入会申込み お問合せ ENGLISH

研究活動案内 2008年度 研究部会報告
研究部会トップ
過去の部会報告
トップページへ戻ります

2008年度 研究部会・グループの部会報告

(*は常設研究部会,#は研究グループ)

意思決定法 ゲーム理論と経済理工学
統合オペレーション コンピュテーション
評価のOR サプライチェーンストラテジー
待ち行列 食料・農業・環境とOR
安全安心学 ソフトコンピューティングとOR
SCM時代の製造マネジメント 不確実環境下での柔構造最適化モデリング
ORと実践 不確実性環境下での意思決定の理論と応用
価値の創造とOR 防衛と安全
計算と最適化 若手によるOR横断研究

ページトップに戻る


評価のOR

・第29回

日  時: 11月8日(土) 13:30〜16:30
場  所: 政策研究大学院大学 (東京都港区六本木7-22-1) 1階1A会議室
出席者: 17名

テーマと講師:
(1)「Forecasting Share Performance through Generalized Super RAM and Simulated Annealing」 
N.K. Avkiran(University of Queensland, Australia),H. Morita (Osaka University)
概 要: 一般化DEAとシミュレーテッドアニーリング法を用いた手法を提案し、株式データに適用した結果を報告した.

(2)「戦略マネジメントにおける伝統的財務分析の限界とネットワークDEAによる改善〜建設業事業者データによる実証分析」
永田吉朗(長崎大学大学院経済学研究科)
概 要:伝統的財務分析の限界を改善するために構築したネットワークDEAによる財務分析手法を提案し、上場建設業事業者データに適用した実証分析結果を報告した.

・第28回

日  時: 9月26日(金) 14:00〜17:00
出席者: 12名
場  所: 静岡大学工学部 システム工学棟情報交流会議室

テーマと講師:
(1)「How a multi-tasking job design affects productivity.Evidence from Australian Open Cut Coal Mines」
高橋新吾 (国際大学)
概 要:オーストラリアの鉱業における製造系と技術系とでの多能工化に関する変遷が生産効率性にいかに影響を与えるか?について3つの理論による仮説により検証した.1985年から2005年までのパネルデータを用いて、control of incentiveに基づく仮説、redundancy eliminationに基づく仮説、adaptivenessに基づく仮説をそれぞれ検証した結果、redundancy eliminationに基づく仮説が強く支持されたことを報告した.

(2)「アジア太平洋国際産業連関表とDEAによる産業効率の検討」
天達洋文 (成蹊大学),上田 徹(成蹊大学)
概 要:産業連関表は産業政策の基本資料であるが、DEAを適用した例は少ない.本講演では、産業連関表にDEAを適用する方法を説明し、Black box DEAとNetwork DEAとをアジア太平洋国際産業連関表に適用して、アジア太平洋諸国産業の相対的効率と産業の特徴を明らかにした.

・第27回

日  時: 7月26日(土)13:30〜16:30
出席者: 14名
場  所: 政策研究大学院大学 (東京都港区六本木7-22-1)

テーマと講師:
(1)「日本経済の産性分析:技術効率性と配分効率性を考慮した生産性の要因分解」
根本二郎 (名古屋大学) 後藤美香(電力中央研究所)
概 要:確率フロンティアモデルによって距離関数を推定し、技術効率性と配分効率性を計測した.二つの効率性は、それぞれが費用に与えるインパクトの大きさで測り、両者の合計が費用効率性となる.また、Hicks-Moorsteen- Bjurek生産性指数を計測し、技術効率性と配分効率性への要因分解を行った.適用例で分析結果を提示した.

(2)「A Parallel Development of Nonparametric Models」
Andrew L. Johnson (Texas A&M University, USA) and Timo Kuosmanen (MTT Agrifood Research, Finland)
概 要:生産関数をノンパラメトリック手法で推定する方法であるC2NLSを提案した.本手法は2段階からなり、1段階では多入力1出力のDEAに対する効率値測定に対応し、2段階目では第1段階で得られた最大誤差で生産関数の定数項を調整する.本手法の有効性をいくつかの数値実験により他の推定手法と比較検討した.

・第26回

日  時:5月24日(土)13:30〜16:30
出席者:7名
場  所:中央電気倶楽部 316号室

テーマと講師:
(1)「包絡分析法を利用したSWOT分析に対するシステムズ・アプローチ」 青木真吾 (大阪府立大学)
概 要:組織のビジョンや戦略を企画立案するために自社の強み,弱み,機会、脅威をリストアップするSWOT分析.企業の競争力向上に知識創造が重視される現在, 経験や勘などを経験知として表出化する手法が数多く提案されている.本講演では,SWOT分析に対する包絡分析法の利用可能性について述べた.

(2)「DEA領域限定法の野球選手評価への適用」 上田 徹 (成蹊大学)
概 要:野球選手の打者評価では打順によって重視すべき項目が異なるが、提示項目が多すぎると下位の項目の順位付けが軽視される可能性がある.そこで、提示項目のうちの上位のみ順位付けする場合を考え,そのデータを使った領域限定法を提案し,プロ野球選手の評価を通してその有効性を検証した.

ページトップに戻る


待ち行列

・第211回

日  時: 2月21日(土) 14:00〜17:00 
出席者: 23名
場  所: 東京工業大学 西8号館W棟809号室

テーマと講師(*は発表者):
(1)「An efficient Authentication Protocol for Mobile IP Networks」
李 頡(筑波大学)
概 要:携帯電話通信網における従来のAAAアーキテクチャにおけるユーザの移動に伴う認証の問題を指摘し,新たしい認証プロトコルの提案を行った.提案方式によって認証に要する時間等の性能評価尺度が改善されることがシミュレーションによって確認された.

(2)「Markov chains with delay」
*岸 康人, 紀 一誠(神奈川大学)
概 要:現在の状態とt時点前の状態の両方のみに依存して推移確率が決まる拡張されたマルコフ連鎖を考える.過渡確率の母関数を状態数の大きさの行列で表現できることを示した.
また,今年度の待ち行列研究部会研究奨励賞を以下の方に授与しました.

氏 名 所属 テーマ
木村達明 京都大学 Light-tailed asymptotics of stationary tail probability vectors of Markov chains of M/G/1 type
川崎芳寛 富山県立大学 2レイヤペアパケットを用いたネットワーク遅延時間計測の解析

・第210回

日  時: 12月20日(土)14:00〜17:00 
出席者: 28名
場  所: 東京工業大学 西8号館W棟809号室

テーマと講師(*は発表者):
(1)「インターネットトラヒックのマルチスケール解析」
*計 宇生(国立情報学研究所),高木 英明(筑波大学)
概 要:インターネットトラヒックの自己相似性や長期依存性についてはこれまで多くの研究がなされてきた.本発表では,実データの分析を通して時間スケールによってハーストパラメータの値が異なる現象が生じることが報告され,それに対するモデル化と性能評価手法が紹介された.

(2)「プロキシキャッシュサイトのあるウェブサーバシステムの性能解析法−拡散過程によるモデル化と解析」
高橋敬隆(早稲田大学)
概 要:本発表では複数のプロキシサーバからなるウェブシステムのモデル化と,拡散過程を用いた平均応答時間の公式を導く手法が紹介された.

・第209回

日  時: 11月15日(土) 14:00〜17:00 
出席者: 24名
場 所: 東京工業大学 西8号館W棟809号室

テーマと講師:
(1)「マルコフ連鎖の収束時間とMCMC法」
来嶋秀治(京都大学)
概 要:離散時間,有限状態マルコフ連鎖の定常分布への収束時間をカップリング法にて評価する手法を提案し,閉ジャクソンネットワークの適用事例が紹介された.本手法は,MCMCにおける効率的な定常分布の推定等への応用が期待できる.

(2)「Tail Asymptotics for a Computer Reliability Problem」
Tomasz Rolski (ヴロツワフ大学,ポーランド)
概 要:独立同一分布に従う時間を要する一連のジョブを,各ジョブがT時間以内に終了する限り継続するシステムを考える.時間Tがランダムでとりうる値が有界でない場合は,システムが終了するまでの時間の分布は重い裾を持つことを示した.

・第208回

日  時: 10月18日(土)14:00〜16:30 
出席者: 22名
場  所: 東京工業大学 西8号館W棟809号室

テーマと発表者:
(1)「客の棄却を有するM/M/c/c再試行型待ち行列モデルの解析解について」
Phung Duc Tuan(京都大学 博士後期課程1年)
概 要:ポアソン到着と指数時間分布の処理時間を持つM/M/c/cにおいて,ベルヌーイ型の棄却を伴う客の再試行を持つモデルを考える.本発表ではサーバ数が2または3の場合に漸化式を用いて定常状態確率を求めるアルゴリズムが提案された.

(2)「集団移動型ジャクソンネットワークにおける定常分布の漸近特性」
小林正弘(東京理科大学 博士後期課程1年)
概 要:集団ポアソン到着と指数処理時間分布を持つ2ノードジャクソン型ネットワークにおいて,推移速度行列が2重M/G/1型となることを用いて定常状態確率が幾何的に減衰することを示し,減衰率の上階および下界を求めた.さらに特定のケースにおいて減衰率の厳密解が得られることが示された.

・第207回

日  時: 7月19日(土)14:00〜17:00 
出席者: 30名
場  所: 東京工業大学 西8号館W棟809号室

テーマと講師:
(1)「安全安心を支援する車車間通信とその特性評価」
Oyunchimeg Shagdar(ATR適応コミュニケーション研究所)
概 要:自動車間がアドホックな無線通信網を構成することで,交差点における衝突回避などを実現するシステムの構築を考える.車両数や車両間隔といった環境を様々にとったとき,CDMA方式やCSMA方式等の接続方式が性能に与える影響をシミュレーションによって比較する手法が紹介された.

(2)「待ち行列理論と協力行動の進化」 豊泉 洋(早稲田大学)
概 要:生物における協力行動を待ち行列的な考え方を用いて数理的にモデル化し,生物群の進化を分析するsocial queueの手法が紹介された.ハチを例として集団に属することによる利得が先着順に得られる生物群を考え,長い時間が経過したときの協力行動の成否は利得関数の形状によって異なることが示された.

・第4回学生・初学者のための待ち行列チュートリアル

日  時:6月21日(土)14:00〜17:00 
出席者:59名
場  所:東京工業大学 西8号館E棟大会議室

テーマと講師:
(1)「M/M/1を越えて -準出生死滅過程への招待-」 滝根哲哉(大阪大学)

(2)「待ち行列分野のオープンプロブレム」
司会:小野里好邦(群馬大学)
パネリスト:高木英明(筑波大学),大野勝久(愛知工業大学),
宮沢政清(東京理科大学),町原文明(東京電機大学),紀 一誠(神奈川大学)(順不同)
概 要:学生や初学者を対象としたチュートリアルを開催した.第一部では基本的な待ち行列モデルであるM/M/1待ち行列を隣り合う状態群だけに推移する準出生死滅過程に拡張し、定常状態確率が行列幾何解となることなどが解説された.第二部ではパネルディスカッション形式で待ち行列分野の今後の可能性について討議を行った.まず高木氏と大野氏により計算機ネットワークや生産システムなどを例に待ち行列理論の応用について議論された.また宮沢氏、町原氏、紀氏により、極限分布の裾解析やGI/G/∞待ち行列による確率分布の順序問題、ウェブページ等の局所参照性の解析などが提案された.

・第206回

日  時:5月17日(土) 14:00〜17:00
出席者:40名
場  所:東京工業大学 西8号館(W)809号室

テーマと講師:
(1) 「Zipf型頻度分布をもつボールとビンの確率モデルにおける寸法指標の極限分布」
三好直人(東京工業大学)
概 要:複数のビンのいずれかに1つのボールをZipf型(べき乗則)分布に従って入れる試行を繰り返す.ある個数のボールが入っているビンの数を寸法指標と呼ぶ.Zipf型のべき係数が1未満として試行を無限回繰り返したときの,寸法指標の極限分布を導出する手法が紹介された.

(2)「追い越しのないジャクソンネットワークにおける滞在時間分布の代数的導出」
小沢利久(駒澤大学)
概 要:ジャクソンネットワークにおいて一つの客に注目し,その客が特定のパスを移動する際に要する時間分布を考える.直列型待ち行列と同様に,一般のジャクソンネットワークにおいても注目している客が他の客に追い越しをされない状況下では,移動に要する時間はパスに関連するノードの状態数に依存した吸収型マルコフ連鎖の吸収時間分布で表現できることが示された.

・第205回

日  時:4月19日(土) 14:00〜16:30
出席者:31名
場  所:東京工業大学 西8号館(W)809号室

テーマと講師:
(1)「危険準備過程の解析」 土井 誠 (東海大学)
概 要:損害保険会社などで大地震時の保険金請求などの備える危険準備金が積み立てとランダムに発生する需要によって変化する確率過程としてモデル化した.積み立てを準備金額に応じて2段階に変化するモデルを考え、破産確率を最小とする積み立て方策を求める手法が紹介された.

(2)「2重QBD過程の減少率問題への解答とその応用」 宮沢政清 (東京理科大学)
概 要:2重QBD(出生死滅)過程とは背後過程がQBD過程である準QBD過程のことで、応用例として受け持ちの系が空いているときに他方の客を処理する並列待ち行列モデルなどが挙げられる.2重QBD過程の公比行列に対し、Wiener-Hopf分解を用いて固有値を求め、周辺定常分布の裾の減少率を得る方法が紹介された.

ページトップに戻る


安全安心学

・第3回

日  時: 10月31日(金) 19:00〜21:00
出席者: 12名
場  所: エネルギー総合工学研究所7F会議室

テーマと講師:
「人と機械の信頼関係の構築についてー自動車の運転支援を中心にー」
伊藤 誠(筑波大学 大学院システム情報工学研究科 准教授)
概 要: ヒューマンマシンシステム(HMS)における人と機械との間の相互の信頼関係,過信・不信による問題とその対処について,自動車の運転支援システムの研究開発という文脈における現状を紹介するとともに,信頼,過信・不信の概念の整理を試み,HMSを包含するヒューマンファクター全般の領域への展開の可能性について報告があった.

・第2回

日  時: 9月19日(金) 19:00〜21:00
出席者: 18名
場  所: エネルギー総合工学研究所

テーマと講師:
「テロの発生形態と日本の対応」
宮坂直史准教授(防衛大学校国際関係学科兼総合安全保障研究科)
概 要:テロの原因と対策に関する報告者の基本的な考えとして,いかなるテロもその「原因」を1つに特定することはできず,対症療法的な対策とテロの温床となる状況改善(例えば紛争解決、社会改革)の組み合わせしかない等と主張があり,今後の課題に対してはリスク・コミュニケーションの改善などが必要であるとの報告があった.

・第1回

日  時: 8月29日(金)19:00〜21:00
出席者: 20名
場  所: (財)エネルギー総合工学研究所 6F会議室

テーマと講師:
「高信頼性組織について」 中西 晶(明治大学経営学部)
概 要:高信頼性組織とは何かという定義、研究の歴史、世界の研究傾向、日本での研究経過について講演があった.従来の事故研究に比べ、「現場でもイメージしやすい平易なことば.」、「ポジティブな思想を引き継ぐことば.」、「概念上の整理がしやすいことば.」を高信頼性組織の条件の抽出にしているとの説明があった.

ページトップに戻る


SCM時代の製造マネジメント

・第20回

日  時: 1月23日(金) 18:30-20:30
出席者: 25名
場  所: 青山学院大学 総研ビル 9階16会議室

テーマと講師:
「製品設計と工程設計の同時最適化の試み−Product Lifecycle Managementにおける製品設計法の検討−」
荒川 雅裕 (関西大学)
概 要:@組立容易性を考慮した組立作業順序設計の方法と、A作業容易性を考慮した部品構成設計を行うための考え方の2つを中心にPLMの枠組みの紹介があった。@では類似実績からニューラルネットワークで補正しつつGAを用いて準最適な作業順序を探索する。AではQFDの考え方を応用し作業容易性も考慮した機能・部品展開を行うというもの。

・第19回

日  時: 12月19日(金) 18:30〜20:30
参加者: 29名
場 所: 青山学院大学 総研ビル 9階16会議室

テーマと講師:
「不確実な需要に対する生産計画の立て方・在庫の持ち方 - MCPSモデルの提案 -」
上野信行(県立広島大学)
概 要:不確実性を伴う需要に対して、未達リスクと在庫リスクのバランスがとれた生産計画を立案する最適化手法を用いたモデルの紹介があった。内示等で与えられる日別の需要に変動確率分布をつけ、日別生産量のトータル能力と目標未達率を超えないことを制約に在庫保持コストを最小化するよう生産(出荷)計画を立案するモデルである。

・第18回


日  時: 11月7日(金) 18:30〜20:30
出席者: 80名
場  所: 上智大学 11号館4階411教室

テーマと講師:
「サプライ・チェイン最適化について 研究者・実務家が知っておくべきこと」
久保幹雄 (東京海洋大学)
概 要:SCMの最適化のために、特に実務者が知るべき、一般的な最適化手法の使い方のポイントと在庫理論の紹介があった.最適化手法では主に混合整数計画問題について、在庫理論では特にエシェロン在庫の考え方を入れた発注ポイントの最適化のモデルについて紹介があった.

・第17回

日  時: 10月3日(金) 18:30〜20:30
出席者: 18名
場  所: 青山学院大学 ガウチャー記念礼拝堂5階13会議室

テーマと講師:
「仕様未確定オーダの納期見積りと生産スケジューリング」
黒田 充 (青山学院大学 名誉教授)
概 要:APSベースの納期見積もりの手法に仕様未確定のオーダに対処する場合を考慮して拡張した納期見積もり方法について、手法の提案とモデル数値実験結果等の報告があった.質疑では、仕様確定の内容や、納期変更の発生起因についての議論など、活発な議論があった.


・第16回

日  時: 9月26日(金) 18:00〜20:30
出席者: 18名
場  所: 上智大学 11号館3階305教室

テーマと講師:「SCMの見える化―ICタグの活用を中心に―」 荒木 勉 (上智大学)
概 要:工場での生産から製品の流通・販売・消費に至る様々な局面におけるRFIDの活用について日米欧の豊富な最新事例が紹介された.RFIDは単にバーコードや2次元シンボルの代替ではなく,新しいビジネスモデルにつながるという講師の主張は非常に説得力があり,RFIDが秘めた無限の可能性を感じさせるものであった.

・第15回

日  時: 8月29日(金) 18:00〜20:00
出席者: 28名
場  所: 青山学院大学 総研ビル9階16会議室

テーマと講師:
「タイムエンジニアリング研究と工学的時間論の可能性について」
 勝呂隆男 ((株)TSCコンサルティング)
概 要:SCM要素技術の統合を目指して研究を進めている「タイムエンジニアリング」について紹介された.その中核技術であるAPIMは、古典的な在庫理論の限界を改善して、実用に耐える安全在庫や発注点を算出可能とした.タイムエンジニアリングは、リードタイム分析を発展させることで生まれた新しい技術領域である.

・第14回

日  時:7月4日(金) 18:00〜20:00
出席者:33名
場  所:青山学院大学・総研ビル9階16会議室

テーマと講師:
「日立生研におけるSCM支援技術開発の取組み」 船木謙一 (日立製作所)

概 要:日立生産技術研究所におけるSCM取組の実際,開発技術,改革事例について説明された.SCMに関する理論的な研究蓄積が多い中,現実問題への解決に理論を応用する際の注意点が示唆されるとともに,組織の壁や予算達成などの管理目標をどのように設計するかが重要であることが強調された.

・第13回

日  時:6月20日(金) 18:00〜20:00
出席者:36名
場  所:青山学院大学・総研ビル9階16会議室

テーマと講師:
「IBMのグローバル・ロジスティクス」 藤川裕晃 (東京理科大学 教授)

概 要:地球環境問題への対応や企業展開のグローバル化に伴う輸送品質確保のためのセキュリティ強化など現在のビジネス・ロジスティクス環境について概観したうえで,IBM社におけるグローバル・ロジスティクスの先進的取り組みについて様々な事例が紹介された.質疑では,RFIDの利用や在庫責任などについて実務的な観点から活発な議論が行われた.

・第12回

日  時:5月23日(金)18:00〜20:00
出席者:30名
場  所:青山学院大学・総研ビル9階16会議室

テーマと講師:
「中国設計生産拠点設立による事業競争力強化」 高嶋秀松 (オムロン)
概 要:オムロン制御機器部門における、汎用製品をグローバルに戦える製品にするための中国展開、およびSCMの工夫について紹介があった.

・第11回

日  時:4月25日(金) 18:00〜20:00
出席者:22名
場  所:青山学院大学・総研ビル9階16会議室

テーマと講師:
「物流・輸配送ソフトウェアに適用されたGA最適化手法と自動倉庫からの個別配送応用へ向けた次世代LOMOS/WMS展開の現状と課題」
伊藤裕康 (兜x士通研究所),藤井雅晴 (皆FC)
概要:最新の自動倉庫システムの仕組みの紹介と配送計画のパッケージ ソフトウェアについての紹介があった.物流コストを最小にすることを主目的にしているとのこと.

・第10回

日  時:3月14日(金) 18:00〜20:00
出席者:45名
場  所:青山学院大学・総研ビル9階16会議室

テーマと講師:「在庫管理からサプライチェーン・マネジメントへ」 大野勝久 (愛知工業大学)
概 要:在庫管理方式として、「基点在庫方式」と「(s,S)政策」の2つを中心に、最適性の理論およびExcelによるシミュレーションの方法と結果について紹介があった.かんばんとエシェロン在庫を加味した基点在庫方式について、エシェロン在庫を加味した場合にブルウィップ効果が抑制されるように見受けられるなどの報告もあった.

ページトップに戻る


ORと実践(第13回),ソフトコンピューティングとOR(第8回)

日  時: 10月4日(土) 14:30〜17:30
出席者: 16名
場  所: 福井工業大学FUT タワー多目的会議室

テーマと講師:
(1)「AHPの区間評価」  田中英夫(大阪府立大学名誉教授)
概 要:AHPは主観的評価である一対比較行列から評価値(ウエイト)を求める方法である.主観的評価である一対比較行列には矛盾が含まれているので,評価値を実数で求めるより区間値で求める方が合理的であることを説明する.まず,区間回帰と区間確率とを用いた区間AHPを定式化し,これにより矛盾値(無知量)と可能性解の概念を述べる.区間AHPは線形計画または二次計画問題になるので,区間評価値が容易に求められる.

(2)「ソフトコンピューティング手法に基づくシステム最適化とその応用」
加藤浩介(広島大学大学院工学研究科)
概 要:複雑性,多様性,不確実性が増大してきている現代社会においては,可能な限り,詳しく問題を分析し,正確に解くという従来の工学的アプローチでは対応できない状況にしばしば直面するようになってきている.そのような状況に対する柔軟な問題解決のために,近年,ニューラルネットワークや遺伝的アルゴリズムなどのソフトコンピューティング手法が発展してきている.本講演では,その基本概念と実際の事例への適用について述べた.

(3)「データベースマーケティングの分析手法 」
杉浦 登 (椛蜊L ダイレクトマーケティング開発局)
概 要:データベースマーケティングにおいては,ターゲットセグメンテーションのためのRFM分析と,マーケティング戦略立案のためのLTV分析の2つの代表的な分析手法がある.今回の研究発表では,この2つの分析手法に関して問題点を指摘し,それに対していくつかの改善提案を行うと同時に実際のデータを使ったケーススタディを紹介した.

ページトップに戻る


ORと実践

・第15回

日  時: 1月24日(土)〜1月25日(日)
出席者: 13名
場  所: かんぽの郷白山尾口 (石川県白山市瀬戸卯43-3)

テーマと講師:
(1日目)1月24日(土)14:50〜17:00
(1) 「ファジィ論理のほとんど全て(14) ファジィ論理の系譜」
中島信之(富山大学名誉教授)
概 要:今回はファジィ論理の起源から1980年代はじめ頃までを通覧した.ファジィ論理の起源には4つあり,(1)あいまいさの論理,(2)ファジィ論理回路,(3)ファジィ・アルゴリズム,(4)ザデーのファジィ論理,である.これらのうち,(1)と(4)は哲学者たちの 批判にさらされて,頓挫した.

(2)「順序関係によるラフ近似の概念を用いたデータ分析」
杉原一臣(福井工業大学経営情報学科)
概 要:不確実性を扱う情報近似の概念としてラフ集合(Rough Sets)がある.従来のラフ集合は同値関係のもとで定義されているが,順序関係や類似関係など,もとの関係を変更することにより,様々なタイプのデータ分析に用いることができる.今回は,順序関係のもとでのラフ集合およびデータ分析を説明し,その分析例を紹介した.

(2日目)1月25日(日)9:00〜11:10
(3)「制約付き多目的配置問題における安定性」
金 正道(弘前大学大学院理工学研究科)
概 要:多目的配置問題における安定性を考えた.パラメータを含む多目的配置問題の族
が与えられたとき,(弱)パレート最適値/解写像は,各パラメータにその問題のすべての(弱)パレート最適値/解の集合を対応させる集合値写像として定義される.(弱)パレート最適値/解写像が上および下半連続になるための十分条件を与えた.

(4)「マルコフ決定モデルにおける区間ベイズ手法について」
堀口正之(神奈川大学工学部)
概 要:推移法則未知のマルコフ決定過程について,区間ベイズ手法により,ルベーグ測度を事前測度区間とし推移法則を多項分布の生起確率の区間推定とすることで区間推定マルコフ決定過程が定式化され,区間ベイズマルコフ決定過程での推定された推移法則に関する連続性と収束性について講演した.また,数値実験例の紹介も行った.

・第14回


日  時: 11月15日(土) 14:30〜17:00
出席者: 11名
場  所: 富山県民会館501室(〒930−0006 富山市新総曲輪4−18)

テーマと講師:
(1) 「視覚系における錯視の役割について」
塚田 章(富山商船高等専門学校 情報工学科)
概 要:マッハバンドは,ボケたエッジを強調するために生じると考えられている.我々はモデルのシミュレーション結果から,マッハバンドは焦点の合ったエッジを検出するために存在するという仮説をたてた.実画像を用いた検証実験より,50cmの距離において±1cmの分解能で合焦エッジが検出できる可能性が示唆された.

(2)「呼吸中枢ドライブの計測方法について」
 深澤伸慈(小松短期大学)
概 要:呼吸中枢活動の指標として,airway occlusion pressure(P0.1)がある.この測定方法は口腔外での計測(一回換気量,分時換気量等)より中枢に近く,非侵襲的に測定を可能としている.さらに最近は人工呼吸器にも搭載されている.今回はこの測定方法についての考察を述べた.

・第12回

日  時: 7月19日(土) 14:30〜17:00
出席者: 13名
場  所: 高岡市生涯学習センター研修室502 
  
テーマと講師:
(1)「視覚障害者高等教育のための触図作成支援システム開発」
高木 昇(富山県立大学)
概 要: 視覚障害学生の授業では,教科書にある図は触図化して学生に提供しなければならない.触図の作成は種々の方法があるが,いずれも作成には手間がかかる.本研究では,視覚障害者の高等教育で用いる教科書の図を触図化するためのコンピュータ支援システムを開発することであり,本発表ではその途中経過を報告した.
(2)「損害保険の産業組織に関する実証的研究:競争度及び費用効率性の推定と規制及び合併の評価」
 姉崎正起子(金沢大学大学院人間社会環境研究科)
概 要: 本論文では、産業組織論的観点から損害保険産業の競争度及び費用効率性を推定し、保険業法および金融ビッグバン以降の規制緩和や、業界の再編ならびに合併の影響を評価した.分析の結果、保険業法改正・金融ビッグバンはその後の状態から判断すると初期段階の競争状態を作り出した可能性が高いことが明らかとなった.

・第11回

日  時:5月24日(土) 14:30〜17:00
出席者:13名
場  所:石川県文教会館406会議室

テーマと講師:
(1)「就業者数からみた石川県の産業構造の変化−シフトシェア分析を用いて−」
金子宏之(小松短期大学)
概 要:本研究では,国勢調査の1995−2005年までの産業別就業者数データにシフトシェア分析を適用し,石川県をはじめとする各都道府県の経済成長の要因を産業構造の変化という観点から明らかにした.その結果,2000−2005年における日本経済の回復は,産業構造の変化よりはむしろ地域固有の要因によるという示唆が得られた.

(2)「知的財産制度の変化とビッグ・プッシュ」
 内田秀昭(富山商船高等専門学校 国際流通学科)
概 要:知的財産制度と経済成長の相互依存関係について分析した.模倣を行っている企業が存在しているという現状のもとでは,知的財産保護の強化が支持を得るのは困難となる.知的財産制度が内生的に決定される枠組みを用いて,途上国において知的財産保護が強化されない理由を分析し,強化を促すための政策について議論を行った.

ページトップに戻る


価値の創造とOR,ソフトコンピューティングとOR


日  時: 9月14日(日) 15:00〜17:30
出席者: 10名
場  所: 大阪大学工学部P1-212教室

テーマと講師:
(1)「Summarization of fifty papers published in the International Journal "Fuzzy Sets and Systems"」
Congxin WU(ハルピン工業大学)
概 要:From 1989 to 2008, this twenty years, I have been published fifty papers in “Fuzzy Sets and Systems”(FSS). The summarization includes five parts:(1)Fuzzy functional analysis,(2) Fuzzy measure and fuzzy integral, (3) Fuzzy number space, (4) Fuzzy calculus, (5) Some notes on fuzzy topology, fuzzy algebra and fuzzy complex analysis.

(2)「献立作成における数理計画の応用」 加島智子(大阪大学大学院情報科学研究科)
概 要:近年、日本の食生活が大きく変化したことにより、肥満や糖尿病などの生活習慣病の増加が問題となっている.本研究では、栄養バランスを考慮した献立を作成するために、集合被服問題を用いて食材を組み合わせることにより単品料理を作成し、食べる立場を考慮するためにラフ集合によりユーザーの嗜好ルールを抽出した.


価値の創造とOR

・第4回

日  時: 11月8日(土) 10:30〜11:30
出席者: 16名
場  所: 小樽商科大学(〒047-8501小樽市緑3丁目5番21号)

テーマと講師:
「OR/MS Applications for Airlines in Korea」
Moon Gil Yoon (Korea Aerospace University)
概 要:飛行機における座席予約問題は確率計画問題として定式化されるが,最適解を求めるのが難しいため,需要分布関数および線形近似を仮定して線形計画問題へ変換する.本研究では,乱数を用いた数値実験を何回か行って提案モデルを評価した.それらの結果は,提案モデルが既存モデルに匹敵する良い性能をもつことを示した.

・第2回

日 時:8月28日(木) 15:30〜17:30
出席者:10名
場 所:松本大学セミナーハウス

テーマと講師:
(1) 「変数組合せ法による消費者エージェントを用いた店舗内購買シミュレーション」
柴田淳子 (神戸学院大学経済学部)
概 要: 変数組合せ法の一種であるGMDHネットワークを店舗内の購買エージェントの移動再現に適用した結果と応用について講演した.まず,消費者の店内移動データが観測されるもとで,購買履歴や商品配置と店内移動の関係を直交型GMDHによりモデル化した.さらに,得られた結果について消費者の購買傾向発見の観点から考察した.

(2) 「今後の我が国の公民連携の在り方」 中村賢一 (東京メルパルク支配人)
概 要: 今後、国や自治体が取り組むべき大きな流れである「公民連携の手法概要(PPP)」「現在の流れ」「今後の展望」「経営科学としての関与の考察」について話題提供した.さらに、経営の科学がどのようにPPPに関わっていくのかなどについても参加者と価値の創造に向けた活発な議論を行った.

(3) 「地方発の地域経済建て直し」 住吉広行 (松本大学副学長)
概 要: 少子化時代の中で,若者定着の地域づくり抜きでは,地方自治体の崩壊危機に直面し得る.このようなとき,本学は魅力を創造し,独特な教育による地域のリーダー育成こそが責務だといえる.若者の地元定着を図ってこそ,地域社会の活性化に繋がる.そのために産官学連携による地域の魅力創造へ前向きに取組む必要性を述べた.

・第1回

日  時:5月10日(土) 15:00〜17:00
出席者:6名
場  所:金沢学院大学大学院サテライト教室

テーマと講師:
「ITによる環境負荷削減のための工夫と製品の新たな価値の創造」 堂本絵理(広島経済大学)
概 要: 近年,環境問題対策は重要かつ対応が急がれている.ハード面の技術改革と同様,ソフト面への工夫・改善による環境負荷削減の支援が望まれる.本講演ではITによるLCAの透明性向上と標準化のシステム開発について解説した.さらに,システムを活用した環境に対する製品の新たな価値の創造について述べた.

ページトップに戻る


計算と最適化

・未来を担う若手研究者の集い
(筑波大学 システム情報工学研究科 社会システム・マネジメント専攻との共催)

日  時:5月31日,6月1日
出席者:82名
場  所:筑波大学 総合研究B棟 1階 0110公開講義室

概 要:二日間にわたり,19名の「若手研究者」が研究発表を行った.また初日には,東工大の岡本吉央氏,大阪大の梅谷俊治氏,中央大の藤澤克樹氏の3名の若手研究者による特別座談会「最適化研究の始め方」が行われた.二日目の最後に,優秀な発表をした若者に対して,これを讃え,以下の通り表彰を行った.

最優秀発表賞
氏 名 所属 テーマ
垣村尚徳 東京大学 対称二部グラフのマッチング構造
林 俊介 京都大学 DSM通信に対する最適化理論の適用

優秀発表賞
氏 名 所属 テーマ
桐原行央 東京工業大学 凸解析学による2次計画問題へのアプローチ
高野祐一 筑波大学 最小絶対値回帰分析を利用した落札金額マッピングシステムの提案
前原貴憲 東京大学 行列*-代数の数値的なブロック対角化アルゴリズム

ページトップに戻る


ゲーム理論と経済理工学

・第29回

日  時: 2月9日(月) 13:30〜14:30および17:00〜18:00
出席者: 8名
場  所: 東京工業大学大岡山キャンパス西9号館2階204号室

テーマと講師:
(1) 「When market competition benefits firms」
松島法明(神戸大学経営学部)
概 要:戦略的研究開発投資を考慮したクールノーモデルにおいて,効率の悪い末端企業が増えると,効率のよい主要企業の研究開発が促進されることが示された.さらに,末端企業の増加に伴い主要企業の利益が増加するという,市場競争が激しいほど企業利益は減少するという経済学での通例に反する興味深い結果が示され,活発な議論がなされた.

(2) 「What factors determine the number of trading partners?」
松島法明(神戸大学経営学部)
概 要:売り手(納入業者)の視点で分析した売り手と買い手の関係について報告があった.売り手が取引相手数を決められるとき,売り手の交渉力が弱ければ最適な取引相手数は売り手にとって少なくなること等,日本のサプライヤーネットワークの構造と整合的ないくつかの結果が示された.

・第28回

日  時: 1月16日(金)16:30〜18:00
出席者: 21名
場  所: 慶應義塾大学三田キャンパス第1校舎108番教室

テーマと講師:
「Optimal Pricing and Quality Choice of a Monopolist under Knightian Uncertainty」
浅野貴央 (東洋大学経営学部)
概 要:ナイト流不確実性,不可逆性,品質を上げる投資の柔軟性を取り入れた,需要に不確実性があるような垂直型製品差別化モデルについて研究報告があった.ナイト流不確実性が増すと,リスク中立的な独占者の最適な市場参入時期における市場規模が増し,最適価格が下がるなどの結果が示された.

・第27回


日  時: 11月28日(金) 16:30〜18:00
出席者: 20名
場  所: 慶應義塾大学三田キャンパス第1校舎108番教室

テーマと講師:
「Indirect Reciprocity and Punishment」
大槻久(東京工業大学大学院社会理工学研究科)
概 要:協力することで評判が上がり第三者からの見返りがある仕組みである間接互恵性について報告があった.従来の繰返しゲームの設定とは異なり,一度会ったプレイヤーとは二度と会わない環境では,協力行動は進化的に安定ではないことが示された.さらに,どのような社会的規範のもとでなら協力行動が安定となるかが示された.

・第26回

日  時: 11月14日(金)16:30〜18:00
出席者: 24名
場  所: 慶應義塾大学三田キャンパス第1校舎108番教室

テーマと講師:
「Collusive Behaviors under a Leniency Program」
石橋郁雄(青山学院大学経済学部)
概 要:競争阻害行為の捜査に協力した場合,摘発制裁金を減免するリニエンシープログラム(LP)のもとでの,談合行為について研究発表があった.LPの効用,不効用の両方を加味した上で,LPが企業の談合行為をどのように変化させるか,また,原則としてプログラムがどうあるべきかについての報告があり,最初の捜査協力者に寛大な減免をおこない,後発の協力者を一切認めるべきではないという知見が示された.

・第25回

日  時: 10月17日(金) 16:30〜18:00
出席者: 25名
場  所: 慶應義塾大学三田キャンパス第1校舎108番教室

テーマと講師:
「Axiomatization and Implementation of alpha-discounted Shapley Values」
船木由喜彦(早稲田大学政治経済学部)
概 要:協力ゲームの解であるシャープレイ値について,その改良概念であるα−egalitarian Shapley value とα−discounted Shapley value が提示された.これらの解の縮小ゲームとconsistencyを中心とした公理系からの導出,およびこれらの解をナッシュ均衡として導く交渉のプロセスについて報告があった.

・第24回

日  時: 10月10日(金) 16:30〜18:00
出席者: 20名
場  所: 慶應義塾大学三田キャンパス第1校舎108番教室

テーマと講師:
「Collective Rights Organizations and Upstream R&D Investment」
青木玲子 (一橋大学経済研究所)
概 要:クリアリングハウス,パテントプール等,第三者機関のCRO(Collective Rights Organization)と研究開発のインセンティブの関係についての研究報告があった.技術使用料の再分配方法,開発環境,独占禁止法などを考慮に入れて検証したところ,ほとんどのケースで,技術供与からの利益が多いほど,CROにより研究開発への投資の誘因が大きくなることが示された.また,研究開発費が比較的高いか開発成功確率低いとき,CROはより有益であることが示された.

・第23回

日  時: 9月24日(水) 17:00〜18:30
出席者: 15名
場  所: 東京工業大学大岡山キャンパス西9号館6階607号室

テーマと講師:
「How to connect under incomplete information」
Dinko Dimitrov (Faculty of Law and Economics, University of Bayreuth,Germany)
概 要:他のプレイヤーと交流ネットワークを形成する問題において,他のプレイヤーと
交流した場合の効用が明確ではない状況を情報不完備な協力ゲームとして分析した.各プレイヤーが申告する(必ずしも真であるとは限らない)効用に基づいてネットワークを与えるどのようなメカニズムがコアを導くかについての報告があった.

・第22回

日  時: 8月1日(金) 17:00〜18:30
出席者: 16名
場  所: 東京工業大学大岡山キャンパス西9号館7階707号室

テーマと講師:
「Licensing of cost-reducing innovations without extortion of licensee's ex-ante profits」
Dimitry Rtischev(学習院大学経済学部)
概 要:非協力的特許契約モデルでは,技術開発者が独占的使用権を高額で売却でき,権利購入者のほうは損益を出す.これは自主的な経済取引がパレート改善であるという仮説に反していた.報告では権利をオークションによって取引することで過大な収益が得られる条件などが示され,周辺研究との比較において活発な議論がなされた.

・第21回

日  時:7月11日(金)17:00〜18:30
出席者:20名
場  所:東京工業大学大岡山キャンパス西9号館6階607号室

テーマと講師:
「Remarks on the Quasi-Decisive Structure under the Incompleteness of Social Preferences」
加藤 晋(東京大学大学院経済学研究科)

概 要:アロー流の社会的選択問題において,社会的選好が完備でない状況の分析について報告があった.新たに「準決定的」な提携の概念が提示され,その構造が明らかにされた.さらにその結果からアローの不可能性定理が導かれることも示された.世代間公平性などへの応用の可能性についても言及があった.

・第20回

日  時:6月6日(金) 17:00〜18:30
出席者:25名
場  所:東京工業大学大岡山キャンパス西9号館6階607号室

テーマと講師:
「Information transmission and core convergence in quasilinear economies」
上代雄介(Graduate School of Economics, Brown University)
概 要:市場を構成する主体についての情報が完備な市場においては,主体の人数を増やしていくとその極限においてコアは競争均衡配分と一致することが知られている.今回の報告では,情報が不完備な市場において,どのようなコアの定義のもとでコアの競争均衡配分への収束が起こるかについての研究成果が紹介された.

・第19回

日  時:5月9日(金) 17:00〜18:30
出席者:43名
場  所:東京工業大学大岡山キャンパス西9号館707号室

テーマと講師:
「Coalitional Bargaining Games with Random Proposers: Theory and Application」
岡田 章(一橋大学)
概 要:提案者がランダムに選ばれる非協力提携交渉ゲームについて報告があり,定常部分ゲーム完全均衡の存在性や,全員提携が形成される均衡の特徴付けが示された.また,生産市場への応用について,プレイヤーが十分忍耐強ければ均衡が一意に存在することや,この均衡と協力ゲームの解である仁との類似性などが紹介された.

ページトップに戻る


コンピュテーション

・第5回

日  時: 1月28日(水)15:00〜18:00
出席者: 12名
場  所: 京都大学工学部8号館 共同第6講義室

テーマと講師:
(1) 「理論化学に登場する大規模半正定値計画問題」
Mituhiro Fukuda(東京工業大学グローバルエッジ研究院)
概 要:量子化学における原子や分子の基底状態エネルギーの理論計算について概略を説明し,その一つのアプローチである縮約密度行列法から大規模な半正定値計画問題が生成されることを示した.並列計算による数値結果を与え,最後に最大カット問題におけるカット多面体との関係について触れた.

(2) 「劣通信環境における蓄積運搬転送型中継方式のモデルと評価」
巳波弘佳(関西学院大学理工学部情報科学科)
概 要:まず,近年注目されている遅延や切断を伴う劣通信環境においても,目的とする機能の実現を目指すネットワーク通信技術であるDTNについて詳細な説明が与えられた.続いて,その要素技術である蓄積運搬転送型中継方式を取り上げ,理論的な特性や伝播速度を向上させる様々な方法について紹介された.

(3) 「Webにおけるグラフアルゴリズム」
浅野泰仁(京都大学大学院情報学研究科)
概 要:まず,Webグラフのアルゴリズムに関する既存の研究について詳細な説明があった.続いて,PageRank, HITSなどの重要度計算アルゴリズム,Trawlingなどの関連ページ発見アルゴリズム,リンクデータ圧縮アルゴリズム,Wikipediaにおけるアルゴリズムなど,講演者らの研究結果が紹介された.

・第4回


日  時: 12月4日(木) 15:00〜17:30
出席者: 22名
場  所:京都大学 工学部8号館共同第5講義室

テーマと講師:
(1)「相互評価における最適化 −固有値問題と行列バランシング問題の最適化モデリング−」
関谷和之(静岡大学工学部システム工学科)
概 要:まず対戦成績からの強さ推定について,最適化に関連する理論結果および実際のデータを用いた分析結果を紹介した.次に固有値問題を最適化問題として解釈し,行列バランシング問題との関係を示した.最後にバイナリーAHPに対する固有ベクトル法と最小χ2乗法を比較し,また,重要度順位に関する考察が与えられた.

(2)「木の編集距離の近似アルゴリズム」
阿久津達也(京都大学化学研究所バイオインフォマティクスセンター)
概 要:木構造のパターンマッチング問題の一つである,編集距離に基づく最大共通部分木問題を取り上げた.順序木,無順序木それぞれの場合について,講演者らによって提案された近似アルゴリズムの詳細な説明が与えられた.また,実用的な解法についても言及された.最後にいくつかの未解決問題をリストアップした.

・第3回

日  時: 10月3日(金) 15:00〜17:30
出席者: 25名
場  所: 京都大学工学部8号館 共同第5講義室

テーマと講師:
(1)「Extending Convex Drawings of Graphs」
Seok-Hee Hong(University of Sydney)
概 要:はじめに,グラフの自動描画(Graph Drawing)の定義および研究の歴史の詳細な解説があった.続いて,全ての面閉路が凸多角形で描かれる凸描画(Convex Drawing)を取り上げ,凸描画可能なグラフの条件や,非凸の境界を持つグラフについて内部が凸描画できるための条件と描画アルゴリズムなど,講演者らの一連の研究結果の紹介があった.

(2)「Approximating Submodular Functions Everywhere」
岩田 覚(京都大学数理解析研究所)
概 要:はじめに,劣モジュラ関数における研究背景について解説があった.次に,劣モジュラ関数を近似する関数をオラクル多項式時間で構成する問題を取り上げ,そこでは近似の度合いが問題となるが,まずマトロイド階数関数や単調関数に対する結果,そして近似度の下界に関する結果が与えられた.続いて,幾つかの結果に対して証明が与えられた.

・第2回

日  時:7月31日(木) 15:00〜17:30
出席者:21名
場  所:京都大学工学部8号館共同第6講義室

テーマと講師:
(1)「Clar numbers: an applicaton of graph theory in chemistry」
Andras Frank(Eotvos University of Budapest, Hungary)
概 要:benzenoid hydrocarbonは,有界な面が六角形の2連結平面グラフで表現される.Clar numberはそのようなグラフに対するパラメータであり化学特性と関連がある.本講演では,Hansen-Zhangが予想しAbeledo-Atkinsonによって証明されたClar numberの特徴付けを一般の有向グラフへと拡張した.また,Bessy-Thomasseの最大最小定理との関連について解説した.

(2)「配送計画問題に対する局所探索法アプローチ」 橋本英樹(名古屋大学大学院情報科学研究科)
概 要:まず,局所探索法における効率的な近傍解の計算について統一的な枠組みが与えられた.次に,時間枠付き配送計画問題(VRPTW)において,移動時間を考慮制約とするモデルを提案し,各客の最適サービス時刻を決定することを局所探索法に組み込んだ解法を提案した.最後に,VRPTWに対するパス再結合アプローチについて詳細な解説があった.VRPTWについては,数値実験結果を与え解法の有効性を示した.

・第1回

日  時:5月28日(水) 15:00〜17:30
出席者:30名
場  所:京都大学工学部8号館 共同第6講義室

テーマと講師:
(1)「集合被覆問題に対する緩和法に基づく発見的解法」 梅谷俊治(大阪大学)
概 要:代表的な組合せ最適化問題の一つである集合被覆問題をテーマに,まず研究の背景および応用例を説明した.次に下界値計算としてLP緩和とラグランジュ緩和を取り上げ,理論的性質および効率的な計算方法について説明があり,数値実験結果を示した.最後に上界値計算として幾つかの発見的解法を取り上げ,数値実験結果により評価を行った.

(2)「On Berge Multiplication for Monotone Boolean Dualization」 牧野和久(東京大学)
概 要:単調ブール関数の論理積標準形(CNF)から論理和標準形(DNF)を構成する,双対化問題を取り上げた.この問題を解くBerge multiplicationは簡潔に記述することができ,発見的解法に数多く使われているが,理論的な解析は行われていなかった.本講演ではこのような背景を説明し,講演者らの結果を示し,その一部について証明が与えられた.

ページトップに戻る


サプライチェーンストラテジー

・第1回

日  時:4月18日(金) 18:30〜20:30
出席者:22名
場  所:青山学院総研ビル9階16会議室

テーマと講師:
「ORによる「温暖化」問題への貢献」
池ノ上晋((有)アイ・ケ−・イ− 代表取締役、ARC Advisory Group シニアダイレクター)
概 要:温暖化対策に排出権取引が導入され政治的・経済的な側面が強調されつつある中で、企業の存続を維持するための対策の一つとして、サプライチェーン構造の視点からOR技術の適用による新しい突破口の必要性が提案された.公害/温暖化対策の差異、マクロ/ミクロ視点、評価体系やモデル化の困難性も話題となった.

ページトップに戻る


食料・農業・環境とOR

・第6回

日  時: 1月16日(金)13:30〜15:00
出席者: 8名
場  所: 東京大学農学部1号館(3階:農経会議室)

テーマと講師:
(1)「水田作経営における制度上のリスクのマネジメント」
八木洋憲(東京大学大学院農学生命科学研究科)
概 要:麦・大豆等の水田転作作物に関する近年の政策変更が,大規模水田作経営の収益性に与える影響が分析された。政策変更の確率(政策変更リスク)としていくつかのシナリオのもと,水田作経営(麦類・豆類)のキャッシュフローから見た収益性変化の分析方法が提示され,具体的な統計データによる検討が行われた。
(2)「農薬使用のリスクマネジメントの手法とシステム化」
菅原幸治(農研機構 中央農業総合研究センター)
概 要:産地や生産者にとって,農薬適正使用の徹底と農産物の農薬残留の防止が課題となっている中で,農薬使用のリスクマネジメント手法が整理・検討され,農薬の誤使用防止のための情報システムが提案された。情報システムを導入して農薬使用の適正管理を行っている農協や農業法人の事例が紹介され,その特長や課題が整理された。

・第5回


日  時: 12月5日(金)15:00〜17:00
出席者: 10名
場  所:農研機構 東北農業研究センター 研究B棟会議室

テーマと講師:
(1)「テキストマイニングを用いた農産物に対する消費者ニーズの解明」
 磯島昭代(農研機構 東北農業研究センター)
概 要:選択肢式のアンケート調査ではなく,あらかじめ選択肢を設定しない自由記述文から農産物に対する消費者ニーズを把握する方法が報告された.都市部大消費地や地方都市での調査結果に基づき,ニーズ解析手法としてテキストマイニングの有効性が紹介されるとともに,より的確にニーズ把握可能な回答形式について検討された.

(2)「営農現場における経営・作業管理の現状と経営支援システムの開発方向」
 前山 薫(岩手県農業研究センター)
概 要:GAPの導入による農産物安全確保や経営改善を推進するため,農業生産工程管理における記帳負担軽減,記帳データを活用した作業・経営改善を同時に目指すシステム開発への取組が報告された.農業経営や農協等営農現場における生産工程管理および経営管理上の課題が紹介され,実用的なシステムの開発方向について議論した.

・第4回

日  時: 11月15日(土),13:30〜16:30
出席者: 11名
場  所: 琉球大学農学部 2階202教室

テーマと講師:
(1)「サトウキビ生産を対象とした農作業スケジューリングモデル」
 官森林(琉球大学大学院理工学研究科総合知能工学専攻)
概 要:沖縄県の主要作物であるサトウキビ生産の流れを正確にモデリングするハイブリッドペトリモデルが報告された.本手法を活用した農作業生産の流れのモデリング,機械,労力等資源配置,天候不順,機械故障等による作業中断,圃場と資源の状態等,システム挙動を詳細に考慮した最適作業スケジューリングシステムが提案された.

(2)「分散圃場における動的な農作業スケジューリング技術」
 大嶺政朗(農研機構 九州沖縄農業研究センター)
概 要:企業的経営の労働生産性を向上させるため、分散圃場における農作業計画・作付け計画を最適化し,アクシデントによるリスクを抑制する動的スケジューリング技術の研究について報告された.さらに農業生産計画の場面で複数の最適化を考慮しなければならない複雑な計画問題への遺伝的アルゴリズムの応用可能性が議論された.

・第3回

日  時:8月4日(月) 13:30〜14:30
出席者:10名
場  所:東京大学農学部1号館3階324号室(農業・資源経済学専攻会議室)

テーマと講師:
(1)「JAの共済事業と農家のリスクマネジメント」 田代雅彦(農協共済総合研究所 調査研究第二部)
概 要:農業を営む者には事業者の側面と生活者の側面がある.このうち本報告では生活者の視点から農家のリスクに着目し,JAの共済事業を素材として各種損害を保障する総合的な共済制度について報告が行われた.その後,当該制度がカバーしうるリスクの範囲,他のリスクマネジメント手段との関係等が議論された.

・第2回

日  時:6月9日(月)13:00〜15:00
出席者:9名
場  所:(財)日本気象協会 サンシャイン60 55階

テーマと講師:
(1)「農業経営における天候リスクマネジメント技術導入手法」
 横内絢子((財)日本気象協会コンテンツ事業部)
概 要:最初に天候変動の影響を受けやすい農業経営における天候リスク管理の重要性,各種天候リスクマネジメント手段のメリット・デメリットが紹介され,次いで,天候デリバティブを農業経営に導入する際の技術的課題が提示された.さらに,天候デリバティブ取引条件の設定や長期予報技術の適用可能性の動向が報告された.

(2)「気象リスクと農業経営 - 営農技術体系評価計画システムFAPSの概要と適用例 -」
 南石晃明(九州大学大学院農学研究院)
概 要:農業経営をとりまく営農リスク及びリスク環境下での合理的意思決定を支援する数理計画法と情報システムに関する研究動向が報告された.次に,数理計画手法を組み込んだ具体的開発システムであるFAPSとFAPS-DBの機能・構造及びシステム利用例が示された.さらに,経営タイプ別に今後の経営支援策が展望された.

・第1回

日  時:5月23日(金) 15:00〜17:00
出席者:10名
場  所:(独)水産総合研究センター中央水産研究所横浜庁舎第1・第2会議室

テーマと講師:
(1)「漁業管理研究へのアプローチ」
 三谷卓美((独)水産総合研究センター中央水産研究所水産経済部)
概 要:漁業管理に関連し,@磯根資源管理と組織に対する国民評価のAHP分析,A資源管理への支払意思額のコンジョイント分析,B公共財自発的供給実験の応用,C資源量の推定,DTAC(漁獲可能量)制度下の合理的操業が報告された.その後,不確実性の扱いと数理計画手法の適用可能性の観点からORの応用について議論した.

ページトップに戻る


ソフトコンピューティングとOR

・第9回

日  時: 11月21日(金) 15:00〜16:30
出席者: 29名
場 所: 広島大学大学院工学研究科 C1-112会議室

テーマと講師:
「数理計画問題におけるファジィ集合とその順序概念の一般化について」
桑野裕昭(金沢学院大学 経営情報学部 教授)
概 要:ファジィ集合によって,人間の持つ主観性等の曖昧さを包含するよう定式化された数理計画問題であるファジィ数理計画問題においては,ファジィ集合のみならず,その順序概念が重要な役割を果たす.本講演では,この計画問題がより広範な対象を定式化するために,ファジィ集合と順序概念の一般化の議論について紹介した.

・第6回

日  時:6月26日(木)15:00〜16:30
出席者:25名
場  所:広島大学大学院工学研究科 C1-112会議室

テーマと講師:
「ソフトコンピューティングによる医療データベースからの知識発見」
市村 匠(広島市立大学)

概 要:医療情報は,その性質上あいまいな情報が存在するため,診断のための知識を機械的に発見することが難しい.本発表では,ニューラルネットワークや進化計算の手法を用いたデータマイニングを医療情報に適用し,そこで獲得した知識をもとに生活習慣病治療支援システムの構築や在宅治療に活用した事例を紹介した.

ページトップに戻る


不確実環境下での柔構造最適化モデリング

・第4回

日  時: 2月21日(土) 13:30〜16:30
出席者: 7名
場  所: 千葉大学理学部1号館3階320室

テーマと講師:
(1)「最適停止時刻問題の展開と展望」安田正實(千葉大)
概 要:統計的多段決定問題、マルコフ決定問題としても、最適停止問題は多くのモデルが提案され、発展してきた。変分不等式、自由境界問題、予言者の不等式、オプション選択問題、ゲーム論的モデル等がさまざまな形で提供され、直感的かつ具体的な解析に非常に興味ある結果が示されている。近年でもodds-theoremとよばれる新しい取り組みもなされており、またファジィ化モデルには難題を抱えている。これらについての概況が報告された。

(2)「Credibilistic Markov Chain with Fuzziness」
Wei Dai(Tsinghua University、清華大学、北京、中国)
Kakuzo Iwamura(Josai University, 城西大学)
概 要:ファジイ測度のひとつである可信性(Credibility)測度による可信性チェインが存在することを示した。この可信性チェインにおいて第n時点における状態 i をとる可信性値の計算法を示した。最後に可信性チェインのChapman-Kolmogorov 型関係式を導出した。

・第3回


日  時: 12月13日(土) 13:30〜16:30
出席者: 18名
場  所: 千葉大学理学部1号館3階320室

テーマと講師:
(1)「効用最大化問題と所有期間最大化問題の拡張について」
来島愛子(東京理大) 、穴太克則
概 要:最適停止時刻問題において効用関数として所有期間を最大にする.分布既知の完全情報での場合と順位のみしか得られない不完全な場合について、それぞれ解析を行ない、有限計画期間での結果を述べた.

(2)「ファジィ解析」
稲井田次郎(日大理工)
概 要:ファジィ数の表現定理、ファジィ拡張原理などよく知られた従来の理論では解明できないさまざま数学的定義(数列、ベキ級数、ガトー微分など)の拡張と一致性についていくつかの反例を示し、今後の研究課題を提供した.

(3)「改良型ファジィ決定」
白川幸子(日大理工)
概 要:意思決定問題に用いられる階層分析法(AHP)での一対比較に対して、主観的なファジィ決定を導入し、この評価基準による考察をおこなった.具体例「コーヒー店の選定」によりこの手法を紹介し、解説した.

(4) 国際会議報告
MDAI(Oct 30-Nov 1, Sabadel, Spain) 岩本誠一(九州大学)
ISDG(Jun 30- Jul 3, Wroclaw,Poland)*,
INFORMS(Ocr 12-15, Washington,USA) 来島愛子(東京理大)
*) Young participants contributions

・第2回

日  時: 7月19日(土)13:30〜16:30
出席者: 8名
場  所: 千葉大学理学部1号館3階320室

テーマと講師:
(1) 「Adaptive algorithms for Markov decision processes」  堀口正之(神奈川大)
概 要:推移法則未知のマルコフ決定過程でregularly communicating と呼ぶ状態集合構造での適応型学習理論について、推移法則構造と政策の学習アルゴリズム、割引き利得最適化問題からの近似理論による最適適応政策の構成方法、数値実験結果の研究報告を行った.

(2)「Product Credibility Space with Credibilistically Independent fuzzy variables」
 岩村覚三(城西大)、影山正幸(統数研)
概 要:4個の可信性測度公理を用いて作られた直積可信性空間上にn個の独立な可信性ファジイ変数を構成できることを構成法とともに証明した.さらに、この構成法が可能性測度のときと同じになるので可信性独立概念が可能性独立概念と同等なことを証明した.

・第1回

日  時:5月13日(火)15:00〜18:30
出席者:13名
場  所:千葉大学理学部1号館3階320室

テーマと講師:
(1)「The Optimal Stopping of Markov Chain and its Application to other Probability problem」
Issac Sonin(Univ North Carolina, Charlotte)
概 要:Markov連鎖の最適停止問題における解法に対して、決定が継続となる状態を縮減しつつ新連鎖を構成するState Elimination Algorithmを紹介した.効率を改善するStochastic Controlへの応用例や一般化されたGittins indexとの興味深い関連を述べる.

(2)「Multiple Stopping Problem for Markov Chain with Cumulative Reward and its Application to Discrete Time American and Russian Option」
穴太克則
概 要:Markov連鎖上の累積型利得を持つ複数回停止可能型最適停止問題において, 1回停止の最適停止問題が「単調」のときに、m 回停止可能最適停止問題も「単調」になることを示し、最適停止時刻がDoob分解による可予測増加過程により特徴づけた.これらを離散型American Optionおよび測度変換の下でFloating StrikeをもつRussian Optionに適用した.

ページトップに戻る


不確実性環境下での意思決定の理論と応用

・第5回

日  時: 12月20日(土)14:00〜17:00
出席者: 11名
場  所: 兵庫県民会館 9階901号室

テーマと講師:
(1)「大学女子柔道の練習プログラムの分析について」
桑野裕昭・渡辺涼子(金沢学院大学)
概 要:従来,柔道研究の中心は選手の競技力向上に主眼が置かれ,指導者の支援を目的とするものは殆んどなかった.本研究ではその指導者支援の一環として,練習プログラム作成支援システム構築を目指し,その準備として大学女子柔道部の練習プログラムを統計手法を用いて分析することで,その特性を見出すことを目的とした.

(2)「自己安定相互排除問題における局所発見不可能な故障のゲーム理論的分析」
木庭 淳(兵庫県立大学)
概 要:局所発見不可能な故障を発生させる悪意のある敵を想定する.互いに補完しあう2つの自己安定的相互排除プロトコルを組み合わせて,マイナートークンを送るか否かの2つの選択的戦略を用いることによりこの故障に対処する.特権をもつプロセス群対悪意をもつ敵の利得行列を構成し,多段階2人ゼロ和ゲームでモデル化を行った.

・第3回(日本経営システム学会関西支部 第62回研究会と共催)

日  時:10月25日(土) 14:30〜16:30
出席者:17名
場  所:神戸学院大学 ポートアイランドキャンパス A号館4階 第2中会議室

テーマと講師:
(1)「次世代製造業の研究」 今野 勤(神戸学院大学)
概 要:長年,品質管理の実践研究をしてきた.その中で,製造業の抱える問題は多岐に渡ってきている.本講演では,まず,製造業の抱える問題を取り上げ,その解決策について議論した.そして,次世代製造業への期待を含め,そのイメージについて言及した.さらに,企業事例を挙げ,実践研究を通して得られた結果について報告した.

(2)「効率性・評価と価値の概念についての考察」 奥原浩之(大阪大学)
概 要:効率性の尺度の導出の手法の一つであるデータ包絡分析(DEA)を出発点にして,評価のための共通の重み付けの指針を与える最近の研究を紹介した.利得行列が与えられたもとでのNash均衡やShapley値といったゲーム理論で用いられている概念との関係や,利得行列が未知の場合への展開について述べた.

・第2回(国際数理科学協会2008年度年会 「確率モデルと最適化」部会研究集会と共催)

日  時:8月12日(火)13:30〜16:40
出席者:16名
場  所:大阪府立大学学術交流会館

テーマと講師:
(1)「鉄道事業における数理的計画問題」  奥山 亮・北條仁志(大阪府立大学)
概 要:鉄道の利用者は一般的に駅の改札口に近い車両や比較的空いている車両に乗車するであろう.鉄道の経営者はこれらを考慮しつつ,列車の停止位置を決定しなければならない.本研究では,乗客の分布が与えられているとき,満員時における隣接車両への再配分を配慮した乗車方法に対し,利用者の移動距離最小化のもとで各駅での最適な停車位置について動的計画法を用いて解いた.

(2)「再配分を考慮に入れた新施設の配置」
 白江彰之・北條仁志(大阪府立大学)
概 要:メッシュ状で区切られた各地点からポアソン過程に従って要求が発生するとき,2つの既存施設に対してそれらよりサービス規模の大きい新施設を配置する問題を考える.既存施設でのサービス率は低く,要求が満たされなければ新施設に再配分され,サービスを受けることになる.本モデルでは,直角距離を尺度として,総要求に対する移動距離最小化のもとで新施設の配置について考察した.

(3)「Blotto ゲームについて」  寺岡義伸・林 芳男(近畿大学)
概 要:互いに限られた兵力を持つ2人のプレーヤーが n 個の要塞の争奪をめぐって、最適な兵力配分を決定する数理モデルがBlotto ゲームである.通常、各要塞では多くの兵力を投入した方が勝ちとなるが、各要塞への投入兵力の違いが利得関数を決定する.Blotto ゲームの紹介と古典的な結果、資産運用や複数店舗の経営等への展開の可能性について講演した.

(4)「大規模小売業及び小規模小売業における価格と立地競争に関する一考察」
 川勝英史(流通科学大学)・三道弘明(大阪大学)
概 要:大規模小売業と小規模小売業とが比較的小さな商圏に存在するような状況を説明するために,2つの小売業で共通に取り扱われる食料品の販売価格に関するNash均衡並びにStackelberg均衡を導出した.各小売業の立地選択に関する感度分析を行い,数値例により提案したモデルの特長についても考察した.

(5)「プレーステーション3の価格設定に関する静学的分析」
 三道弘明(大阪大学)
概 要:本研究では,株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントによるプレイステーション3(PS3)の価格に関するミクロ経済学の静学的分析を行った.はじめにPS3の価格の変遷および設計の変更について概観し,次いでPS3本体とゲームソフトの関係を「補完財」と捉えた上で,静学的分析により,当初の価格設定が失敗であることを検証した.また,消費者購買行動論の視点からも考察を加えた.

・第1回

日  時:6月28日(土)14:00〜17:00
出席者:10名
場  所:流通科学大学 講義棟3 1階 3101会議室

テーマと講師:
(1)「最適セキュリティパッチマネジメントに関する一考察」 岡村寛之・徳實賢山・土肥正(広島大学)
概 要:本発表では,ソフトウェアのセキュリティパッチマネジメントに関して,セキュリティホール発見過程が非定常ポアソン過程に従う仮定のもとでのモデル化が行われた.また,費用の観点から最適なパッチリリースの時間間隔を導出する手続きが紹介された.数値例により,提案されたモデルの特長についても考察された.

(2)「不確実環境下での競合施設配置問題に対する意思決定モデルと近似解法」
片桐英樹(広島大学)
概 要:一般に,施設の利用者の分布や購買力はしばしば人口推移や景気の影響を受けるため,競合施設配置問題では他の施設の配置だけでなく,環境やデータの不確実性も考慮した解を求めることが重要となる.本講演では,不確実性下の競合施設配置問題に対する確率計画に基づく意思決定モデルとその近似解法について概説された.

・第6回

日  時:3月29日(土) 15:00〜17:00
出席者:10名
場  所:兵庫県立大学 神戸学園都市キャンパス 本部棟2階 特別会議室

テーマと講師:
「When Does Male Choice Play a Role in Mate Selection? A Game Theoretic Analysis」
Steve Alpern (London School of Economics)
概 要:In most monogamous species, the formation of couples is characterized by
female-only choice. However in some species males also choose.In a simple game theoretic model, we analyzed which of these two mating patterns occurs, in terms of two parameters: the sex ratio and the variation in female 'quality'.

ページトップに戻る



防衛と安全(第9回),不確実性環境下での意思決定の理論と応用(第4回)


日  時: 12月5日(金) 15:00〜18:00
出席者: 22名
場  所: 政策研究大学院大学 4階研究会室4A

テーマと講師:
(1)「テロの現状とORからのアプローチ」
小宮 享(防衛大学校)
概 要:最近のテロ事案に関する状況と対処のための様々な取り組みが概説された.次に自爆テロ防止のために最適な警備員派遣数を決定するモデルを構築し,数値例を通して計画を策定する際の要点が整理された.最後に自爆以外の爆弾テロに対処する際の行動シナリオとその評価尺度についての案が示された.

(2)「決闘のゲーム理論」
寺岡義伸(近畿大学)
概 要:決闘のゲーム理論に関する2つの話題として,(1)タイミングのゲームと(2)努力配分のゲーム(Blotto Game)を紹介された.本講演では,決闘ゲームの出発点となったモデルを解説され,現在までの発展について紹介された.さらに,古典的なBlotto Gameを紹介され,今後の展開方向にも触れられた.


防衛と安全


・第11回

日  時: 2月13日(金) 16:00〜18:00
出席者: 26名
場  所: 政策研究大学院大学 4階研究会室4A

テーマと講師:
「原子力発電所の安全設計とセキュリティ」
 井村 功(INET代表,日本ユニシス)
概 要:原子力発電所を設計する際の放射線や放射性物質を外部へ漏らさないための多重設計指針が概説され,次いで原子力発電所へのテロ行為に対する物理的な防護の概念が説明された.さらに原子力発電所の安全性を確率論的に評価する考え方,テロ発生時の具体的な対応行動等について概説された.

・第10回

日  時: 1月16日(金) 16:00〜18:00
出席者: 27名
場  所: 政策研究大学院大学 4階研究会室4A

テーマと講師:
論文・研究紹介
(1)「捜索問題研究のいろいろ」
 飯田耕司(元防衛大学校)
概 要:捜索問題における例外的なモデル(目標が明確でない状況での捜索,多目標捜索,検査・監視での不良品の不在確認,センサー能力を推計しつつ行なう捜索,多段階捜索,移動/死滅目標の捜索など)に関する従来研究について解説した.

(2)「災害時の医療活動や物資配送に対する動的な物流調整モデル」
 村尾 了(東京農工大学大学院)
概 要:災害発生時には多くの負傷者や物資の輸送要求が集中的に発生し,従来の経路決定アルゴリズムではそうした大規模な輸送要求に対応できない.そこで,輸送物の経路を割りつけた後に各経路上で輸送スケジュールを決定する2段階のアルゴリズムを提案した.現実的なシミュレーションで比較的良い解が得られている研究を解説した.

(3)「A Two-Sided Optimization for Theater Ballistic Missile Defense」
 増田龍一(防衛大学校理工学研究科)
概 要:戦域弾道ミサイル部隊とそれに対する迎撃ミサイル発射部隊の配備位置決定を双方的な立場から分析する研究を紹介した.事例として,東アジアにおけるミサイル攻撃の様々な想定シナリオにこのツールを適用し,ミサイル攻撃とミサイル防御に関する現実的な分析結果を解説した.

・第8回

日  時: 11月14日(金) 16:00〜18:00
出席者: 28名
場  所: 政策研究大学院大学 4階研究会室4A

テーマと講師:
(1)「NATO報告書にみるThe Protection of Critical Infrastructures」
 杉野 隆(国士舘大学)
概 要:2007年10月にNATO議員会議に提出された報告書について解説された.NATO加盟各国のCritical Infrastructure の定義が紹介され,インフラを保護するための各国政府と民間の方針について比較対照された.最後に日本における重要インフラの現状の定義と問題点が指摘された.

(2)「整数計画問題を利用した効果的なミサイル建造計画」
 長嶋真一(防衛省)
概 要:攻撃側はコスト制約下で特性の異なる複数ミサイルを建造し攻撃目標に割り当てる.一方,防御側はミサイル攻撃により防護対象の価値が損失しないよう複数の場所に価値を分散格納する.このような双方的なミサイル建造計画問題をゲームとして取扱い,厳密解法と近似解法を提案している.

(3)「モジュール化された広域緊急災害医療システムにおける意思決定モデル」
 神藤 猛(防災科学技術研究所)
概 要:大規模地震等で被災者が発生すると,広域医療体制が構築され,現場での情報収集や指揮,治療,重傷者の域外搬送などが行われる.この諸活動の機能をモジュール化し,柔軟性のあるシステムを構築することが提案された.各モジュール間の連接を検証するため,マルチエージェントモデルを構築し,また実働演習も行なっている.

(4)「最新のGISツールの機能について」
 町田由美(ESRIジャパン梶j
概 要:地理情報システム(GIS)を用いて大量の情報をもつ空間データの「見える化」を行なうことで様々な分析が可能となる.最近のGISツールにおける簡単なコマンドやワークフロー等の機能の解説と,例えば犯罪発生件数の分布表示や交通ネットワークの分析といった機能が手軽に使用できる様子がデモされた.

・第7回

日  時:10月10日(金)16:00〜18:00
出席者:16名
場  所:政策研究大学院大学 4階 研究会室4A

テーマと講師:
「視環境における安全性とその対策」
岡嶋克典(横浜国立大学大学院環境情報研究院)
概 要:視覚のうち,安全性が関係する事項について説明された.明順応と暗順応の順応時間,盲点の存在,錯視及び注意認識と視覚の関係等,安全に重大な影響を及ぼす視覚のメカニズムについて現在までの研究成果が示された.

・第6回

日  時:9月22日(月) 16:00〜18:00
出席者:27名
場  所:政策研究大学院大学4階 研究会室4A

テーマと講師:
「救急隊の配備問題」
諸星穂積(政策研究大学院大学)
概 要:救急隊の配備を施設配置問題として扱った最近のいくつかの研究が説明された.次に東京都の1年間の救急車出動データを利用して,各研究での解法に基づき,救急隊の最適配置パターンが示された.いずれの配置パターンとも,出動要請する傷病者のカバー率や平均到着時間において,従来の値に比べ改善が見られた.

・第5回

日  時:7月25日(金) 16:00〜18:00
出席者:38名
場  所:政策研究大学院大学1階研究会室1A

テーマと講師:
「防災における輸送問題」 小玉乃理子(早稲田大学高等研究所)・斉藤 努(轄\造計画研究所)
概 要:阪神・淡路大震災の例を中心に災害発生時の諸問題について紹介され,現段階の対応策と未解決の問題を整理して説明された.また、新潟県中越沖地震での道路渋滞の実体験から今後に実装が望まれる道路情報システム例も示された.さらに配送計画問題を解決し,計画の実現性もシミュレーションにより検証できるアプリケーションが紹介された.

・第4回

日  時:6月19日(木) 16:00〜18:00
出席者:28名
場  所:政策研究大学院大学 1階研究会室1A

テーマと講師:
「国民保護と地方公共団体の防災・危機管理体制」 齋藤司郎(蒲搆o)
概 要:災害と危機の概念を分類し、国民保護法制定にいたる経緯が発生した事件や事故とともに説明された.大規模災害や危機が発生した際には、国や地方公共団体において国民保護対策本部が設置される.従来設置されてきた災害対策本部との違いは、執行組織間の縦割り体制を薄め、組織横断的なスタッフ機能を強化している点である.

・第3回

日  時:5月29日(木) 17:00〜18:40
出席者:33名
場  所:政策研究大学院大学 4階研究会室4A

テーマと講師:
「避難安全と渋滞の数理」 西成活裕(東京大学)
概 要:非対称単純排出過程の解が1993年に見出されて以来,様々な渋滞現象を定量的に扱うことが可能となり,近年,計算機シミュレーションや実験により盛んに研究されている.迅速な避難を実現するには,渋滞の中にいる各個体が集団全体の利益を認識し,不都合な流れを自らの行動により分散させることが大切である.

・第2回

日  時:4月25日(金) 17:00〜18:50
出席者:28名
場  所:政策研究大学院大学本館5階 講義室L

テーマと講師:
「イラク支援と地域防災の共通点−現場の経験から地域防災の効果的対処法を考える−」
太田清彦(防衛大学校)
概 要:イラク支援、災害派遣を問わず、活動の根拠となる法的な枠組みを、活動を行う側、支援を受ける側双方が十分に理解することが大切である.また、災害発生時は自衛隊、警察など複数の組織が連携し救助活動を行うことになるが、各組織は提供可能な能力を相互に理解し、共有されている状況認識に従って活動すべきである.

・第1回

日  時:3月28日(金) 16:00〜18:00
出席者:25名
場  所:政策研究大学院大学本館4階 会議室4A

テーマと講師:
「わが国の鉄道重大事故と自然災害に関する安全性」 三和雅史(鉄道総合技術研究所),Brian Gozun,大山達雄(政策研究大学院大学)
概 要:鉄道重大事故データより事故の発生構造及び事故による被害の要因分析を行い、その結果が報告された.また、自然災害についても同様にデータに基づいた発生構造及び被害の要因分析結果が報告された.これらの結果より発生防止と被害拡大防止の観点から安全性を効率的に向上させるための基本的な考え方提案された.

ページトップに戻る


若手によるOR横断研究


・第5回

日  時: 12 月 6 日(土) 15:30〜18:00
出席者: 34人
場  所: 京都大学工学部8号館3階共同5講義室

テーマと講師(*は講演者):
(1)「非斉時無限サーバ待ち行列モデルによるP2P実時間サービス網の性能解析」
*倉谷和彦,増山博之,笠原正治,高橋 豊 (京都大学)
概 要:Skypeでは,ユーザから選ばれたスーパーノードによってユーザ情報の管理・呼設定・トラヒック中継などの処理が分散的に行われている.本発表ではこの機構に着目し,P2P実時間通信網の負荷分散性能を解析的に検証した.具体的には,一般ユーザの参加を非斉時ポアソン過程でモデル化し,ユーザノード数をM(t)/M/∞待ち行列モデルで近似することによって時間依存の状態確率を計算した.

(2)「実務におけるOR応用事例の紹介」
中尾芳隆 (キヤノンITソリューションズ(株))
概 要:キヤノンITソリューションズ数理技術部では,これまで最適化手法やデータ分
析手法を駆使し,主に生産・物流分野において改善,コスト削減の支援を行ってきた.本発表では輸配送計画分野を中心に最適化手法の応用事例が紹介された.特に,貪欲法・局所探索法・数理計画法という基本手法が実際に現場で活用され,効果を生みだしていくためのポイントについて説明された.

・第4回

日  時: 10月11日(土),10月12日(日)
出席者: 40名
場  所: 関西大学 飛鳥文化研究所(※本研究部会主催「若手研究交流会」内で実施)

テーマと講師:
(1)「施設配置問題の基本モデルと時間軸を導入した一般化」 田中健一 (電気通信大学)
概 要:本発表では,代表的な施設配置問題として,総移動距離最小化問題,最大移動距離最小化問題,頂点カバー問題,最大カバー問題が紹介された.さらに,時間軸を導入した一般化問題として,通勤帰宅途中に一定時間サービスを受けることができる人数を最大化するように,サービス提供場所とサービス開始時刻を同時に決定する問題が提案された.

(2)「準出生死滅過程で表される待ち行列モデルについて」
佐久間 大 (東京理科大学)
概 要:待ち行列理論は電話交換機の性能評価問題に始まり,最近では通信ネットワークの
設計等に利用されてきた.多くの待ち行列モデルは準出生過程により表されることが知られている.本講演では,その例として,最近得られた新しい結果についても触れながら,最小待ち行列選択のある待ち行列モデルが紹介された.

研究部会「若手によるOR横断研究」では,2008 年 10 月 11, 12 日に行った「若手研究交流会」で優秀な発表を行った以下の 3 名に「学生優秀発表賞」を授与した.

学生優秀発表賞

一般講演部門

氏 名 所 属 テーマ
神山直之 京都大学 不確定なOD需要・枝容量を持つネットワーク均衡流に対するパラメトリックアプローチ
木村達明 京都大学 M/G/1型マルコフ連鎖における定常裾分布ベクトルの幾何漸近公式


ポスターセッション部門

氏 名 所 属 テーマ
Tuan Phung-Duc 京都大学 系内状態に依存した到着・サービスを有するM/M/c/K再試行型待ち行列

・第3回

日  時:7月12日(土) 15:30〜18:00
出席者:22人
場  所:京都大学 工学部8号館3階共同5講義室

テーマと講師(*は講演者):
(1)「内点法を利用した非線形半正定値計画問題求解アルゴリズムの実装と応用」
*原田耕平,山下 浩 ((株)数理システム)
概 要:本発表では,数理計画パッケージソフト NUOPT に組み込まれている,非線形半正定値計画問題に対する主双対内点法アルゴリズムについて,主に実装及び応用の観点から説明が行われた.応用例の紹介においては,半正定値計画問題の応用例として有名な制御分野に限らない例が多数紹介された.

(2)「動的ネットワーク上の避難計画問題とグラフ上の根付き辺素パスに関連する問題」
*神山直之,加藤直樹,瀧澤重志 (京都大学)
概 要:近年,大規模災害に備えた対策の重要性が声高に叫ばれている.本発表では,このような背景を持つ,辺に容量と移動時間が与えられた動的ネットワーク上で最も早く全てのサプライを目的地まで流すことのできるフローを求める避難計画問題と,有向グラフ上の内向木による詰め込みと被覆に対して発表者らが得た結果に関する発表が行われた.

・第2回

日  時:5月24日(土) 15:30〜18:00
出席者:26名
場  所:京都大学 8 号館 3 階共同 5 講義室

テーマと講師(*は講演者):
(1)「An efficient Algorithm for Generating Labeled and Rooted Outerplanar Graphs」
*Jiexun Wang, 趙 亮, 永持 仁, 阿久津達也 (京都大学)
概 要:In this talk, we proposed an efficient branch-and-bound algorithm for the problem of generating all labeled and rooted outerplanar graphs without duplication, which has not been studied in the literature so far. Our algorithm can generate all graphs in O(n) space and output each graph in O(1) time (this means that it can output the constant difference between two consecutively generated graphs).

(2)「不確実性・不確定性が混在する状況下での様々な資産配分問題」
*蓮池 隆, 石井博昭 (大阪大学)
概 要:現実社会では,データの統計解析から得られる確率的現象などの不確実性や,情報のあいまいさや意思決定者の主観性などによる不確定性が混在している.本発表では,そのような不確実性・不確定性の両方を考慮した資産配分問題の数理モデルの提案を行い,それぞれのモデルに対する数理的解法を構築した.

・第1回

日  時:4月12 日(土) 15:00〜18:00
出席者:32人
場  所:京都大学8号館3 階共同5講義室

テーマと講師(*は講演者):
(1)「分離可能な凸計画問題に対する交互方向乗数法と二次錐計画問題への応用」
*大坪亮太,福島雅夫 (京都大学)
概 要:分離可能な最適化問題を解く数値解法として,交互方向乗数法が提案されている.本研究では,分離可能な凸計画問題に対して,適当な仮定の下で交互方向乗数法によって生成された点列が最適解に収束することを示した.また,ある種の二次錐計画問題に対して交互方向乗数法の各反復に表れる部分問題の解が陽に求まることを示した.

(2)「移動センサの情報共有過程における効率的な情報収集アルゴリズム」
*新居裕貴,巳波弘佳 (関西学院大学)
概 要:センサネットワークにおいて,移動センサが近接した時のみそれぞれが持つ情報を共有することを繰り返し,各センサが全体の情報を収集する方式がある.この方式では全情報を収集するためには時間がかかる可能性が高いため,収集センサの導入について考察した.また,収集センサの経路の違いが性能に与える影響を評価した.

(3)「デタッチメントカットを用いた特徴ベクトルに基づく木状化合物列挙」
*石田侑介,永持 仁 (京都大学)
概 要:本研究では, 化合物において長さK以下の原子のパスの出現頻度を表す特徴ベ
クトルが与えられたときに, その条件を満たす木状の化合物を全て列挙するような問題を考えた. この問題に対し, デタッチメントカットを用いた分枝限定法に基づくアルゴリズムを提案し, 数値実験による従来手法との比較を行った.

(4)「ピアノ演奏CG自動生成システム」
*釘本望美,巳波弘佳,長田典子 (関西学院大学)
概 要:本研究では,ピアノの楽譜データから演奏CGを自動生成するシステムの開発を
目的としている.そのために,まず楽譜データの音の並び系列から運指を決定することを最適化問題として定式化し,適切な運指が得られることを示した.さらにそれに基づくピアノ演奏CGアニメーションを生成した.

(5)「例外サービスを持つ有限バッファM/G/1待ち行列モデルにおける呼損率の漸近解析」
*木村達明, 増山博之, 高橋 豊 (京都大学)
概 要:例外サービスを持つ有限バッファM/G/1待ち行列の呼損率は,特別な場合
を除き,漸化式による繰り返し計算によってしか得ることができない.本研究では,バッファサイズが十分大きい場合に成立する呼損率の漸近公式を導出し,近似公式として提案した.加えて,誤差項がゼロへ収束する速度に関して数学的な評価も行った.

ページトップに戻る