14:00〜17:00
出席者: 13名
場  所: (財)電力中央研究所 大手町第1会議室

テーマと講師:
(1) 「限定合理性という概念からみたAHPの意味と解釈」 木下栄蔵(名城大学)
概 要: サイモンによって概念化された限定合理性の概念との関連で、効用理論などの他の意思決定方略と比較してサーティによるAHPと木下・中西による支配型AHPの意味と意義を考察した。

(2) 「認知心理学からみたAHP」  石井加代子(文部科学省)
概 要: 認知科学では、1)領域特異的知識・必要な情報の迅速な選択、2)感情等による価値判断(情報の重み付け)、3)複数の並列階層・関連に渡る情報の同時解析が、意思決定に必要とされる。この他、非言語的思考・生物学的制約・自己関与意識などが、影響する。又、複数の不確かな情報を基に、相加的判断を下す事もあり得る。


・ 第5回
日  時: 1月25日(火) 14:00 〜 17:00
出席者: 15名
場  所: (財)電力中央研究所 大手町第1会議室

テーマと講師:
(1) 「AHPの感性工学への適用」  神田太樹 (西武文理大学)
概 要: 感性工学とは,感性を捉えてそれを各種商品の設計,製造,販売等に活かす技術である.人間個人が様々な食卓メニューを嗜好する度合いをわかりやすい指標で与えるのにAHPを適用することを通じて,感性工学へのAHPの適用可能性を検討した.

(2) 「AHP及び効用理論を適用した高速炉を含む各種電源の特性評価」
   塩谷洋樹 (核燃料サイクル開発機構)
概 要: 高速炉を含む各種電源の特性評価は,経済性,資源供給性,環境影響低減性などの多様な特性を考慮する必要がある.その様に多様な特性を評価するのに,AHPおよび効用理論を適用した事例を紹介した.

(3) 「双対尺度法はAHPに使えないか?」  上田 徹 (成蹊大学)
概 要: 「対のどちらが優れているか」のみがわかっているデータをもとに分析する双対尺度法では,全分散一定のもとで層間分散最大という原理で評価値を決定する.その考え方を取り入れたAHPデータの分析方法を提案し,それを19名から得られた5種類の4対象に対する一対比較行列に適用し,幾何平均法と比較した.

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意思決定とOR

・第14回
日  時: 12月9日(金)10:20〜17:15 10日(日)10:00〜12:10
出席者: 43名
場  所: 金沢大学サテライトプラザ

テーマと講師:
(1) 「石川県の観光動向とその取り組み」 三国 栄 (石川県観光交流局交流政策課)
概 要: 今、人口減少時代を迎え、交流人口の拡大により、地域経済の活性化につなげて
いくことが大きなテーマとなっている。そのため、石川県では「新ほっと石川観光プラン」を策定し、各種キャンペーン等誘客策を積極的に展開するとともに、心温まるおもてなしができる石川づくりをしていくことが大切だと考え、その取り組みを紹介した。

(2) 「まちづくり・観光とOR」 川上 光彦 (金沢大学大学院自然科学研究科)
概 要: 歴史的市街地は観光地でもあることから,金沢市を対象としたまちづくりの概況
の説明とそれに関連したOR的な意思決定の課題をいくつか紹介した.具体的には,まず「城下町金沢」の特徴について概略的に説明し,建築物の高さ規制,建築物の保存修景補助,中心市街地の確定と定住促進補助,保存修景事業の評価を取り上げた.

(3) 「観光学の現在 その対象と方法」 安島 博幸 (立教大学観光学部)
概 要: 観光学は、つねに社会的な要請に応える形で展開されてきた。戦前の国際観光政
策、戦後の地域振興、環境問題、リゾート開発、そして現在の観光立国などである。現在、社会学、文化人類学、地理学、経済学、経営学などを基礎領域として進められている新しい研究を中心にその対象と方法を紹介した。

(4) 「観光都市の空間的評価」 神頭 広好 (愛知大学経営学部)
概 要: まず地方公共財の理論にもとづいた観光都市の性格について整理する。ついでホ
テル立地を対象にして都市の空間的評価を導出する。またランクサイズモデルと空間との関連性について考察する。最後に計量地理学およびミクロ経済学的観点から、レジャー施設の立地を考える。

(5) 「大学における観光教育」 早瀬 勇 (金沢星稜大学)
概 要: 21世紀は知識欲社会(knowledge−oriented society)。持続性ある産業として
の観光産業を支えるプロ集団の育成が急務である。金沢星稜大学は17年度より「国際・観光ビジネスコース」を開講、管理会計学(ホテル会計基準など)、観光英語、情報科学、接客実務、マーケティング、海外観光実務研修などを教科に組み込む。

(6) 「ホテル予約受付方策の数理モデルについて」 石井 博昭 (大阪大学大学院情報科学研究科)
概 要: 観光で宿泊は大きなファクターであるがORではあまりその予約方式は考察され
ていない。ここではインターネット予約のよる早期割引とシングルからツインへのアップグレードおよびオーバーブッキングを考慮した予約モデルに対して、最適予約方式を探求する。さらに最適な早期割引価格についても考察する。

(7) 「地球環境と信州安曇野におけるグリーン・ツーリズム」 住吉 廣行 (松本大学松商短期大学部)
概 要: 安曇野は、北アルプスの麓で温泉もあり、湧水にも恵まれ、田園地帯が広がる豊
かな自然環境に恵まれた地域である。寒さの厳しい盆地でもあり、独特の文化も展開されている。こうした観光資源を活かして、農業の保全とも結び付いたグリーン・ツーリズムと称される滞在型の観光の可能性を探求しようとするものである。


・ 第13回
日  時: 10月29日(土)14:30〜17:15
出席者: 7名
場  所: 富山商船高等専門学校

テーマと講師:
(1) 「利用者からみたWebによる最適な情報提示に関する研究」
石田 哲也 (富山商船高等専門学校専攻科),成瀬 喜則 (富山商船高等専門学校)
概 要: 近年,多くの企業が消費者に対してWebによる情報提示を行うようになってきた。その際,Webの利用のしやすさが重要視されている。本研究では,AHPを用いて評価項目の重要度を考慮し,Webによる最適な情報提示について検討した。実際に,利用者から見た評価を行うために,いくつかの企業のWebについて適用を試みた。

(2) 「人的資本と経済成長の実証的研究」
胡 水文 (金沢大学大学院社会環境研究科),前田 隆 (金沢大学経済学部)
概 要: 中国経済は改革開放後の20年間高成長を成し遂げてきた、これに伴う社会全体の
貧富格差も広がってきた。本報告は所得格差の問題を取り上げ、経済成長論において、所得格差解消を収束(convergence)問題として考えると、所得の格差の収束性が存在するかどうか、特に改革開放後の時期を考察した。

(3) 「ファジィ利得を持つ2人ゲームの均衡解の性質について」 前田 隆 (金沢大学経済学部)
概 要: ファジィ利得を持つ2人非ゼロ和ゲームに対して3種類のNash均衡戦略を定義し、これらの関係を調べた。さらに、クリスプな利得を持つ2人非ゼロ和ゲームにおける囚人のジレンマの状況が、利得をファジィ化することによって解消されることを示した。


・ 第12回
日  時: 7月23日(土) 14:30〜17:00
出席者: 12名
場  所: 福井工業大学 F.U.T.タワー15階 多目的会議室

テーマと講師:
(1) 「会計ビックバンとその経済的帰結」 西海 学(福井工業大学工学部)
概 要:1997年以降,多くの会計基準の新設,改訂が行なわれてきたが,その数と質より「会計ビックバン」と称されている.会計基準の変更が,実際に企業そして経済社会に影響を与えたか,数々の実証分析と社会の動きを下に明らかにし,さらに近年問題になっている企業結合会計における国際的調和化について,実証分析により考察した.

(2) 「企業規模から導かれる高所得企業のベキ指数」 石川 温(金沢学院大学経営情報学部)
概 要:2002年と2003年の日本企業の利益データにて,詳細釣合則とGibrat則からPareto則とPareto指数が導出できること,高額利益企業を業種別に分類して大規模業種より小規模業種に属する企業の方が成長確率が大きいこと,小規模業種より大規模業種のPareto指数の方が小さいことを見出した.


・ 第11回
日  時: 5月14日(土) 14:30〜17:00
出席者: 11名
場  所: 金沢学院大学大学院サテライト教室(北國新聞会館15F)

テーマと講師:
(1) 「会計情報と市場の効率性」  成岡浩一 (金沢学院大学経営情報学部)
概 要: 投資家の意思決定に有用な会計情報は,証券市場における情報の非対称性を軽減する.現行の会計情報はキャッシュフロー情報に対して追加的な有用性を持つと考えられるが,わが国市場のデータを用いた分析により,利益の構成要素の一部について過大評価が,すなわち会計情報に関する市場の非効率性が存在することを報告した.

(2) 「わが国格付けの現状(一般事業法人の格付けの視点)」 塚本 迪三 (金沢学院大学経営情報学部)
概 要: 近年,格付けへの社会的な関心が高まっているが,信用格付けの概要とわが国における格付けの現状,また一般事業会社の実際の格付けが,どのようなプロセス,分析に基づき行われるかにつき説明し,加えて,最近のわが国企業全般の格付け変更状況,今後の見通し,格付け向上のための経営改善策等について報告した.


・ 第10回
日  時: 3月12日(土) 14:30〜17:00
出席者: 9名
場  所: 富山県民会館301会議室

テーマと講師:
(1) 「パケット転送遅延時間の測定と busy level 評価法について」
  清水 和宏,小林 香,片山 勁(富山県立大学工学部)
概 要: 低遅延・低遅延揺らぎを要求する音声・動画像等のインターネット通信における品質保証を目的に,2端末間のパケット伝送遅延時間の測定データと要求品質(許容遅延時間)に基づきbusy level評価手法を提案した.これにより,2端末間のネットワークの混雑程度を定量的に5段階評価することができ,実際の評価を数例提示した.

(2) 「介護保険における負担と給付の市町村格差について−石川県の事例を用いて−」
    金子 宏之 (小松短期大学)
概 要: 介護保険における負担と給付を特徴づけるため,石川県のデータを用いてクラスター分析による市町村のグループ分け,および単純回帰分析を行った.その結果,石川県においては相対的に高負担・低給付の市町村が多く,また,給付額に応じて保険料が高くなる,社会保険としての運営がなされていることがわかった


・ 第9回
日  時: 1月22日(土) 15:00〜17:00
出席者: 11名
場  所: 金沢大学サテライトプラザ講義室

テーマと講師:
(1) 「近接矩形領域の連結によるクラスタリング」 柳田 了信,高木 昇 (富山県立大学工学部)
概 要: 近接矩形領域の連結によるクラスタリング法を提案する.本手法では,近接するオブジェクトを超矩形領域で被覆し,その領域を一つのクラスタとして考える.また,各超矩形領域は,少なくとも一つのオブジェクトを被覆し,連結した超矩形領域を一つのクラスタと考える.本手法を人工データによって評価する.

(2) 「中国における直接投資とスピルオーバー効果について」 胡 水文,前田 隆 (金沢大学経済学部)
概 要: 1978年の改革開放政策以来,中国経済は大きな発展を遂げている.とりわけ,国内総生産の成長率は戦後の日本経済のそれを上回るほどである.本報告では,この経済成長の要因として外国からの直接投資(FDI)に着目し,技術のスピルオーバー効果を測定した.

(3) 「情報の学習に対する教師意識の分析と経験度との関連性」
    成瀬 喜則 (富山商船高等専門学校),山西 潤一 (富山大学教育学部)
概 要: 情報教育および情報倫理教育の重要性が指摘されているが,指導する教師によって学習内容に対する認識が異なっている.今後の最適な教員研修のあり方を考えるために,高等学校教員を対象にしてAHPを使ったアンケート調査を行った.さらに,教員をいくつかのグループに分類して,学習に対する考え方の違いを調べた.

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経営・教育とOR

・ 第3回
日  時: 11月18日(土) 13:30〜16:30
出席者: 12名
場  所 :大阪工業大学 工学部 経営工学科 第1PC演習室

テーマ と講師:
(1) 「プログラミング教育におけるWBTの効果的な利用方法」 椎原正次 (大阪工業大学情報科学部)
概 要: WBT(Web Based Teaching)を多人数教育に応用した場合の効果的な使用方法について提案された。その有効性を受講生の合格率から検証している。さらに、演習システム全体の評価方法についても解説された。

(2) 「協調学習機能を持つe-Learningシステム:ADLES-OHM」  藤岡透悟(大阪工業大学大学院),
   *田中千代治(大阪工業大学情報科学部),石井正行(潟Iーム社雑誌部)
概 要: e-Learningにおいては、学習者のモチベーションの維持・向上と孤独感の解消を図り、より効率的な学習環境を提供する仕組みが必要である。ここでは、世界標準であるSCORM1.2に準拠する個別のカスタム教材の提供と他の学習者の状況を認識させる仕組みを実装したシステムについて解説された。


・ 第2回
日  時: 7月21日(木) 13:00〜15:30
出席者: 4名
場  所: 財団法人企業経営通信学院 第2教室

テーマ と講師:
(1) 「中等高等教育における経営リテラシーの必要性と学会の役割」   能勢豊一 (大阪工業大学工学部)
概 要: 文系と理系の人口比較や経営者のなかに占めるそれぞれの比率が示された。そして、工学分野におけるORから経営・経済・商学・会計分野におけるORへの提言があった。また高校の教科書の問題についても内容が及んだ。

(2) 「MOTと人材育成」  上野哲郎 (和光大学経済経営学部)
概 要:モノ作りの発想転換の必要性および技術開発と新製品開発の違いについて解説があった。また、日本とアメリカにおけるMOT教育の比較について示された。さらに、重点的に育成されるべき人材像についても説明された。


・第1回
日  時: 5月28日(土) 14:00〜17:00
出席者: 12名
場  所: 立命館大学 びわこ・くさつキャンパス コアステーション3F会議室

テーマと講師:
(1) 「MOT大学院の構想と取り組み」 阿部 惇 (立命館大学大学院)
概 要: 産業界が求めるMOT人材像と大学が育成しようとする人材像のミスマッチが問題になる中、新しい学問としてMOT教育を捉え直し、知識教育と実践教育とを融合した教育を可能にするような場と機会の提供を行う大学院構想について、具体的な取り組みを含めて詳しい説明があった。

(2) 「MOT教材の開発とその事例」 石田修一 (立命館大学大学院)
概 要: 技術経営戦略研究センターにおける、ゲノム創薬マネジメントに関する教材開発事例について、紹介があった。アメリカや日本で進行中の最先端ゲノム科学及び創薬プロセスについて説明がなされるとともに、解析成果のビジネス化を進める実際の会社の戦略と事業展開についても説明があった。

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OR/MSとシステムマネジメント

・ 第3回
日  時: 11月26日(土) 14:00〜17:00
出席者: 20 名
場  所: 東京工業大学百年記念館 第1会議室

テーマと講師:
(1) 「エンタープライズモデリング手法の分類とその適用」
  飯塚佳代((株)野村総合研究所/NRIセキュアテクノロジーズ(株)・主任研究員)
(2) 「エンタープライズモデリングへの取組みにおける日本の課題」   松本 巖((有)ジール・代表取締役)
概 要: 企業の業務の記述に焦点を当てマネージメントを分析する手法として注目されているエンタープライズモデリングについて、まず飯塚氏によりその概説がなされ、引き続いて松本氏により最近の研究動向、ならびに最新の研究成果について報告された。そしてそれをもとに、同手法による経営戦略の表現可能性から、IBMが提唱したBusiness System Planning(BSP)との関係にいたるまで、様々なトピックについて参加者との間で活発な意見交換が行われた。


・第2回
日  時: 10月15日(土)13:30〜16:30
出席者: 20名
場  所: 東京工業大学百年記念館・第1会議室

テーマと講師: 「イノベーションと組織知能」 久保川俊彦(オープンイノベーション研究所・所長)
概 要: 企業のイノベーションプロセスにおける「組織知能」の役割について、理論的アプローチによる分析結果が報告された。そして、それをもとにして、IT活用と組織知能との関係から、永続的な企業活動におけるイノベーションの役割にいたるまで、様々なトピックについて参加者との間で活発な意見交換が行われた。


・ 第1回
 時: 9月10日(土) 13:30〜16:30
出席者: 30名
 所: 東京工業大学百年記念館・第1会議室

テーマと講師: 「ユビキタス・サービス産業化の構想」  玉田 樹 ((株)野村総合研究所・理事)
概 要: ユビキタス・ネットワーク社会における産業化の方向性について,その鍵となる産業モデルの紹介とともに報告がなされた.ユビキタス・ネットワーク技術の進歩により,ユーザーの現実生活がより一層支援されることが期待されるが,その実現に向けては各関係企業を適切に統知(インテグレート)するサービス統知企業の存在が不可欠であるとの興味深い主張があった.そして,このような新しい産業構造がもたらす影響について,出席者の間で盛んに議論が行われた.

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食料・環境問題とOR

・ 第7回
日  時 2月17,18日
場  所: 佐賀大学 *日本経営システム学会ビジネスデザイン研究部会との共催
      九州電力(株)生物資源研究センター 見学

テーマと講師:
(1) 「製造業における環境マネジメントデザイン」 中島 健一 (大阪工業大学)
(2) 「農業経営における意思決定について」 伊藤 健 (流通科学大学)
他 8件の講演


・ 第6回
日  時 2月15日
場  所: 鳥取短期大学

テーマと講師: 「農家の経営管理の普及を目的とした簿記システムの開発研究」 櫻本 直美 (鳥取短期大学)

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食料・環境問題における数理的手法

・ 第3回
日  時: 11月5日(土)13:00〜16:00
出席者: 9名
場  所: 東北大学経済学部第11演習室

テーマと講師:
(1) 「多品種少量生産ラインにおける最適schedulingの提案」 八木景子 (大阪大学大学院情報科学研究科)概 要: ジャム工場における最適生産計画を考える手法として、まず分枝限定法と、大規模な問題に対して有効な近似解法であるビームサーチ法を基にした繰り返しビームサーチ法の適用についての考察が示された。また次に製品各種を点として、2仕事間の組み合わせ適合度を2点間の距離とした巡回セールスマン問題のモデルの提案があった。

(2) 「線形制約をもつ対数線形型目的関数最適化問題に対する一般化 繰返しスケーリング法の拡張」
中山明 (福島大学理工学群共生システム理工学類)
概 要: 線形制約をもつ対数線形型目的関数最適化問題に対するDarroch & Ratcliff らの一般化繰返しスケーリング法において、その解法を拡張することで各繰り返し時点で得られる近似解に重み付けした解でも次の繰り返しで利用でき、また緩和された条件のもとでより広いクラスの問題を扱えることが示された。


・ 第2回
日  時: 6月23日(木) 14:30〜16:00
出席者: 7名
場  所: つくばリサーチギャラリー(つくば市)

テーマと講師:
 「イネウンカ類の東アジアにおける新しい長距離移動経路」 大塚 彰 (中央農業総合研究センター)
概 要: 中国南東部,台湾から九州地区に飛来するウンカ類に対する稲の防虫対策を行う上で,その飛来時期,飛来地,飛来数等の予測は重要である.今回は放射性物質の拡散モデルを改良することにより,ウンカの長期移動を高精度で予測できる数値モデルについて,その解析事例が報告され,今後の展開の可能性について議論がなされた.


・ 第1回
日  時: 5月13日(金) 13:00〜16:00
出席者: 10名
場  所: 農事組合法人 酒人ふぁ〜む

テーマと講師:
 「激変する農業情勢にかく挑む」  福西義幸 (農事組合法人酒人ふぁ〜む 理事総務部長)
概 要: 滋賀県甲賀市の集落「酒人」では,集落内の個々の農家から農地の提供を受け, 比較的大きな圃場を整備し,大型農業機械の導入による農作業の効率化をはかっている.地域活性化,労働力不足等の問題を併せて解決すべく立ち上げられた農事組合法人「酒人ふぁ〜む」の取り組みについて説明を受け,今後の展開等を議論した.

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評価のOR


・ 第13回 
日  時: 12月10日(土)14:30〜17:30
出席者: 64名
場  所: 政策研究大学院大学(港区六本木)

テーマ と講師:
「Guidelines and 'secrets' in the preparation of manuscripts for scholarly English language journals.」
Professor Barnett Parker( Pfeiffer University )
概 要: 技術英論文を書く際の留意事項として、大事な五つのW;Who, What, When,Where, and Why、論文の構成法、論文の用語、論文の改訂プロセス、図表の有効利用法、東洋人と西洋人の書く論文の相違点、等について、具体例を交えながら説明した。


・ 第12回 
日  時: 10月15日(土)13:30〜16:30
出席者: 13名
場  所: 政策研究大学院大学(港区六本木)

テーマ と講師:
(1) 「サッカー選手のDEA評価とゲームのマルコフモデルについて」  広津信義(国立スポーツ科学センター)
概 要: Jリーグディビジョン1に属する203選手を対象として、出力項目として、得点、アシスト、クロス、パス、ドリブル、タックルなど10項目を選定し、DEAの領域限定法を適用して効率性を評価した。他のDEA手法の評価結果、オプタレートによる評価と比較した。 また、各チームの「ボール保持」を状態として考慮したサッカーゲームのマルコフモデルを説明した。

(2) 「Network DEA について」筒井美樹((財)電力中央研究所)
概 要: 垂直統合型電気事業者の効率性を評価するために、発電、送電、配電、販売の垂直的各部門を統合して計算するNETWORK DEAとしてSBM(WSBM)を用いたモデルを提案した。これにより投入要素ごとにまで踏み込んだ非効率分析が可能になった。米国の民営垂直統合型電気事業者35社に適用した評価結果を考察した。

(3) 「7月ハワイ国際会議ISAHP2005とIFORS2005におけるDEAならびにAHPの研究動向」
篠原正明(日本大学) 


・第11回
日  時: 6月18日(土) 13:30〜16:30
出席者: 17名
場  所: 政策研究大学院大学(港区六本木)

テーマ と講師:
(1) 「DEAを用いた携帯電話事業の自然独占性の測定」 
高嶋裕一 (岩手県立大学),野口正人 (情報通信総合研究所)
概 要:携帯電話事業の自然独占性の分析にDEAを活用する方法を整理し,規模の経済性,劣加法性(サイズ効率性),範囲の経済性を計測し,その結果をほぼ同一のデータを計量経済学的に分析した野口(2004)の成果と比較を行った.

(2) 「A three-stage approach to measuring the Japanese banking efficiency」
LIU Junming (政策研究大学院大学)
概 要: 日本の銀行の効率性を測定する為に,スラックを考慮したDEAであるSBMを用いた多段階法を提案した.環境の影響ならびにスラック上の統計的雑音を制御するために確率的フロンティア法を適用した結果,効率値の平均値特性が平滑化された.

(3) 「Economies of scope and capacity utilization 」 刀根薫 (政策研究大学院大学)
概 要: 特定商品(あるいはサービス)を生産する際に分業あるいは専業のどちらが有利かの「範囲の経済性」にDEAを適用する方法を説明した.又,大域的最大利益が,観測出力から可変入力コストをさし引いた現利益,技術非効率による損失,ならびに価格に基づく稼働率,非効率による損失,から構成されることを示した.


・第10回
日  時: 2月26日(土) 13:30〜17:00
出席者: 21名
場  所: 政策研究大学院大学(新宿あけぼの橋)

テーマと講師:
(1) 「ソフトウェア開発工程評価の非線形複雑系数理モデル」  蜂須和則 (日本大学)
概 要:プロジェクト完了期間を決定する非線形方程式の動作点の安定性議論

(2) 「公立博物館の運営効率分析」  辻 勝郎 (政策研究大学院大学)
概 要:行政評価,総合評価,管理運営.収蔵研究,展示,教育普及の観点からの効率性評価(CCROモデル)

(3) 「DEAを用いた企業の再生と倒産に関する分析」  渡辺隆幸 (政策研究大学院大学)
概 要:ノーマルモデルとワーストモデルを併用した効率性評価

(4) 「情報セキュリティマネジメントにおけるAHPを用いた最適対策案決定」  
    上陰健幸,荒井 良太 (静岡大学)
概 要:大規模AHPの適用とAHPを用いたリスクアセスメント

(5) 「マルチメディア感性情報の一対比較精神物理実験」  草野友進 (日本大学)
概 要:面積,時間,距離,重量,などの感覚に対する一対比較実験

(6) 「SILによる楽天イーグルスの最適な打順」 中村義人 (静岡大学)
概 要:楽天選手のデータに関して斉時性を検定した上でのScoring Index of the Line-upと言うマルコフモデルを適用

(7) 「道路関係四公団民営化推進委員会「意見書」に基づく道路公団分割民営化」  白川琢朗 (静岡大学)
概 要:債務再配分・貸付料設定モデル分析による債務返済実現可能性の検証と債務配分比率の算定

(8) 「ANP感度分析の開発 」  中川智克 (静岡大学)
概 要:評価ベクトル変動に対する総合評価の陽表現確立と総合評価変化率による感度分析の有効性

(9) 「Data Envelopment Analysis に対する主双対モデルとその分析法」  坂本卓則 (静岡大学)
概 要:最適解の一意性の仮定を必要としない主双対モデルの実装とその有効性

(10) 「DEAにおけるRussell Measureに対する2次錐計画法の適用」 関谷和之,小林洋介 (静岡大学)
概 要:Russell MeasureとSBMを効率値の大小関係を解析し,Russell Measureの求解に二次錐計画を適用

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不確実性下のモデル分析とその応用

・第17回
日  時: 1月22日(土) 14:00〜17:00
出席者: 10名
場  所: 九州大学経済学部5階510A演習室

テーマと講師:
(1) 「遺伝的プログラミングによる非線形時系列モデリングと株価認識への応用」
    呂 建軍・時永 祥三 (九州大学大学院・経済学研究院)
概 要: 時系列の非線形モデリング手法の1つとして複数の関数形を学習的に改善する遺伝的プログラミングの手法を提案し,さまざまな時系列の変形やノイズに対する頑強さを示した.また,8種類の株価セグメントデータに対する識別結果を与えた.

(2)「非決定性システム下での動的計画法」 藤田 敏治 (九州工業大学・工学部)
概 要: 動的計画法の定式化において確定的,確率的ではない3番目のモデル化として非決定性システム下での動的計画法を提案した.具体的には複数の同時的な状態推移が可能とし加重を含むかたちで再帰式が成り立つことを示し,いくかの応用例を与えた. 


不確実性理論の経営科学への応用


・ 第6回 :千葉大学シンポジウム
日 時:12月24日(土) 10:40〜16:30
出席者:10名
場 所:千葉大学理学系総合研究棟1階105室

テーマと講師:
(1)「AHPにおける一対比較データの整合性について」   田中浩光 (愛知学院大学)
概 要: AHPでは、比較対象の各項目の重みを固有ベクトル法で求めるのが通常である。本報告では、一対比較データの整合性の問題を概観することで、より緩和な整合性の視点が必要であることを指摘し、その定義を与えた。一対比較データの生成過程に着目した人工例において、整合度指標C.I.を対照として、緩和な定義の有用性が検討された。

(2)「A learning algorithm for communicating Markov decision processes with unknown transition matrices」
伊喜哲一郎 (宮崎大学)、堀口正之 (東京電機大学)、安田正實 (千葉大学)、蔵野正美 (千葉大学)
概 要: 推移確率行列が未知である有限マルコフ決定過程の適応政策の構成問題を扱っている。Communicating caseに対して、最尤推定法とreward-penalty型の強化学習アルゴリズムを組み合わせることにより、いわゆる「探索と記憶のジレンマ」を克服した適応政策の存在を構成的に示した。

(3)「灰色理論と線形計画」 桑野裕昭 (金沢学院大学)
概 要: 本講演では,灰色理論の初歩的な概念についての概説を行い,それら概念が線形計画問題に対してどのように適用されるかについて説明を行った.その中で,灰色理論の数学的意味付けが未だ不十分であることについて触れ,それらをファジィ理論の範疇において再構築する方向性について述べた.

(4)「Ant Colony Clustering Algorithmに関する一考察」
  正道寺勉 (日本工業大学)、江澤明彦 (日本工業大学)
概 要: Ant Colony Clustering Algorithm は,低い知能しか持たないアリが自分の周りの局所的な情報と相互作用によって,群れ全体として高度な行動をする原理を利用している.本講演では,与えられた大量のデータを分類するアルゴリズムの解説とその問題点が指摘され,さらに改良アルゴリズムの提案とシミュレーション実験による検証が行われた.


・第5回
日  時: 11月23日(水) 13:30〜16:30
出席者: 10名
場  所: 千葉大学理学系総合研究棟1階105室

テーマと講師:
(1)「Credibility Theory:A New Branch of Mathematics that Studies the Behavior of Fuzzy Phenomena 」
Prof. Baoding Liu (清華大学)
概 要:信用性理論(Credibility Theory)の公理論的基礎について話された。自己双対性を含む5つの公理からなる公理系を満たす冪集合上の実数値関数であるCredibility測度をもとに、ファジイ変数を定義し、Credibility分布、独立性、Choquet積分による期待値、収束定理等の理論を演繹的に展開している。ファジイ理論の数学的基礎付けとして、優れた研究成果と評価されるものである。

(2)「Fuzzy Multi-Criteria Minimum Spanning Tree Problem」 Xin Gao (清華大学)、岩村覚三(城西大学)
概 要:枝のコスト値がファジイ数であり、かつ最適化のファジイ目的関数値が複数個ある場のファジイ多目的最小木問題について論じた。Chance constrained programming型のファジイ多目的最小木問題モデルとDependent-chance programming型のファジイ最小木問題を定義し、そのハイブリッドアルゴリズム(ファジシミュレーションと遺伝的アルゴリズムの総合)を提案、計算機実験結果を紹介した。


・第4回
日  時: 10月22日(土)13:30〜16:30
出席者: 10名
場  所: 千葉大学理学系総合研究棟1階105室

テーマと講師:
(1) 「多重連鎖マルコフ決定過程のDPアルゴリズムについて 」
   伊喜哲一郎 (宮崎大学)、堀口正之 (東京電機大学)
概 要: 多重連鎖マルコフ決定過程に対する動的計画法によるアルゴリズムとして、著者等が提案している構造的アルゴリズム(推移行列の族に対するパターン行列の操作により状態の分類を行い、主に逐次近似法(value iteration)を利用したアルゴリズム)を説明し、その利点と欠点をR.A.Howard の政策改良法(policy improvement)と比較しながら検討した。

(2) 「国際会議(MDAI 2005, IFSA 2005)出席して」 安田正實 (千葉大学)
概 要: MDAI(Modeling Decision for Artificial Intelligence)は7月25日から3日間,筑波大学で開催され,約70件の発表があった。IFSA(Fuzzy Logic, Soft Computing & Computational Intelligence, Eleventh International Fuzzy Systems Association World Congress)は7月28日から4日間,北京清華大学で行われた。創立20年の記念大会で,連日7から8のパラレルセクションがあり,極めて多数の講演がなされた。次回は2007年メキシコで行われる。

(3 )「国際会議(IFORS 2005)に出席して」   堀口正之 (東京電機大学)
概 要: 7/11〜7/15の日程でホノルルにて開催された上記国際会議についての講演参加報告がされた。期間中には、25のパラレルセッション(90分)が1日につき3回計4日間、ORにおける様々な分野の研究報告があり、その様子について参加者に配布されたプログラムなどの資料および発表者の撮影した写真などをもとに報告がなされた。


・第3回
日  時: 7月16日(土) 13:00〜16:30
出席者: 10名
場  所: 千葉大学理学系総合研究棟1階105室

テーマと講師:
(1) 「カオス時系列解析における埋め込み次元の推定法とその応用 」 影山正幸 (千葉大学工学部)
概 要: ボックスカウント法,GP法の問題点と,カオス時系列解析の困難さについて指摘した.また,Tongらによって提案されているNadaraya-Watoson kernel estimateを利用した「埋め込み次元」と「最適時間遅れ」の推定法について解説した.例として,イチロー選手のオリックス時代の打率変動におけるリアプノフ指数を計測し,そのカオス性を検証した.離散型を扱う場合,連続型では直面しない困難さがあることも指摘した.

(2) 「最小二乗回帰推定値の振舞と回帰診断」 田中浩光 (愛知学院大学)
概 要: 回帰分析においては,最小二乗法に基づく推定値が実践での解釈に整合しないことが往々にして見られる.本報告では,多重共線性と回帰平方和に関する抑制Suppressionの2つの現象をとりあげ,生起領域に包含関係が成立することを説明した.これらの現象は,標本の抽出,説明変数の選定の良否を問う回帰診断の重要な指標であると,主張した.

(3) 「情報と経営科学に関する第4回国際会議(The Fourth International Conference on Information and Management Sciences, IMS2005)に参加して」 岩村覚三 (城西大学), 堀池真琴 (帝京大学)
概 要: 上記国際会議が7月1日〜10日の日程で中国雲南省昆明で開催され,経営,不確実性理論,最適化及び応用などに関する約110篇の論文が発表された.その中で,本人の発表論文を含めて不確実理論のいくつかの重要な論文の概説がなされた.また,会議や参加者の様子は名所旧跡を織り交ぜながらスライドにより印象的に紹介された.


第2回
日  時: 6月11日(土) 13:00〜16:30
出席者: 12名
場  所: 千葉大学理学系総合研究棟1階105室

テーマと講師:
(1) 「 クーポン収集問題と通信ネットワークとの関連性について:IPトレースバック方式の効率性評価 」
塩田茂雄 (千葉大学工学部)
概 要: 通信ネットワークに DoS AttackがあったときのIPトレースバックの一方法としてのマーキング方式について報告した.攻撃経路がただ一つの場合,攻撃経路の摘出に要するパケット数の分布関数及び期待値の式表示と,攻撃パス長の線形オーダの計算量をもつ積分表示及び確率比較(順序)による上下評価式が与えられ,数値実験によって理論の有効性が検討された.

(2) 「 New Models for Shortest Path Problem 」 岩村覚三 (城西大学理学部)
概 要: ノッド間の長さがファジイ変数で与えられている最短経路問題をノッド 1からノッド に至る経路の評価関数の違いによる3つのファジイモデルを提案している:(1)Credibilityを用いたChoquet積分による期待値最小化問題 (2)経路の総距離が所与の以上となる評価値の最小問題 (3)経路の総距離が所与の値以下である
Credibilityの最大問題.これらに対するアルゴリズムを提案し,数値実験によりその有効 性を検討した.


・第1回
日  時: 4月23日(土) 13:30〜16:30
出席者: 10名
場  所: 千葉大学理学系総合研究棟1階105室

テーマと講師:
(1) 「角度を考慮した最短経路」 岩村覚三 (城西大学), 堀池真琴 (帝京大学)
 要: 最短所要時間を求める経路探索問題において,交差点での方向転換に要する時間は無視できない.同じ交差点を出る場合でも,どの線からその交差点に入ったか,という条件によって所要時間に差が生じる.この問題の動的計画法による解法を発表した.

(2) 「 Fuzzy Optimality Equations for Perceptive MDPs 」
   蔵野正美, 安田正實, 中神潤一 (千葉大学), 吉田祐治 (北九州市立大学)
概 要: マルコフ決定過程の状態推移確率行列について,認知(知覚)的情報(perception based information) を許容するperceptive modelに対して,ある種のエルゴード性の仮 定の下で平均最適利得の予測値(perceptive value)を求めるためのファジイ最適方程式を 導出し,予測値の特徴付けを与えた.また,最適方程式の解の一意性も示された.


待ち行列

・第189回
日  時: 12月17日(土) 14:00〜16:30
出席者: 27名
場  所: 東京工業大学 西8号館(W)809号室

テーマと講師(*は講演者):
(1) 「複数のクラスをもつマルコフ型流体待ち行列モデル」 増山博之(京都大学)、*滝根哲哉(大阪大学)
概 要:流体待ち行列モデルに複数クラスの概念を導入し、クラスごとのバッファ滞留量に関する結合分布のラプラス・スティルチェス変換が導かれた。また、クラス数を2とした場合の数値例が示された。流体に対する先着順という規律の直感的な捉え方や優先度を加える拡張などについて質疑応答がなされた。

(2) 「複数サーバPSモデルの特性について」 *牧本直樹(筑波大学)
概 要:MAP/PH/型待ち行列で限定的なプロセッサ・シェアリング規律を導入したモデルを扱った。サーバ数および分布を限定した解析結果から平均系内客数公式の予想が示され、この予想について、数値解析による検証や近似式の導出、予想から考えられる特性についての考察などがなされた。また、滞在時間分布についても同様の考察が行われた。


・第188回
日  時: 11月19日(土) 14:00〜16:30
出席者: 21名
場  所: 東京工業大学 西8号館(W)809号室

テーマと講師(*は講演者):
(1) 「ボールとビンのゲームにおける2ビン選択モデルの一般化」
   *河内亮周(東京工業大学)、岩間一雄(京都大学)
概 要:n本のビンにn個のボールをランダムに入れる確率過程において、特に2つのビンをランダムに選んでボールの少ない側に入れる2ビン選択モデルでは、1ビンあたりの最大ボール数に指数関数的な差があることが知られている。本講演ではこのモデルを一般化した解析と、その指数関数的差の由来についての考察が示された。

(2) 「閉ジャクソンネットワークに対する多項式時間近似スキームと 完璧サンプリング法」
   *来嶋秀治、松井知己(東京大学)
概 要:閉ジャクソンネットワークの積形式解における正規化定数を近似的に与える計算法として、マルコフ連鎖モンテカルロ法に基づく全多項式時間乱択近似スキーム(FPRAS)が提案された。また、このサンプリング手法としてマルコフ連鎖を用いた完璧サンプリング法が示された。


・第187回
日  時: 10月15日(土) 14:00〜16:30
出席者: 23名
場  所: 東京工業大学西8号館(W)809号室

テーマと講師:
(1) 「ユービキタス社会の実現に向けた次世代ネットワークの技術課題」
宮保憲治 (東京電機大学)
概 要: QoS保証を考慮したMPLS用トラヒックエンジニアリング設計においてOR的な手法を用いる例が示された.また,アドホックネットワーク用プロトコルの現状が平易に解説され,技術課題が示された.最後に,超伝導素子を応用した高速ルータのアーキテクチャが紹介された.特に高速ルータの設計や制御方式について活発な質疑応答がなされた.

(2) 「Limit Laws for Terminal Nodes in Random Circuits with Restricted Fan-Out: A Family of Graphs Generalizing Binary Search Trees」
*築地立家 (東京電機大学), Hosam Mahmoud (The George Washington University)
概 要: 2分岐探索木を一般化したグラフ族C(n,i,s,a)のうち,2入力のC(n,2,s,a)に関する 解析が行われた.特に,端末素子の個数が正規分布に従うことを,マルチンゲールを用いて証明した.このモデルの一般化や応用例等について質疑応答が行われた.


・第186回
日  時: 7月16日(土) 14:00〜16:30
出席者: 20名
場  所: 東京工業大学 西8号館(W)809号室

テーマと講師(*は講演者):
(1) 「通信ネットワークにおけるフラッディング効率化手法の提案」 *大塚憲治,塩田茂雄 (千葉大学)
概 要: 経路探索などにおけるフラッディング通信で生じる無駄なパケット伝送を削減するため,リンクをカットする手法と発信元を意識した転送を考慮する手法の2方式が提案された.シミュレーションによって,前者についてはトポロジーに依存せずある程度の効率化が実現できること,後者についてはリンク密度の大きなネットワークで大幅な効果が得られることが示された.

(2) 「ポアソン過程に従ってシンボルを出力する情報源の符号化について」 西新幹彦 (電気通信大学)
概 要: シンボルがポアソン過程に従って発生するとき,これを符号化し送信する際に実時間単位で送信を完了しないと伝送エラーになると仮定したモデルが提案された.このとき,シンボルを個別に符号化するケースとブロック化して符号化する場合について,誤り確率を最小にする符号語長が導出された.場合に応じてブロック化を行うような拡張について,質疑応答がなされた.


・第1回学生・初学者のための待ち行列チュートリアル
日  時: 6月18日(土) 13:00〜17:15
出席者: 72名
場  所: 東京工業大学大岡山キャンパス 西8号館(E)10階大会議室

概 要: 講演は3題.滝根哲哉氏(大阪大教授)「M/M/1を越えて」は,よく知られた M/M/1の概要と出生死滅過程としてのモデル化を足がかりに,その拡張である準出生死滅過 程を導入したより一般的な待ち行列の解説であった.宮沢政清氏(東京理科大教授)「ネ ットワークの性能評価」は,単純な待ち行列ネットワークで直感的な安定条件が成立しな い例に始まり,一般的な安定条件を得ることの困難さ,安定性条件を導くための理論的概 要の解説,未解決問題の紹介などが報告された.三好直人氏(東京工大助教授)「知って いるとちょっと得する(?)確率順序とその応用」は,確率順序に関する定義から始まり,待ち行列を含むさまざまな応用事例についての解説であった.


・第185回
日  時: 5月21日(土) 14:00〜16:30
出席者: 27名
場  所: 東京工業大学 西8号館(W)809号室

テーマと講師:
(1) "Adaptive joint source/channel rate allocation policies for delay sensitive applications over fading channels" Vinod Sharma (Indian Institute Of Science)
概 要: 無線ネットワークを介して遅延に過敏なデータを転送する場合,送信者はバッファ遅延を避けるために,チャネル状態に基づいて送信レートを制御する必要がある.本講演では,フェーディング等を考慮した無線伝送システムを制約つきマルコフ決定問題として定式化し,送信側バッファの平均待ち行列長を最小化するような政策の導出方法が示された.

(2) 「連続型確率変数の裾確率の指数的減少とラプラス変換の極について」 中川健治 (長岡技術科学大学)
概 要: 確率変数Xの裾確率は広く応用されるため,その減少率を知ることは重要な意味を持つ.本講演では一般的な非負確率変数Xに対し,IkeharaによるTauber型定理の拡張を用いて,Xの分布関数から得られるラプラス・スティルチェス変換の収束軸上における実点が1位の極であるならば,裾確率が指数的減少を持つことが示された.


・第184回
日  時: 4月16日(土) 14:00〜15:30
出席者: 20名
場  所: 東京工業大学西8号館(W)809号室 

テーマと講師:(*は講演者)
(1) 講演者都合によりキャンセル
(2) "An infinite phase-size BMAP/M/1 queue and its application to Secure Communication"
    *豊泉洋(早稲田大学)
概 要: 中途参入/脱退を仮定した暗号化グループ通信ではメンバーの脱退から鍵の更新が完了するまでの期間でセキュリティの低下が懸念される.この通信における鍵の更新を,可算無限のphase空間を持つ特殊なBMAP/M/1 queueとしてモデル化し,解析的手法で平均客数の陽表現を求める.また,リトルの公式により平均脆弱期間の上限・下限を得ることができる.


・第183回
日  時: 2月19日(土) 14:00〜16:30
出席者: 22名
場  所: 東京工業大学西8号館(W)809号室 

テーマと講師:(*は講演者)
(1) "On the busy period asymptotics in GI/G/1 queues"
  *Tomasz Rolski (University of Wroclaw),Zbigniew Palmowski (University of Wroclaw, Utrecht University)
概 要: 状態空間を部分集合Aに制限した条件付きマルコフ過程を考え,そこから得られる理論的性質を用いて,M/G/1待ち行列における窓口稼働期間分布の(対数的でない)
厳密な漸近的特性が求められた.また,GI/G/1待ち行列やM/M/1型直列待ち行列への拡張も示された.

(2) 「再呼モデルのトラヒック解析について」*高橋彰良,高橋敬隆 (早大),秋永和計,金田茂 (NTTドコモ)
概 要: 携帯電話サービスを念頭にして,新規の呼に再呼が加わるモデルを対象して扱った.既存研究で多用される,再呼間隔が指数時間であるという仮定について,これを変化させた時に呼のブロック率がどのように変わるかが,シミュレーションを用いた解析によって示された.モデルの仮定や,パラメータ設定等について,活発な議論がなされた.

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