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2006年 研究部会報告

(*は常設研究部会)

OR/MSとシステムマネジメント ゲーム理論と経済理工学
統合オペレーション コンピュテーション
評価のOR 食料・環境問題における数理的手法
待ち行列 知的決定支援の理論と方法
ORと実践 不確実性環境下での意思決定の理論と応用
21世紀モノ造りマネジメント 不確実性理論の経営科学への応用
意思決定とOR

若手OR研究者の会

経営・教育とOR  

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OR/MSとシステムマネジメント

・第2回

 時: 10月14日(土) 13:30〜16:30
出席者: 15 名
 所: 東京工業大学百年記念館・第2会議室

テーマと講師: 「社会調和共進型SCM」  曹 徳弼(慶應義塾大学)

概 要:SCMの今後の発展の方向として,各企業組織の独立な意思決定を前提としながらも,情報の共有や戦略的提携などを含む,多主体の調和と共進を念頭に置いた上での自律的な意思決定の重要性が報告された.今後の理論の精緻化に向けて,参加者との間で様々な意見交換がなされ,活発な議論が行われた.


・第1回

 時: 5月13日(土) 13:30〜16:30
出席者: 20名
 所: 慶應義塾大学理工学部矢上キャンパス・ディスカッションルーム7

テーマと講師:
「CIOの存在は,高いIT投資対効果を意味するか ?」 飯島淳一(東京工業大学)
概 要: わが国におけるIT投資対効果について,各種調査による実データをもとに代表的な3業種に関して分析を行った結果について報告された.特に,CIO(IT担当役員)の設置と組織知能とが深い関連を持ち,生産性に寄与しているという結果は大変に興味深いものであり,これを巡って参加者との間で活発な議論が行われた.


・ 第5回

日  時: 2月18日(土) 13:30〜16:30
出席者: 20 名
場  所: 東京工業大学百年記念館・第1会議室

テーマと講師:  
(1) 「被災地における消防団の災害対応活動」 六十里繁 (千葉商科大学大学院)
概 要: 被災地における消防団の災害対応活動の現状について,2004年に発生した新潟県中越地震及び新潟豪雨洪水災害のケースを中心に報告があり,ケースから得られる経営マネジメントへの示唆を含め,参加者の間で活発な意見交換が行われた.  
   
(2) 「組織がもつ知識を前提とした物語作成支援システムの開発〜組織知能工学からのアプローチ」
田中宏和 (神奈川工科大学・教授)
概 要: 経営における「暗黙知」の表現手段として,CGを利用したシステムによる方法が提案され,現実の企業活動におけるその有用性について,参加者の間で活発な議論が行われた.


・ 第4回

日  時: 1月14日(土) 13:30〜16:30
出席者: 20 名
場  所: 東京工業大学百年記念館・第1会議室

テーマと講師: 「情報開示と組織知能」 太田敏澄 (電気通信大学・教授) 
概 要: 近年注目されているリスク・マネジメントの問題の一つとして,行政と住民の間のリスクコミュニケーションをゲーム理論的に分析するという新たな試みが紹介された.そして,実際のリスク情報開示制度の設計に向けて,この分析結果をどのように役立てていくかという観点について,参加者との間で活発な意見交換が行われた.


統合オペレーション


・東日本グループ第2回

 時: 12月1日(金) 18:00〜20:00
出席者: 13 名
 所: 学士会館309号室

テーマと講師:
「これからの中小製造業の経営戦略」 越智伸男(SCKコンサルティング)
概 要:「直観」・「経験」・「分析」を縦糸、@中小製造業の現状と変化の兆しA中小企業支援インフラB着眼点(課題)C利点D問題点・弱点を横糸にして、中小製造業の経営戦略を論じ、経営モデルの理想形について、「戦略(S)」・「コミュニケーション(C)」・「ナレッジ・マネジメント(K)」を三本柱とするSCKモデルが提示された.


・東日本グループ第1回

 時: 6月23日(金) 18:00〜20:00
出席者: 9名
場  所: 学士会館310号室

テーマと講師:
「『環境』が企業を強くする=サプライチェーンの側面で検討」
山口耕二((潟Vンシア 上席執行役員,元NECエグゼクティブ・エキスパート(全社環境戦略担当))

概 要:環境法を含め環境についての全般的な紹介があり,環境活動に関するサプライチェーン的な側面でのアプローチについて,基本枠組の提案があった.またそのアプローチの事例として家庭系PCのリサイクル,物質収支の管理,産業廃棄物の処理,バイオマスの活用について紹介があり,多くの課題が提起された.

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評価のOR

・第18回

日  時: 11月25日(土) 13:30〜16:30
出席者: 17名
場  所: 政策研究大学院大学(東京都港区六本木7-22-1)

テーマと講師:
(1)「人口に比例した議席配分方式の評価について」 一森哲男(大阪工業大学)
概 要:米国では200年以上にわたり議論されている議席配分方式について,その評価方法について報告し,議論した.特に主たる論争となっているウェブスター方式(我が国ではサンラグ方式とよんでいる)とヒル方式に関する,1992年3月の米国連邦最高裁によるヒル方式の合憲判決を取り上げ,優劣が未解決であることが指摘された.

(2)「DEAを用いた網トポロジ設計について」 上山憲昭(NTT)
概 要:従来の網トポロジ設計法は,例えば設備コストの最小化を目的にするといったように,単一の評価尺度のみを考慮している.ところで,DEAは複数の評価尺度を同時に考慮した最適性の評価が可能である.本報告では,DEAを用いた網トポロジ設計について紹介され,計算法や領域限定法等の適用について議論があった.

(3) 「無線周波数の分配・割当に関する政策動向及び周波数利用効率の評価へのDEAの適用」
田中啓之,北隼太郎,川嶋弘尚(慶應義塾大学)
概 要: 無線周波数の分配・割当方法の類型とそれらの得失,日米欧の政策動向を紹介するとともに,日本の携帯電話事業者の周波数利用効率について,周波数帯域量と資本設備量の代替性,技術進歩に着目して,DEA等を用いて行った評価結果等について報告し,適用データ等について議論した.


・第17回 

 時: 10月14日(土) 13:30〜16:30
出席者: 11名
 所: 大阪大学工学部P1−212教室

(1) 「Japanese Bank Inefficiency and Shadow Pricing」
William L Weber (Southeast Missouri State University)
 要: 望ましくない出力のある場合の効率性やその潜在価格に関して,DEAと距離関数による分析法および2次関数近似による解析結果について報告された.

(2) 「Possibilistic Data Envelopment Analysis with Intercal Data」  乾口雅弘 (大阪大学)
 要: 区間データを入出力にもつ場合の効率性指標を可能性理論に基づいて拡張し,数理計画法によるそれらの導出法やその性質について報告された.


・第16回 

 時: 7月15日(土) 13:30〜16:30
出席者: 12名
 所: 政策研究大学院大学 会議室1A

テーマと講師(*は講演者):
(1) 「DEAによる化学企業の効率性分析」
*天達 洋文, 上田 徹 (成蹊大学)
概 要:事業計画時のベンチマーキングに関して,経営指標や事業構造やITなどの比較検討はなされるが,肝心の事業効率の比較や他社の不十分なデータの補完などは難しい.化学会社をモデルにDEAを用いて効率をどの程度分析できるか検討した.

(2) 「An Efficiency Measure of Goods and Bads in DEA and its Application to US Electric Utilities」
*刀根 薫 (政策研究大学院大学), 筒井 美樹 (電力中央研究所)
概 要:分離不能なGoodsとBadsを含む企業体の相対的効率性を測定する指標を提案し, 米国の電力業に適用した結果を報告した.


・第15回

 時: 5月20日(土) 13:30〜16:30
出席者: 15名
 所: 政策研究大学院大学 会議室1A

テーマ と講師:
(1) 「Slack based inefficiency analysis using DEA」 白 承起 (政策研究大学院大学)
概 要: 非効率性分析のための2段階DEAを提案する.第1段階では入力に関して余剰を測定することで非効率なDMUを特定し,さらに第2段階では追加情報から入力項目を詳細に分類することで,非効率な要因を詳細に分析する.提案した分析法を東南アジアの諸国への海外援助の活用政策に関して適用し,その分析結果を報告した.

(2) 「An example of DEA game whose Shapley solution is not included in the core」 中林 健 (防衛庁)
概 要: Nakabayashi and Tone(2006)は,DEAゲームにおいて,プレイヤーが4人以上のminゲームが必ずしも凸ゲームでないことを反例を用いて示し,さらに4人ゲームのシャープレイ値がコアに含まれることを数学的に証明した.本報告では,シャープレイ値がコアに含まれない9人ゲームの例を紹介し,課題とされていた5人以上のゲームの性質について一つの回答を示した.

(3) 「配置問題の解法「ふるい落とし法」とその応用例」 高木 誠 (エー・アンド・アイ システム(株))
概 要: 配置問題の解法として考案したふるい落とし法の概要とその応用例を紹介した.ふるい落とし法は,要素ごとに配置可能なセルをある判断基準で段階的に減らして最終的によい配置を得る方法である.焼きなまし法と比べ,多くのケースで計算時間が短かく,よい配置が得られた.KJ法と組み合わせた発想支援ツール,多種意見のサマリー表現への適用例を述べた.



・第14回 学生大会

日  時: 1月28日(土) 11:00〜16:30
出席者: 26名
場  所: 政策研究大学院大学(港区六本木)

テーマ と講師:
(0) 「Decomposing Capacity Utilization: An Application to Banks in India」 Biresh K Sahoo(Amrita School of Business, India)
(1) 「AHPにおけるSaaty整合度CIの持つ意味についての考察」稲嶺和哉(日大生産工)
(2) 「AHPウェイト推定法における最適な一般化平均」後藤 格(日大生産工)
(3) 「情報セキュリティへのAHPの適用」荒井良太(静岡大学)
(4) 「ANPの無反応現象に対する処理法の提案」市川正人(静岡大学)
(5) 「行列バランシン問題と相互評価法」田村亮(静岡大学)
(6) 「非線型方程式で表されるシステムに関する研究」川口博子(日大生産工)
(7) 「ラッセルモデルに対する分解型アルゴリズムの開発」小林洋介(静岡大学)
(8) 「DEAを用いた国有林野事業の効率性評価について」谷 秀治(政策研究大学院大学)
(9) 「首都高速の合流部における車両の合流効率性のDEAによる評価」小林雅彦(政策研究大学院大学)
(10) 「市町村ベンチマーキングへのDEA適用について」古尾谷直樹(政策研究大学院大学)


待ち行列

・第196回

  12月16日(土) 14:00〜16:30
出席者 23名
  東京工業大学 西8号館(W)809号室

テーマと講師(*は講演者):
(1)「Ethernetにおけるトラヒック制御 ー技術動向と性能評価モデルー」
*横谷哲也、川手竜介(三菱電機)
概 要:Ethernet技術をキャリアクラスのネットワークとして運用する場合に求められるQoS制御機能について報告された.WFQを簡素化することでスケーラビリティ確保を意図したTagVLAN多重化技術の提案とシミュレーションによる評価結果が報告された.また,EthernetのPauseフレームに独自の改良を加えたフロー制御方式の性能評価結果が示された.

(2) 「IEEE 802.11 無線 LAN における上下フローの公平性を達成する動的衝突ウインド制御」
B. A. Hirantha Sithira Abeysekera、松田崇弘、*滝根哲哉(大阪大学)
概 要:IEEE802.11 MACプロトコルにおいてアクセスポイントが下りフローを多重化する場合の上りフローとの不公平性問題が論じられた.衝突ウィンドウを小さくすることでアクセスポイントでのフレーム送出機会を高める方式が提案された.理論解析とシミュレーションによる検証結果が報告され公平性が改善されることが示された.


・第195回

  11月18日(土) 1400〜1630
出席者 20名
  東京工業大学 西8号館(W)809号室

テーマと講師(*は講演者):
(1) 「On Biologically-Inspired Control Methods in Modern Communication Networks」
*Kenji Leibnitz(Osaka University, Graduate School of Information Science and Technology)
概 要:生物世界での自己組織化現象など,自律分散システムのメカニズムを情報通信ネットワークの様々な制御技術として応用する試みが紹介された.例としてセンサネットワークでの分散協調性を有した電力制御方式,アドホックネットワークやオーバーレイネットワークでの環境の変化に適応した経路選択方式が報告された.
(2)「複数のサーバからなる様々なシステムの性能解析」
*恐神貴行(日本アイ・ビー・エム(株))
概 要:サーバの数が複数で,かつ優先順位付けられた複数のジョブクラスを扱う待ち行列システムの近似解析が紹介された.優先順位の高いジョブクラスが生成する全稼働期間長分布をその3次モーメントまで一致する2位相の相型分布で置き換えることで,シミュレーションとの相対誤差が数パーセント以内となることが示された.


・第194回

  10月21日(土) 14:00〜17:30
出席者 30名
  東京工業大学 西8号館(W)809号室

テーマと講師(*は講演者):
(1) 「RSVP Route Updating Methods for Mobility of Sender or Receiver」 *木村成伴(筑波大学)
 要:モバイルネットワークにおける資源予約プロトコルについて,モバイルノードの移動に伴う資源予約経路再構築に要する時間を短縮する方式が提案された.シミュレーション評価の結果,同提案方式は内部ドメインのホップ数が少ない場合に経路再構築時間を減少させ,かつパケットロスを軽減させることが報告された.

(2) 「見込み生産システムにおけるリリースタイムと基準在庫政策」
*山下英明(首都大学東京),宮本裕一郎(上智大学)
概 要:見込み生産システムにおける加工開始時間と基準在庫について,最適政策の検討結果が示された.特に,発注が相関のある到着過程と一般の到着過程に従う多段階生産システムについて検討された.マルコフモデルによる数値解析の結果,在庫を保有しかつ加工開始時間を遅らせるような最適政策が存在することが報告された.

(3) 「A Vacation Model Primer with Application to a Tandem Queue」
*Ronald W. Wolff(University of California, Berkeley)
概 要:休暇時間のあるM/G/1待ち行列システムについてよく知られているstochastic decompositionの初等的な新しい証明法が紹介された.また,2つ以上のステーションと1人の多能工からなる仕事量保存のタンデム型待ち行列への応用も紹介され,各ステーションでのサービス時間が独立とは限らない場合の平均残余仕事量などの結果が報告された.


・第193回

  7月15日(土) 14:00〜16:30
出席者 21名
 東京工業大学 西8号館(W)809号室

テーマと講師(*は講演者):
(1) 「標準型位相型分布の推定手続きについて」
*岡村寛之,後藤弘樹,土肥 正(広島大学)
概 要:位相型分布 (Phase-Type Distribution) におけるパラメータ推定手法について報告がなされた.位相型分布のクラスのうち,相 (Phase) の推移が非周期的な構造をもつ位相型分布が検討され,その表現の標準形に着目した,パラメータ推定の計算量が削減可能となる効率的なEMアルゴリズムの構成方法について研究成果が示された.
(2) 「ネットワークの輻輳と資源利用・割り当て制御」
*鶴 正人(九州工業大学)
概 要:インターネットにおける共有資源について,Max-Min FairやProportional Fair等,公平な分配方法が紹介された.また,ネットワークの輻輳制御の話題として,高速移動体通信のチャネル割当て,無線LANのアクセスポイント選択,実時間通信の早期パケット廃棄方式の研究成果が示され,スループットや遅延時間等の性能指標が改善することが報告された.


・ 第192回

  5月20日(土) 14:00〜16:30
出席者 23名
 東京工業大学 西8号館(W)809号室

テーマと講師(*は講演者):
(1) 「VoIPトラヒックの測定と解析」
    藤本 衡 (東京電機大学),*山森雅文 (NICT),中川郁夫 (インテック・ネットコア)
概 要: 国内でのIP電話の普及動向,一般/企業向けサービスの種類,およびサービスプロバイダの網構成について報告された.また,IP電話に関連するプロトコル,特にSIPについて技術的な解説がなされ,SIP端末間の音声パケットの送出間隔および受信間隔の実測データが,Skype構成の場合との比較を交えながら報告された.

(2) 「準出生死滅過程上で定義された待ち行列モデルの滞在時間分布」 *小沢利久 (駒澤大学)
概 要: 背後過程を支配する有限マルコフ連鎖の推移率行列が必ずしも既約ではない場合の準出生死滅過程で記述される待ち行列について,FIFOを前提とした系内滞在時間分布の行列指数形式解とその漸近式が報告された.N-Policy規律単一サーバ待ち行列の系内滞在時間分布が数値例として示され,さらにGI/M型マルコフ連鎖への拡張も報告された.


・ 第191回

 時: 4月15日(土) 14:00〜16:30
出席者: 19名
 所: 東京工業大学西8号館(W)809号室

テーマと講師:
(1) 「オーバレイネットワーク技術の動向と二層型待ち行列網モデルによるエンド・ツウ・
エンド遅延解析」 *笠原正治,田村康生,高橋豊 (京都大学)
概 要: ダンベル型物理ネットワーク上でのオーバレイネットワークの評価モデルとして,二層型待ち行列網モデルが提案された.オーバレイネットワークの論理トポロジーをフルメッシュ型,リング型,ライン型,集中型の4つに分類し,エンド・ツウ・エンドの平均データ転送時間に与える影響について数値例をもとに報告された.

(2) 「Geometric Decay in a QBD Process with Countable Background States with Applications to Shortest Queues」 *宮沢政清 (東京理科大学),Hui Li(Mount Saint Vincent University), Yiqiang Q. Zhao(Carleton University)
概 要: 背後状態空間が可算無限である準出生死滅過程について,率行列が正再帰的でない場合に定常分布が幾何的に減少するための十分条件が示された.ポアソン到着・指数サービスを持つ2つの待ち行列における最小待ち行列選択問題へ応用され,短い方の待ち行列長分布と,2つの待ち行列長の差の分布それぞれの減少率が求められた.


・ 第190回

日  時: 2月18日(土) 14:00〜16:30
出席者: 22名
場  所: 東京工業大学 西8号館(W)809号室

テーマと講師(*は講演者):
(1) 「有限待合室をもつ離散時間待ち行列の系内人数分布について」 *西村彰一 (東京理科大学)
概 要: IPトラヒックを扱う確率モデルとして,有限待合室を持つ離散時間待ち行列D-BMAP/D/1/Nを導入し,系内人数分布の導出式が示された.さらに,実際の計算を高速化するためにこの導出式をスペクトル法に置き換えたアルゴリズムが提案され,その有効性が示された.

(2) 「通信トラヒックのpower lawから見た社会ネットワークの構造について」 *会田雅樹 (首都大学東京)
概 要: 通信トラヒックを通して人間関係を推測する試みとして,i-modeおよびmixiにおける公開データを用いた分析が行われた.電子メール転送量が普及率の約1.5乗に比例,mixiの加入者数が時間推移の3乗に比例して増加する統計結果に基づき,初期ユーザが交友関係の広い人物に偏重したモデルが提案された.


ORと実践

・第4回

日  時: 11月18日(土)14:30〜17:00
出席者: 9名
場  所: 金沢市中央公民館彦三館 第1研修室

テーマと講師:
(1) 「ペイオフ解禁が家計の資産選択に与える影響」 奥井めぐみ(金沢学院大学)
概 要:本研究は,郵政総合研究所が行うアンケート調査を利用し,ペイオフ全面解禁における家計の資産選択行動と家計の属性とに関係あるのかを分析するものである.分析結果より,全面解禁時の対応予定策に,資産状況や世帯主年齢などの家計の属性は有意な影響を与えることが示されたが,限界効果の値は小さかった.
(2) 「中国自動車産業の現状と課題」 西川純平(金沢学院大学)
概 要:中国の自動車産業は著しい発展を続けており,2010年には生産台数が1千万台を超えると予想されている.しかし,生産されている中国の車の大半は外資合弁メーカが生産しているライセンス生産車であり,他方で中国独自の車も日本や欧米の車をコピーした車種が多く,開発力,品質問題,輸出競争力といった課題が山積している.


・第3回

日  時: 9月30日(土) 14:00〜17:00 出席者:17名
      10月1日(日)  9:30〜10:50 出席者:16名
場  所:片山津温泉「ホテル森本」(〒922-0142 加賀市片山津温泉2区)

テーマと講師:
(9月30日(土)) 
(1) 「多様な基準の下でのクラスタリング手法とその応用」 春名 亮(大阪大学)
概  要:本講演では,知能・医療・意思決定などへの分野へ適用したクラスタリング手法に従事してきた研究を総括する.英文想起中の脳機能分析によるfMRIデータを回帰と混合したクラスタリングによる分析,糖尿病データの疾患からの類似度係数を扱う分類と数量化分析,多目的意思決定問題におけるクラスタリング法を述べる.

(2)「Some problems of silent games of timing」 坂口 実(大阪大学)
概  要:複数のplayerがある値をそれぞれ予想し,その値を超えない,最も近い値を提示した唯一の者を勝者とする予想ゲーム(N-player competitive silent games)について,自身の期待報酬が最大となるように,各Playerが行動するものと仮定した場合の最適戦略を具体的な数値例を交えて説明する.

(10月1日(日)) 
(1) 「スペース・シンタックスを用いた建築・都市形態分析」 木川 剛志(福井工業大学)
概 要:建築学の視点から遂行する都市解析では,効率性を指標とする“ゲーム”的な街路構成と,文化や歴史背景に拠る“儀礼”的な空間構成の双方の分析が重要である.今回の講演では,このような視点に基づき,スペース・シンタックスと呼ばれる建築・都市形態解析手法の概要の説明,これを用いた実務および研究事例を紹介する.


・第2回

 時: 7月22日(土) 14:30〜17:00
出席者: 14名
 所: 石川県文教会館203会議室

テーマと講師:
(1)「多地点間パケット遅延計測データにおける伝送遅延時間の解析」
 宮田宜典, 小林 香, 片山 勁(富山県立大学)
概 要:パケットロス発生の対策につなげる為,pingを用いてネットワークを測定した固定2地点間計測と多地点間計測を行い,2種類のデータをパケットロスと往復伝送遅延時
間に注目して解析した.本講演では,その解析結果より得られたパケットロスの発生傾向,パケットロスと往復伝送遅延時間の関係について述べた.

(2) 「Empirical Analysis of Regional Inequality in China」
 胡 水文(金沢大学社会環境科学研究科), 前田 隆(金沢大学経済学部)
概 要:本研究では,中国における所得格差をタイル係数の二段階分解の手法を用いて,地域間格差,省間格差および省内格差の3つに分けて分析を行った.その結果,地域の所得格差は80年代前半に縮小し,90年代から拡大していく傾向が示された.また,省内格差が地域間格差や省間格差よりも高いことが示唆された.


・第1回

日  時: 5月20日(土) 14:30〜17:00
出席者: 12名
場  所: 富山県民会館503号室

テーマと講師:
(1) 「ビジネスグリッド実現に向けたW&Gの取り組みについて」
   堀 雅和 (インテック・ウェブ・アンド・ゲノム・インフォマティクス梶j
概 要: 本講演は,我々が3年間関わったGridASP実証実験プロジェクトの内容を紹介する.プロジェクトの狙い,システムの概要に加え,商用化に向けての現状の取り組みについても紹介する.最後に課題として,従量課金と計算機資源の動的割当てに関する数理モデルの構築に向けた問題提起を行う.

(2) 「南加賀地域の観光サービスに関する考察−アンケート結果の分析から−」
   金子宏之 (小松短期大学)
概 要: 石川県南加賀地域に関する観光アンケート結果の中で,希望する観光サービスについてフリードマンの検定による統計分析を行った.その結果,年代や地域により希望するサービスに違いのあることがわかり,このことから潜在的な観光客の属性を知ることで効率的なサービス提供が可能になると提案した.

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21世紀モノ造りマネジメント

・第26回

 時: 12月15日(金) 18:00〜20:00
出席者: 18名
場 所: 青山学院大学 青山キャンパス 総研ビル 9階 第16会議室

テーマと講師:
「プロセス生産におけるAPSの適用」  齋藤彰一(轄\造計画研究所)

概 要:APSパッケージはこれまで主に加工・組立型の生産工程に適用されてきたが,今回はプロセス型生産プロセスへの導入事例についての紹介があった.


・第25回

 時: 11月24日(金) 18:30〜21:00
出席者: 12名
 所: 青山学院大学 青山キャンパス 総研ビル 9階16会議室

テーマと講師:
「HPMプロジェクト:JIT生産に関する実証分析を中心として」  松井美樹(横浜国立大学)

概 要:世界の優れた製造企業の経営内容を調査するHPM(High Performance Manufacturing)国際プロジェクトを通じて得られた知見について,JIT生産分野を中心に紹介があった.


・第24回

 時: 10月20日(金) 18:00〜20:30
出席者: 18名
 所: 青山学院大学青山キャンパス

テーマと講師:
「減産とうまく付き合う方法を模索して」 真弓 篤(潟fンソー)

概 要:一般に部品メーカは保守部品生産までの製品ライフサイクルをもち,保守製品の生産には労力をかけられないことが多い.今回はあらかじめ減産後の保守フェーズへの移行を念頭においたライン整備および改善の事例紹介があった.


・第23回

 時: 9月29日(金) 18:00〜20:30
出席者: 19名
 所: 青山学院大学青山キャンパス

テーマと講師:
「社会調和共進型SCM」 曹 徳弼(慶應義塾大学)

概 要:SCM統合意思決定の利点,問題点を社会主義/資本主義経済の問題と関連付け,
マクロな視点からのいくつかの研究事例についての紹介があった.国家レベルでの需給対策の研究の現状等について等の議論があった.


・第22回

 時: 7月21日(金) 18:00〜20:30
出席者: 31名
 所: 青山学院大学 青山キャンパス 総研ビル 9階 第16会議室

テーマと講師:
「生産スケジューリング問題の統一表現とその解法に向けて」  村松健児(東海大学)

概 要:生産スケジューリングをできるだけ統一的に扱うためのモデルの提案がなされた.ラグランジュ分解調整法などをベースに最適化問題として解く場合に,ロットサイズ決めと順序付けを同時に扱うと解法の特性とマッチし,良い解が得られる.


・第21回

 時: 6月9日(金) 13:30〜17:00
出席者: 15 名
 所: 太子食品工業 日光工場

テーマと講師:
「食品製造販売業の現代的経営管理(工場見学)」  工藤茂雄(太子食品工業)

概 要:需要変動にフレキシブルに対応しつつ,操業安定化,品切れ防止を図るために,品質を損なわずに賞味期限が長く設定できるような商品の改良や,在庫ポイントの適正化などのマネジメントポリシーについての紹介と,工場見学があった.


・第20回

 時: 5月19日(金) 18:00〜20:30
出席者: 9名
 所: 青山学院大学 青山キャンパス 総研ビル9階第16会議室

テーマと講師:
「実用化を迎えたカップリングポイント在庫計画理論−在庫補充ベースのSCM構築事例紹介」
 光國光七郎(鞄立製作所)

概 要:JITに近い「カップリング在庫計画理論」(CP)と,MRP-IIの違いについての解説と,2社択一ではなく,組合せて使うという考え方について事例を交えて紹介があった.
MRP-IIは,正確な需要予測を前提にしているという点がCPと大きく異なる.



・第19回

 時: 4月21日(金) 18:00〜20:00
出席者: 11 名
 所: 青山学院大学 青山キャンパス 総研ビル9階第16会議室

テーマと講師:
 「複雑で多元的な経営のためのモデリング−プラトフォーム:構造マトリックスに基づいて」
 外山樗V(アヴィクス梶j

概 要:主に原価計算の配賦に使う手法として,構造マトリクスと呼ばれる計算手法の紹介があった.製品側と部材,活動費用側でのマッチングを行列式で表現し,縦積横和と呼ぶ単純なルールで表計算に近い形で実装したもので,実績も多い.


・ 第18回

 時: 3月17日(金) 18:00〜20:00
出席者: 17 名
 所: 青山学院大学青山キャンパス総研ビル9階第16会議室

テーマと講師:
 「輸送費用と生産制約を考慮した車両の生産計画問題」  小谷重徳 (首都大学東京)

概 要:トヨタ自動車における輸送費用と生産制約を考慮した生産計画問題への数理的なアプローチが説明された.ヒッチコック型輸送問題に,ボデータイプやエンジンなどの車の基本仕様の乖離をある程度に抑えるといった生産制約が付加されているところに特徴がある.



・ 第17回

 時: 1月20日(金) 18:00〜20:00
出席者: 33名
 所: 上智大学四谷キャンパス7号館12階第4会議室

テーマと講師:
「ケースで学ぶ,成功するSCM改革」  石井朋美((株)日立製作所)

概 要:SCMの改革事例について,自動車補修部品の事例を中心に紹介があった.システム導入ありきではなく,経営戦略に基づいて業務のあり方を中心に考えることが重要であることなど,アプローチや実際の進め方などが紹介された.

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意思決定とOR

・ 第15回

 時: 3月28日(火) 13:00〜17:25, 29日(水)9:00〜11:15
出席者: 23名
 所: 呉羽ハイツ

テーマと講師:
(1) 「近接矩形領域の連結による階層化クラスタリングについて」 柳田了信,高木 昇 (富山県立大学工学部)
概 要: 本発表では近接する矩形領域を連結することで実現される階層化クラスタリングについて考察する.本手法ではいくつかのデータを被覆する矩形領域を階層的に探索し,矩形領域の連結成分をクラスターと仮定し,予め定められた評価関数を最適にするクラスター群を発見するような手法である.人工データで有効性を示す.

(2) 「感性重視のものづくりにおける対話型探索的支援 ─オリジナル音楽作曲,製品デザインを例として─」
   畦原宗之(長岡技術科学大学)
概 要: 近年人間の感性を重視したものづくりが重視されている.ソフトコンピューティング技術である「対話型進化計算法」を主に用いて,システムと人間が評価を通じた対話をしながら探索することで感性を反映したものづくりを支援するシステムの提案を目指し研究を進めている.自身の2つの研究テーマを例にとり現状を報告する.

(3) 「ファジィとあいまいの35年」 中島信之 (富山大学経済学部)
概 要: 思い返すと,35年前,畏友竹田先生に教わったのが,ファジィのつきあいの始まりである.富山に来て,日本知能情報ファジィ学会北信越支部の発足に立ち会えたのはありがたいことであった.何のお役にも立たなかったが,t-ノルムについて調べ,あいまいさの歴史・哲学的側面を調べてきたことで自らを慰めるとしようか.

(4) 「ランデブー探索について」 菊田健作 (兵庫県立大学経営学部)
概 要: 有限グラフ上のノード全体を探索領域とし探索者の移動がグラフの辺上に制限され,さらに探索者がノードを調べるとき費用(Examination Cost)が発生するようなランデブー探索モデルを紹介し,従来のモデルとの差異,研究の現状および検討課題について述べる.

(5) 「International Effects of Intellectual Property Rights Protection on Growth and Welfare」
    池下研一郎 (金沢大学経済学部)
概 要: 本論文では,先進国と途上国の2国からなるバラエティ拡大型の内生的成長モデルを用いて,各国政府の設定する知的財産保護政策が各国の経済成長や厚生に対して与える影響を分析した.その中で各国政府による知的財産保護の強化が成長を促進する一方,途上国政府には弱い保護水準を設定する誘因が存在することが示された.

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経営・教育とOR

・第7回

 時: 12月9日(土) 13:10〜15:20
出席者: 87名
 所: 大阪工業大学 大宮キャンパス 1号館2階 121教室

テーマ と講師:
(1)「イノベーションとマネジメント −人材育成の目標と使命−」 二宮 清 (ダイキン工業)
概 要:最初に、世の中の動向とイノベーションの必要性が述べられた。そして、どのようすればイノベーションを引き起こすことができるのかを経験に基づき解説され、イノベーション・マネジメントを推進するための心構えが詳しく論じられた。さらに、ダイキン工業株式会社における人材育成についての実践についても解説された.

(2)「生涯に亘る経営教育の道」  奥林康司(摂南大学)
概 要:高校・大学・社会人大学におけるそれぞれの経営教育の課題について詳説された.このなかで、大学との連続性や教科書の問題が取り上げられた.また、経営学の入門書の必要性やインターンシップとの連携等についても述べられた.さらに、日本国民における経営リテラシーの確立とその重要性について論じられた.


・第6回

 時: 8月29日(火) 14:00〜16:30
出席者: 13名
 所: 神戸学院大学 有瀬キャンパス 14号館2階 142B講義室

テーマ と講師:
(1)「21世紀型教育 −パソコンがキャンパス−」  小野坂 敏見 (神戸学院大学)
概 要:大学の現状に対する鋭い問題意識の紹介と,パソコンとインターネット環境を活用した21世紀型教育について,実際の授業で築き上げてきたノウハウを元にしての解説および今後の教育制度に対する提言がなされた.キャンパスと時間割に縛られない教育改革案は,教養教育に特に有効であることが示された.

(2)「技術経営の1つの実践事例紹介」  野口博司 (流通科学大学)
概 要:工業フィルムの開発を例に取り,従業員全員参加を前提としたMOTの実践事例の報告がなされた.担当者,事業部長,経営トップのそれぞれの段階でのMOT展開のポイント,それらを可能にする提案・評価・スケジュール・QCD表や進捗状況管理表,主成分分析マップの使い方など,具体的な実務に至るまで解説がなされた.


・ 第5回

  時: 5月6日(土) 15:40〜17:00
出席者: 25名
  所: ジェイアール西日本コンサルタンツ 8階 会議室

テーマと講師: 「イノベーションに関するいくつかの話題をめぐって」  三藤利雄 (摂南大学)
概 要: イノベーションのプロセスとして,ファクシミリの事例が解説,いくつかの仮説検証結果が示された.さらにイノベーションの普及には,物語だけでなく科学的な立場からの教育と,演繹法だけでなく仮説検証の訓練を実施することが望ましいとの考えが説明された.


・ 第4回

日  時: 2月24日(金) 17:00〜18:45
出席者: 8名
場  所: 大阪駅前第2ビル 6階 梅田サテライト

テーマと講師: 「社会人大学院の現状と課題−大阪市立大学大学院創造都市研究科を事例として−」
 松田貴典 (大阪市立大学大学院)
概 要: 都市における競争激化となりつつある「社会人大学院の現状と課題」をテーマに,社会人大学の開設上の問題や学生の意欲や満足度に関する調査結果などについて解説があった.そして,特色のある教育方法についても説明された.さらに研究科の運営方法や学生の募集方法などについても詳説された.


ゲーム理論と経済理工学


・第6回

  時: 11月11日(土)14:30〜17:45
出席者: 20名
  所: 東京工業大学大岡山キャンパス

テーマと講師:
(1)「General equivalence to the uniform rule through strategic manipulation」 坂井豊貴(横浜国立大学)
概 要:単峰選好をもつ分割問題においては,uniform ruleが優れた性質を持つことが知られているが,報告では,他の分配方法を用いたときを考えても,弱い条件を満たす多くの場合,戦略的選好捜査の結果uniform ruleが得られることが示された.

(2)「On non-existence of a wdom-vNM set in the Shapley-Scarf housing economy」 和光 純(学習院大学)
概 要:貨幣の介在しない場合の非分割財市場において,主体が4人以下であればいかなる場合にも弱支配によって定義されたvon Neumann-Morgenstern集合が存在すること,5人では存在しない例があること等が,コンピュータ計算により明らかにされた.また,存在の十分条件も提示された.



・第5回


日  時: 10月7日(土) 14:30〜17:45
出席者: 18名
場  所: 東京工業大学大岡山キャンパス西9号館403号室

テーマと講師:
(1)「ITによる環境負荷低減の可能性評価の研究紹介と,同内容における利得配分問題の考察」
松本光崇 (産業技術総合研究所)
概  要:規範内部化を取り入れた階層ゲームを応用することで,国際政治理論における秩序問題について得られた示唆が発表された.また,ITを利用した国際的リサイクル制度について,その技術的実現可能性,経済合理性,環境負荷低減効果についての紹介がなされた.

(2)「Planned Obsolescence by Duopolists: Consumers' Tolerance and its Welfare Implication」
渡邊直樹 (筑波大学)
概  要:複占市場において,企業が同一間隔で交互に新商品を販売するサイクルが均衡として現れることが,単純な動的モデルにより示された.さらに,新商品販売時期の遅れに対して消費者が企業を罰することができる場合,より消費者が寛容な市場において,消費者にとって望ましい販売サイクルが早く確立されることが明らかにされた.



・第4回

  時: 9月15日(金) 14:30〜17:45
出席者: 17名
  所: 東京工業大学大岡山キャンパス西9号館707号室

テーマと講師:
(1)「The evolutionary origin of cooperation and cheating」
Ake BRANNSTROM
(Evolution and Ecology Program,International Institute for Applied Systems Analysis)

概 要:報告では,加法的利得を持つ連続的なSnow drift gameにおいて,変動性が進化の分岐を減じる傾向があるのに対して,乗法的利得を持つSnow drift gameにおいては,協力コストが凹または線形に近い関数の場合,変動性が進化の分岐を助長することが示された.

(2)「The joint evolution of altruism and mobility」
Ulf Dieckmann
(Evolution and Ecology Program, International Institute for Applied Systems Analysis)

概 要:利他主義と社会的流動性とを同時に取り入れた進化モデルについての報告がなされた.流動性のコストが利他性の初期状態,進化速度に影響すること,利他性のコストが協力状態への経路にどのように影響するかが明らかにされた.


・第3回

  時: 8月10日(木) 14:30〜17:45
出席者: 19名
  所: 東京工業大学大岡山キャンパス西9号館707号室

テーマと講師:
(1)「Stability in Cooperative Investments: The Theory of Social Situations」
福田恵美子(防衛大学校)

概 要:複数主体が共同で投資を行い,そこから得られる利益を分配する状況を扱った研究報告があった.各プレイヤーの私的効用を考慮した定式化をおこない,Theory of Social Situationsを適用して分析した場合,どのような投資,利益配分を達成する行動基準が安定となるかが紹介された.

(2)「Self-consistency of decision rules for group decision making」
猪原健弘 (東京工業大学)

概 要:報告では,どのような集団決定ルールを使うのが妥当であるかを検証した.具体的には,self-consistency および universal self-consistency に焦点が当てられ,universally self-consistentな決定ルールの存在について詳しく報告がなされた.


・第2回

 時: 6月17日(土)14:30〜17:45
出席者: 18名
 所: 東京工業大学大岡山キャンパス西9号館707号室

テーマと講師:
(1)「On the Non-Robustness of Nash Implementation」 国本 隆 (McGill大学経済学部)
概 要:Maskin (1999) によるメカニズムに着目した遂行理論についての報告があった.情報が不完備になるとMaskinのメカニズムによってナッシュ均衡を『頑健に』遂行できなくなることが示され,遂行不可能になるときの最小の情報不完備性が紹介された.

(2) 「Kidney Exchange with Good Samaritan Donors: A Characterization」
Utku Unver (University of Pittsburgh, Department of Economics)
概 要:Good Samaritan Donor がいる場合の腎臓移植における臓器割当てメカニズムについて報告があった.YRMD-IGYTメカニズムが,パレート効率性,個人合理性,戦略的操作不可能性,弱中立性,整合性を満たす唯一のメカニズムであることが証明された.



・ 第1回

日  時: 3月31日(金) 17:00〜18:30
出席者: 15名
場  所: 東京工業大学大岡山キャンパス西9号館707号室

テーマと講師:
「Convex Geometry and Bargaining」
Professor J. Rosenmuller (Institute of Mathematical Economics (IMW) University of Bielefeld)
概 要: We discuss the construction of a superadditive bargaining solution in the spirit of Maschler-Perles. The family of polyhedra admitting such a solution is provided by the "cephoids", i.e.,finite sums of "prisms". The geometrical shape of these polyhedra, the partially ordered set of their maximal faces, and the combinatorial structure describing this poset provide the foundation for the construction of a bargaining solution.

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コンピュテーション


・第4回

日  時: 11月30日(木)15:00〜17:30
出席者: 12名
場 所:京都大学工学部10号館 情報1講義室

テーマと講師:
(1)「グラフの列挙とサンドイッチ問題」 清見 礼(北陸先端科学技術大学院大学)
概 要:まず,列挙問題に関する歴史・応用・代表的列挙手法について説明があった.続いてコーダルグラフのグラフサンドイッチ問題を取り上げ,コーダルグラフの既知の性質を利用した結果を導いた.その結果から,与えられた条件を満たすコーダルグラフの,逆探索法による列挙が導かれる.

(2)「スケジューリング研究よもや話し」 木瀬 洋(京都工芸繊維大学名誉教授)
概 要:スケジューリングの理論と応用について,講演者の諸結果を中心として解説された.まず,1機械スケジューリング問題等の計算複雑性に関する話題を扱い,続いて大規模フローショップ問題に対する分枝限定法の説明があった.最後に,スケジューリングシステム開発の話題に触れた.


・第3回

 時: 9月28日(木)15:00〜17:30
出席者: 21名
 所: 京都大学工学部8号館共同第6講義室

テーマと講師:
(1) 「近年のtimetablingの動向について」 宮代隆平 (東京農工大学)
概 要:本講演では,coe値(carry-over effect値)を最小にするスポーツスケジューリング問題について,まず過去の研究を概観し,その後,既存の結果を改善したヒューリスティック解法,および漸近的に最適な解法について説明された.引き続き,schedulingとtimetablingの研究動向について解説された.

(2) 「Linear time algorithm for crossing number」 河原林健一(国立情報学研究所)
概 要:無向グラフを平面に描く際に必要な,枝の交わり数の最小値をcrossing numberという.定数kに対して,crossing numberが高々kであるか判定する問題がO(n^2)(nは頂点数)で解けることはGroheによって示されていたが,本講演では線形時間の解法が与えられた.


・第2回

 時: 7月27日(木)15:00〜17:30
出席者: 19名
 所: 京都大学工学部総合校舎 111号室

テーマと講師:
(1) 「彩色問題を拡張した問題の近似解法」 宮本裕一郎(上智大学)
概 要:本講演では,彩色問題を特殊な場合として含む,多重彩色問題,チャネル割当問題を扱った.まず,これら問題の理論的背景として重要な,パーフェクトグラフの理論について説明された.続いて,あるクラスのグラフに対する近似解法やNP困難性など,講演者の結果について解説された.

(2) 「オンラインアルゴリズムの解析手法: Competitive Analysis」 古賀久志(電気通信大学)
概 要:あらかじめ入力全体がわかっているのではなく, 時間経過に伴って入力が徐々に与えられるオンライン問題について,まず,概念および解析テクニックを基本例題を用いて紹介された.続いて,ネットワーク通信でのスケジューリング問題への適用例を,講演者の結果も交えながら解説された.


・第1回

 時: 5月31日(水) 15:00〜17:30
出席者: 23名
 所: 京都大学工学部8号館 共同第6講義室

テーマと講師:
(1) 「非線形計画法に基づく反復局所探索法を用いた非凸多角形の詰め込み」
今道貴司(京都大学大学院情報学研究科)
概 要:与えられた多角形を長方形の容器に重複なく配置する多角形配置問題の中で,容器の長さを最小化する問題を取り上げ,固定された容器の中で多角形を再配置する反復局所探索法と, その手法に容器の長さを変化させるアルゴリズムを組合せた手法が提案された. 計算実験により,複数の問題例で従来の結果よりも良い解を得たとの報告がなされた.

(2)「4点条件の話」 平井広志(京都大学数理解析研究所)
概 要:与えられた距離行列が木の頂点間の距離(tree metric)として表すことができるか,という問題に対して,Bunemanによる問題の動機付けおよび4点条件,split分解の解説,そしてDressによるTight spanの理論の解説がなされた.また,講演者の最近の研究結果と今後の展開になどについて議論した.


食料・環境問題における数理的手法

・第5回

日  時: 12月4日(月)14:00〜16:00
出席者: 11名
場  所: 琉球大学 農学部 117教室 
テーマと講師:
(1)「ITを用いた沖縄の情報化農業」 鹿内健志(琉球大学)

(2)「携帯電話を用いた農作業データベスの構築と農作業スケジューリング」 官 森林 (琉球大学)
概 要:まず鹿内氏より沖縄の農業の現状と,そこで取り組まれている農業の情報化の研
究の概要についての講演があった.また官氏よりサトウキビ畑において作業の進捗をGISと携帯電話を用いて管理し,さらに得られたデータを活用しペトリネットを用いたモデル化により農作業のスケジューリングを行うという研究の発表があった.


・第4回

日  時: 11月13日(月)15:00〜16:30
出席者: 9名
場  所: 東北大学 経済学部 第11演習室

テーマと講師:
「農業経営計画における数理的な取り組み」 伊藤 健(東北大学)
概 要:農業経営において,農作物の売り上げを最大化するためにどの作物をどれだけ作
付けするかという作付け計画問題に対する線形計画問題のモデルの紹介があり,さらに天候や市場動向などの不確実・不確定要素を考慮したモデルについての紹介があった.本講演は諸事情で急遽,講演者を変更して行われた.


・第3回

日  時: 9月28日(木)14:00〜16:00
出席者: 9名
場  所: 堂本食品株式会社広島本社工場 会議室

テーマと講師:
「ジャム業界における環境配慮型経営のための生産管理」
 堂本絵里(大阪大学)
概 要:まず資源の消費・排出物量を計量し,環境への影響を評価するためのWebを用い
た汎用のデータベースシステムの構築に関して紹介があり,さらにジャム生産において環境に配慮した生産管理のための数理モデルとそのスケジューリングのための解法について発表があった.


・第2回

日  時: 8月1日(火)13:00〜14:40
出席者: 32名
場  所: 広江クラブ(JFEスチール(株)西日本製鉄所 研修施設)

テーマと講師:
(1)「ジョブファミリーのスケジューリング」陳 晶(大阪大学)
(2)「合意形成の数理的研究」田辺佳世子(大阪大学)
(3)「不確実性と不確定性を考慮した最適プロダクトミックス問題」 蓮池 隆(大阪大学)
概 要:研究集会では3件の講演があり,陳晶氏による「ジョブファミリーのスケジュー
リング」では,一機械バッチスケジューリングにおける段取り換えの時間ロスを削減するために,ジョブファミリー概念を導入したモデルが紹介され,ジャム工場の生産ラインへの適用事例について報告があった.


・第1回

 時: 6月24日(土) 13:00〜15:00
出席者: 10名
 所: エコボ水俣(熊本県水俣市)

テーマと講師:
「環境モデル都市を目指す水俣とエコタウン事業」 田中利和(鞄c中商店)
概 要:エコボ水俣でのビンのリサイクル事業について,鹿児島,熊本での地元密着事業から,東京,北海道からのビンのリサイクルを扱うようになった経緯,リサイクルの流れを構築するまでの問題,および採算性向上を目指した効率化の取り組みについて紹介があった.


・第5回

日  時: 2月3日(土)13:00〜15:00
出席者: 7名
場  所: 岩手大学 図書館 1階 会議室

テーマと講師:
(1) 「食料問題におけるORの役割について」 石井 博昭 (大阪大学 大学院情報科学研究科)
概 要: 食糧問題におけるORの役割についてこれまでの取組みが紹介された.特に日本の農業経営における課題と,それらを改善する数理的手法の研究について紹介があった.また食料加工業の生産現場における数理的手法の適用例についての紹介があった.

(2) 「岩手の人口と稲作収穫量の動き」 石川 明彦 (岩手大学 人文社会科学部)
概 要: 岩手県の年齢別人口分布の変遷について大正期より5年毎のデータが示され,そこから読み取れる歴史的な出来事,また岩手県特有の事情による分布の特徴についての解説があった.また人口の分布と米の総収穫量,消費量のそれぞれにおけるデータの関連についての考察があった.


・ 第4回

日  時: 1月30日(月)15:00〜16:30
出席者: 19名
場  所: 大阪大学吹田キャンパス 工学部応用物理学棟多目的室

テーマと講師:
「農作業計画の支援システムについて」 高橋 英博 (独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構)
概 要: 中山間地域における大規模水田作経営体において,作業対象となる圃場が分散していることによる作業効率の低下という問題に対し,圃場毎の作業予定日を圃場間の移動距離ができるだけ小さくなるように遺伝的アルゴリズムを用いて最適化する作業計画支援システムの開発について紹介があった.

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知的決定支援の理論と方法

・ 第4回

日  時: 11月1日(火)10:00〜17:15
出席者: 58名
場  所: 関西大学 高槻キャンパス
共  催: 関西大学,日本知能情報ファジィ学会関西支部,文部科学省学術フロンティア推進事業,文部科学省オープンリサーチセンター整備事業,日本知能情報ファジィ学会土木建築ソフトコンピューティング応用研究部会

テーマと講師:
(1) 「Dominance-based Rough Set Approach to Multiple Criteria Decision Support」
Roman Slowinski, Salvatore Greco, Benedetto Matarazzo
概 要: We present an original knowledge discovery methodology for decision support, based upon the concept of Dominance-based Rough Set. The methodology deals with multiple criteria classification, choice and ranking problems, as well as with hierarchical decision making. The preference model has the form of “if..., then...” decision rules.

(2) 「Dominance-based Rough Set Approach for an Ordinal Theory of Case-based Reasoning」
Salvatore Greco, Benedetto Matarazzo, Roman Slowinski
概 要: Case-based reasoning is a paradigm in machine learning whose idea is that a new problem can be solved by noticing its similarity to a set of problems previously solved. We propose a new approach to case-based reasoning based on Dominance-based Rough Set Approach handling monotonicity relationship between ordinal properties of data.


・第3回 (不確実性環境下での意思決定の理論と応用研究部会との共催)

 時: 9月19日(火)14:30〜17:30
出席者: 18名
 所: 大阪大学 豊中キャンパス 待兼山会館2階会議室

テーマと講師:
(1)「整数制約問題の差分法化--離散問題と数値解析の融合にむけて--」 降旗大介(大阪大学)

概 要:整数制約問題に対し,定義域グラフを離散化された空間としてペナルティ法と組み合わせ,求解アルゴリズムを微分方程式の枠組みで解釈することを考えた.離散問題を数値解析の文脈で解釈できるため,系の性質保存性などをもつ,変わった性質のアルゴリズムが提案できる. 当日は,グラフの彩色問題についての求解例を示した.

(2)「The Value of Ruckle's Two Cable Ambush Game」 Vic Baston (前サウザンプトン大学)

概 要:Ruckle's much studied two-person zero-sum ambush game involves an infiltrator attempting to traverse a channel undetected when the channel is protected by two lengths of electronic cable.It is shown that its value can be obtained by exploiting the structure of a Defender optimal strategy without explicitly constructing an optimal strategy for either player.


・第2回

 時: 7月11日(火) 14:00〜17:00
出席者: 19名
 所: 大阪大学 豊中キャンパス 待兼山会館2階会議室

テーマと講師:
(1) 「ソフトコンピューティング手法に基づく最適化に対する探索方針の決定に関する考察」
宇野剛史(広島大学)
概 要:近年,生物群最適化やタブー探索法など新しいソフトコンピューティング手法に基づく最適化が注目されている.これらの手法を様々な問題に適用する際,問題の特性や適用手法との相性等を考慮して探索方針を決定することが重要となる.本講演では,探索方針の決定に関して幾つかの事例を挙げて説明すると共に考察を述べた.

(2) 「マルチエージェントシステムに基づく人工市場の構築とその応用」 片桐英樹(広島大学)
概 要:行動ファイナンス理論とマルチエージェントモデルの基礎を概説した後,現実の証券価格データがもつ統計量に合うような人工市場を進化的に構築する従来手法を紹介し,投資家の心理的バイアスを考慮した価格決定ルールに含まれる様々なパラメータを進化的に決定するという新たな試みと今後の展開について述べた.


・第1回

 時: 6月28日(水) 14:00〜17:00
出席者: 20名
 所: 大阪大学 豊中キャンパス 待兼山会館2階会議室

テーマと講師:
(1)「ラフ集合を活用したテキストからの知識発見プロセス」 奥原浩之(大阪大学)
概 要:知的決定支援の方法として,企業の報告書活用への取り組みを具体的な事例として取り上げ,テキストデータを分析するいくつかのツールについて説明し,ラフ集合分析により得られた結果について考察した.さらに,改善点として知的決定支援のためのラフ集合理論の工夫を述べた.

(2)「ペトリネットの分解と最適化による汎用スケジューラの開発」 西 竜志(大阪大学)
概 要:初期マーキングから目標マーキングまでの可到達な発火列を求める問題は発火系列問題と呼ばれる.本講演では, 様々なスケジューリング問題が最適発火系列問題で表現できることを示すとともに, ペトリネットの分解法による最適化手法を示した.

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不確実性環境下での意思決定の理論と応用


・第4回

 時: 11月25日(土) 13:30〜16:30
出席者: 10名
 所: 流通科学大学 講義棟3 1階 3101会議室

テーマと講師:
(1)「ノンパラメトリック予測推論に基づいた周期的ソフトウェア若化スケジュールの推定」
林坂弘一郎(広島大学)
概 要:周期的ソフトウェア若化スケジュールの推定問題について,ノンパラメトリック予測推論に基づいた推定法を提案した.具体的には n 個の障害発生時間データが得られたときに,n+1 番目の障害に対する信頼度関数上下限を定義し,アベイラビリティ上下限を定式化した.それらを最大化する最適な若化スケジュールを推定した.

(2)「秘書問題の発展と最近の話題」 玉置光司(愛知大学)
概 要:秘書問題の発展の歴史を概観し,最近の話題,(1)Ferguson secretary problem,(2)Robbins problem,(3)Planar Poisson process analysisを紹介した.(1)はgoogolというゲームと関連した問題,(2)は完全情報型順位最小化問題である.(3)は完全情報型問題の漸近挙動を分析する手法として最近注目を集めているものである.


・第3回(知的決定支援の理論と方法研究部会との共催)

 時: 9月19日(火)14:30〜17:30
出席者: 18名
 所: 大阪大学 豊中キャンパス 待兼山会館2階会議室

テーマと講師:
(1)「整数制約問題の差分法化--離散問題と数値解析の融合にむけて--」 降旗大介(大阪大学)

概 要:整数制約問題に対し,定義域グラフを離散化された空間としてペナルティ法と組み合わせ,求解アルゴリズムを微分方程式の枠組みで解釈することを考えた.離散問題を数値解析の文脈で解釈できるため,系の性質保存性などをもつ,変わった性質のアルゴリズムが提案できる. 当日は,グラフの彩色問題についての求解例を示した.

(2)「The Value of Ruckle's Two Cable Ambush Game」 Vic Baston (前サウザンプトン大学)

概 要:Ruckle's much studied two-person zero-sum ambush game involves an infiltrator attempting to traverse a channel undetected when the channel is protected by two lengths of electronic cable.It is shown that its value can be obtained by exploiting the structure of a Defender optimal strategy without explicitly constructing an optimal strategy for either player.


・第2回

 時: 7月15日(土)14:00〜17:00
出席者: 11名
 所: 流通科学大学 講義棟3 1階 3101会議室

テーマと講師:
(1)「複数の企業における在庫管理問題」  北條仁志(大阪府立大学)
概 要:商品の販売においては,1つの企業が市場を独占できることは稀であり,通常は複数の供給者が市場を複占している.このような競合的状況下では他の企業の意思決定を考慮した上で自社の決定を行わなければならない.本講演では,一般的な需要関数における在庫管理問題をゲーム論的な解析を用いて考察された.

(2)「企業の規模分布,規模の経済性および経済成長」  足立英之(流通科学大学)
概 要:企業の規模分布がパレート分布に従うという経験法則について,企業の学習過程を通じての技術革新と投資行動に基づいて,理論的に説明できることを示された.また,この規模分布が絶えず形成されるようなミクロ的構造をもつマクロ経済モデルを構築し,長期の成長と所得分配の決定に関していくつかの新しい結果を導出された.


・第1回

 時: 5月20日(土)14:00〜17:00
出席者: 9名
 所: 神戸交通センタービル 4階第7講義室(県立神戸学習プラザ内)

テーマと講師:
(1)「How to Restore and Maintain Connectivity in Self-Stabilizing Ad hoc Networks
(自己安定的アドホックネットワークで連結性を回復し保持する方法について)」 木庭 淳(兵庫県立大学)
概 要:アドホックネットワーク研究における連結性の仮定について,連結性の維持方法や非連結状態からの回復方法については知られていない.木構造の保持により連結性が保たれることを利用し,任意の状態からランダムウォークにより有限時間で連結され自己安定的に連結支配集合を形成することが示された.

(2)「売り出しのタイミングゲーム」 寺岡義伸(大阪府立大学)
概 要:互いに対立しているn人のプレーヤが,ある生産物の販売権を複占している.この生産物の価値は,収穫後の経過時間に伴って連続的に増加するが,ある時点を過ぎると減少し始める.また,n人の誰かが売りに出すと不連続的に下落する.問題を非協力ゲームとして捉え,各プレーヤの売り出し時刻に関する解析結果が示された.

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不確実性理論の経営科学への応用


・第4回(日本工業大学シンポジウム)

 時: 12月25日(月) 14:30〜26日(火)12:00
出席者: 11名
 所: 日本工業大学 学友会館

テーマと講師:
(1)「Temporal difference-based adaptive policies in neuron-dynamic programming」
伊喜哲一郎(宮崎大学),堀口正之(東京電機大学),安田正實(千葉大学),蔵野正美(千葉大学)
概 要:適応型の有限マルコフ過程に対して,Neuro-DPのTemporal Difference Method と reward-penalty型の学習理論を応用して, 最適な適応政策を構成する方法を示した.また,有名な”オモチャヤの問題”の適応型の場合に対する数値実験を行い,理論の有効性を検証した結果が示された.

(2)「Howardの自動車取替え問題に関する数値実験」
堀口正之(東京電機大学),安田正實(千葉大学),蔵野正美(千葉大学)
概 要:Howardの教科書(Dynamic Programming and Markov Processes, 1960)に出ている自動車の取替え問題に対して,Temporal Difference型の確率近似法を適用して最適解を求める数値実験結果を報告した.シミュレーションでのループの発生,部分解から最適解を見つける可能性などについて論及した.

(3)「角度,双方向を考えた最短経路問題 」 堀池真琴(帝京大)岩村覚三(城西大)
概 要:最短経路を求める経路探索問題では,費用は枝にのみ依存する.ここでは,費用 が節点にも依存するモデルを考え,その費用を角度による費用と名付けた.このモデルを 動的計画法で解くアルゴリズムを発表し,1つの節点を2回通る最短経路の存在例を示した.

(4)「母回帰寄与率について」
田中浩光(愛知学院大学)
概 要:本報告では,標本でなく回帰モデルに着目し,その母集団分布上の回帰性を考えることで,新しく母寄与率として定義する.有界な観測定義域の導入とSD基準の採用が定義づけにおいての特徴である.対象モデルとして,直線回帰,とくに固定回帰の場合をとりあげる.

(5)「Existence proof of finitely many independent fuzzy variables」
岩村覚三(城西大)影山正幸(千葉大)堀池真琴(帝京大) 北久保茂(日本工大)
概 要:ファジイ理論にファジイ変数概念を導入することが実数論の理論内で可能なことに基づいて,独立性を満たすファジイベクトルが任意有限個数存在することを証明した.
ある種のファジイ投資問題のファジイベクトルが独立なときはファジイシュミュレーションの計算が速くなる可能性について説明した.

(6)「For the Optimization of Inter-Modal International Logistics, 」
雨宮 孝(摂南大)大北勝久(摂南大)
概 要:現在のアジア大陸とアメリカ大陸との間の複合物流現状を紹介し,その間に日本の果たしえる役割,果たしている役割を解説,問題点を指摘した.また最適輸送形態について種々未解決な問題のあることを示した.

(7)「APIEMS2006 国際会議報告」 正道寺勉(日本工大)
概 要:バンコクで12月17日〜12月20日の会期で開催された.26ヶ国から350人を超える参加者があり,セッションはOR全般,品質管理,人間工学,そして経営関連などの分野が用意されている.報告では,会議の状況と報告者の発表した2編の論文の研究成果が報告された2007年は,Kaohsiung(台湾・高雄市)で12月9日〜12月13日の予定である.

 


・第3回

日  時: 10月28日(土) 13:30〜16:30
出席者: 11名
場  所: 千葉大学理学系総合研究棟1階105室

テーマと講師:
(1)「調査費用を考慮した探索問題」 菊田健作(兵庫県立大学)
概 要: 探索理論,探索問題一般について述べた後,調査費用を考慮した探索問題の数理モデルを紹介した.次に,調査費用を考慮したグラフ上の探索ゲーム研究の現状を述べた.最後に,ランデブー探索モデルを紹介し,これに調査費用を考慮すると新しいモデルが得られ,検討すべき問題が多数あることを述べた.

(2)「Entropy of fuzzy variables」 Baoding Liu ( 精華大学 北京)
概 要:ファジイ理論に関係して,公表されているエントロピーの定義と比較しながら,信頼区間上で定義されたファジイ変数のエントロピーを新たに提案し,有効性,合理性を論証した.具体的ないくつかのファジイ変数のエントロピーを計算しながら,与えられた制約条件の下で最大エントロピーを与えるCredibility 測度についても言及した.


・第2回

 時: 7月29日(土)13:30〜16:30
出席者: 10名
 所: 千葉大学理学系総合研究棟1階105室

テーマと講師:
(1) 「直角ノルムを用いた多目的配置問題の準有効解」 金 正道 (弘前大学)
概 要:3次元空間における直角ノルムを用いた多目的配置問題のすべての準有効解の集合を求めるためのフレーム生成アルゴリズムを提案した.まず,minisum 型配置問題の最適解を用いて準有効解を特徴づけ,次に,summary diagramを用いて与えられた点が準有効解かどうかを判定できることを示した.

(2) 「Lusin定理によるFuzzy neural networkの近似」
 Jun Li, Jianzeng Li(Commun. Univ. of China, China), 安田正實 (千葉大)
概 要:P.Liu(Fuzzy Sets & Systems, 2000, 2001)にもとづくレギュラー・ファジィ・ニューラネットワーク(RFNN)を考える.ここでは任意のファジィ値可測関数が,4層RFSSによって,R上の有限劣加法的ファジィ測度のファジィ積分ノルムの意味で近似できることをLusinの定理をもちいて証明した.


・第1回

 時: 6月3日(土)13:30〜16:30
出席者: 6名
 所: 千葉大学理学系総合研究棟1階105室

テーマと講師:
(1)「マルコフ決定過程に於けるファジイ化作用素について 」 影山正幸 (千葉大学)
概 要:有限マルコフ決定過程における未知の推移確率行列に対するファジイ情報と正確な情報との最適政策の決定という立場からの隔たり(optimality gap)について考察した.optimality gapが存在しない偏差パラメータの値の範囲の不等式系による特徴付けを行った.簡単な機械保守問題の数値例を与えている.

(2)「クリスプ・クラスタリング問題を解くDPアルゴリズムの一改良」 岩村覚三(城西大学),堀池真琴(帝京大学)
概 要: JensenのDPアルゴリズムの改良について論じた.このアルゴリズムを距離を変えて実行した結果,距離に無関係な計算時間を持つことを発見した.またこのアルゴリズムでは,隣り合うステージ間のノード対が真部分集合かどうかのチェッキングを行うが,計算時間が総チェッキング回数に強く依存することを計算機実験で確認した.



・ 第7回

  時: 2月18日(土)13:30〜16:30
出席者: 9名
  所: 千葉大学理学系総合研究棟1階105室

テーマと講師:
(1) 「On Golden optimal trajectories in control and allocation processes 」
  岩本誠一 (九州大学),安田正實(千葉大学)
概 要: 正の実数を初期値として,黄金比の値  を用いて で定義される数列(黄金軌道 golden trajectory)を考え る. 二次又は平方根型の評価関数をもつある種の逐次制御過程,割り当て問題に対して黄金軌道が最適解を与えていることを示した.これは黄金比の新しい特徴付けとなっている.

(2) 「黄金比と不等式と最適化問題」 岩本誠一 (九州大学),吉良知史 (九州大学)
概 要: 黄金2次方程式 を固有方程式にもつ2次の正方行列を黄金行列,その固有ベクトルを黄金ベクトルと名付ける.このとき,黄金行列の2次形式の単位円周上での最適化問題の最適解は黄金ベクトルで与えられることを示した.また,この性質を用いていろいろな最適化問題を考察している.

(3) 「セミマルコフ決定過程における制約のある一般効用最適化問題」
  門田良信 (和歌山大学),蔵野正美 (千葉大学),安田正實 (千葉大学)
概 要: 可算状態のセミマルコフ決定過程において,システムが吸収壁に到達するまでの期待リグレット効用に関する条件付き最適化問題を考察している.リグレット効用は目標値と実際の利得の2変数関数として一般的に与えられている.Lagrange関数を導入して鞍点定理を証明し,これを用いて,条件付き最適政策の存在と最適方程式による特徴付けを行っている.

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若手OR研究者の会

・第4回

日  時: 10月27日(金)15:00〜17:30
出席者: 42名
場  所: 京都大学工学部8号館共同第5講義室

テーマと講師 (*は講演者):
(1) 「BMAP/D/c待ち行列における系内客数分布の漸近解析について」
*大黒健太朗,増山博之 (京都大学), 滝根哲哉 (大阪大学), 高橋 豊 (京都大学)
概 要: M/G/1型マルコフ連鎖の定常分布が周期的かつ幾何的に減衰する場合,その周期τが連鎖を支配するブロック行列から直接判定できること,加えて,周期τ毎にリブロックして構成されるM/G/1型マルコフ連鎖では対応する周期が1になることも示された.さらに,BMAP/D/c待ち行列への応用についても言及がなされた.

(2) 「非線形計画法に基づく反復局所探索法を用いた非凸多角形の詰め込み」
今道貴司 (京都大学)
概 要: 多角形の詰め込み問題は,複数の多角形を幅が固定で長さが可変の長方形の容器に,互いに重複しないように配置し,必要な容器の長さを最小化する問題である.本講演では,固定された容器内で多角形を再配置する反復局所探索法と,その手法に容器の長さを変化させるアルゴリズムを組合せた手法が提案された


・第3回

  時: 6月17日(土) 15:00〜17:30
出席者: 17名
  所: 京都大学 工学部総合校舎2階 213号室

テーマと講師:
(1) 「偏相関行列が疎な構造を持つ資産配分問題について」 關 雄至 (京都大学情報学研究科)
概 要: 資産配分問題における平均・分散モデルでは,一般に共分散行列が密な行列となり,大規模な問題を解くには莫大な計算コストがかかる.本講演では計算コストの抑制のため,条件付き独立な資産ペアが多い場合には偏相関行列が疎となる性質に着目し,正定値行列補完によって推定された共分散行列を利用する手法が提案された.

(2) 「確率モデルに基づくクラス構造可視化法」 岩田 具治 (NTT コミュニケーション科学基礎研究所)
概 要: データをクラス構造と共に可視化する手法が紹介された.情報過多が進む今日, 可視化はデータ構造の直感的理解を可能とする極めて重要な技術である.提案手法は大規模データを高速に可視化でき,また背景知識を確率モデルの形で可視化に反映させることができる.本講演ではWebページ群を可視化し,その有効性が示された.



・第2回

  時: 5月20日(土) 15:00〜17:30
出席者: 27名
  所: 京都大学 工学部総合校舎2階 213号室

テーマと講師:
(1) 「大規模多人数参加型サービスにおけるサーバ負荷分散法」 遠藤慶一 (京都大学)
概 要: リアルタイムで情報を送受信する大規模多人数参加型サービスにおいて,ピア・ツー・ピア技術を利用し,サーバ負荷を分散させる構成法が提案された.通常,サービス機能の一部をユーザに委譲するとサービスの信頼性は下がるが,提案法ではプログラム及びデータの改竄や盗聴を防止し,信頼性を確保できることが示された.

(2) 「ルール生成に必要なデータ量に関するランダム性に基づいた解析」 原口和也 (京都大学)
概 要: 真偽いずれかのラベルが付されている2値の事例集合に対して,ルールとは真事例集合には頻出し,偽事例集合には非頻出な変数値の組として定義される.本講演では信頼性の高いルール生成に向けて,出鱈目な領域のデータではルールが存在しないだけの数が必要という視点からアプローチがなされた.



・第1回
日  時: 4月15日(土) 15:00〜17:30
出席者: 20名
場  所: 京都大学 工学部総合校舎2階 213号室

テーマと講師:
(1) 「光バースト交換網における再送を考慮したバーストセグメンテーション方式の性能解析」
Phung Duc Tuan (京都大学大学院情報学研究科)
概 要:複数のIPパケットを集約し,バーストとして伝送する光バースト交換方式では,IPパケットレベルのスループット向上を目指したバーストセグメンテーション方式が提案されている.本研究では再送制御を考慮したバーストセグメンテーション機構を連続時間マルコフ連鎖でモデル化し,その性能評価を行った.

(2) 「 一般化Nash均衡問題に対する変分不等式を用いたアプローチ」
鍋谷昂一 (京都大学大学院情報学研究科)
概 要:一般化Nash均衡問題
は,Nash均衡問題を含むより広いクラスの問題であり,数学,経済,工学などの幅広い分野への応用が可能なことから最近注目を集めている.本研究では,Facchineiらによって提案された一般化Nash均衡解を変分不等式で求める手法に対して,その問題点と解決策についての考察を行った.

(3) 「混合相補性問題に対する分枝限定法と双行列ゲームへの適用」
高木 潤 (京都大学大学院情報学研究科)
概 要:本発表では,扱う関数が線形である線形混合相補性問題において解を全列挙する分枝限定法に基づいたアルゴリズムが提案された.分枝カットと分枝選択に工夫を加えることにより提案手法では,一般的な線形混合相補性問題の解を全列挙でき,さらに既存の手法に比べて1,2割の改善が得られることが数値実験により確認された.

(4) 「大容量ファイル転送に向けたバーストロス環境下でのFECの性能評価」
千田修一郎 (京都大学大学院情報学研究科)
概 要:本研究では,リアルタイム・アプリケーションの通信品質保証に向けた,バーストロス環境下における前方誤り訂正制御(FEC)の性能評価を行った.性能評価指標として,受信側で送信データを再現できない確率(ブロックロス率)を解析的に導出し,パケットロス過程と通信品質保証に必要な冗長度との関係を定量的に評価した.

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